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新たには作れないから、重ねてしまおう

入籍、結婚式、第一子誕生。

今年ほど、プライベートで大きな変化のあった年はないんじゃないかな。
ほんとうに。

楽しいことも尽きないけれど、変化が急過ぎて、一方で課題も出てきました。
noteの記事を書くこともそうですが、自分のことをする時間が、日々の生活のなかでうまくつかめない、という課題です。

子どもが生まれて、一緒に暮らし始めて、生活リズムががらりと変わりました。

子どもとの時間、夫婦の時間、ほかの誰かとの時間、自然とふれあう時間、休息の時間など、どれも今の私にとっては欠くことのできない大切な時間です。
仕事と家事は分担できても、時間は無限にあるわけではなく、良い頃合いを探らなくてはなりません。

組織に属していないので自分で自由に決めることができるのですが、バランスを見失うと、身体の調子が崩れたり、人との関係がこじれたり、机の上がぐちゃぐちゃになったり(それはいつも)、経済との関係が崩れたりします。
かと言って、時間を作ろうと効率を上げることばかり考えていたら、こうもりあそびばなんてやってられません。

そんな課題を考えるときにも、「あそびらき」につながってしまうのが私です。
「あそびらき」は、遊びを媒介に「私の時間」と「誰かの時間」を重ね合う試みとも言えます。

それならば、私の生活全体も「あそびらき」と同じように、いろいろな時間と時間との間に線を引くのではなく、重ね合うことができればいいんじゃないかと思うのです。
子どもと関わるために私の自然とふれあう時間がなくなるのなら、子どもと一緒に自然とふれあえばいい、というように。

その具体的な実践として、今年じわじわオープンを始めた「小さな脱線研究所」を、来年から本格的に動かし始めます。
小さな脱線研究所は、私のやりたいことをする「時間」と他のいろいろな「時間」とを重ねるための、新たな試みでもあります。

私と妻の関心である自然や子どもをテーマに、誰かと話したり、体験したり、作ったり、生み出したり、描いたり、書いたり、聞いたり、読んだり。
研究所を始めることで、生活全体のリズムをつくろうという目論見があります。

ガレージでは「遊び」を「ひらく」だったけれど、研究所ではさらに「学び」を「ひらく」ことを目指しています。(もっとも広い意味では、それも私の「遊び」を「ひらく」ことなんですが)
来年からも「またこの人、なんかヘンテコなことやってる」と、あたたかく見守っていただければ幸いです。


毎年毎年、何かしら変化があるものだなと思います。
ここ数年は特に変化が大きくて、自分のことながらびっくりします。

こんな私ですが、2016年も応援してくださった方、見守ってくださった方、なんとなく気にしていてくださった方、ありがとうございました。
今年はいつにもまして、たくさんの人にお世話になりました。
そして、来年もよろしくお願いいたします。

2017年が、私にとっても、家族にとっても、あなたにとっても、新しく生まれる誰かにとっても、穏やかで健やかで楽しい一年でありますように。


サポートは、執筆活動の諸費用(取材の費用、冊子『小さな脱線』の制作など)に充てます。少額でも非常にうれしく、助かります。