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【全文無料】アメイジング ライコウのご提案

こんにちは。舞です。
横浜CLは無念の落選で、参加できませんでしたが、ポケカは触り続けております。

CL横浜の結果を受けて、シティリーグシーズン1でデッキをどうしようか思案している方が大勢いると思いますが、そんなあなたにライコウをご提案させていただきます。

まずはCL横浜環境の振り返りを行い、それを受けて想定していた環境がどう変わるかを述べたうえで、アメイジング ライコウ(以下、単にライコウと呼ぶ)がいかに強いかを力説してからレシピの紹介に入ります。

1.CL横浜環境の前評判

環境予想は詳細に述べるとそれだけで記事1つできあがってしまうので、他の方の記事に譲るとして、ざっくりと述べると、以下の意見が多かったかと思います。

Tier1 三神ザシアン(ADPZ)、小ズガドーン、ムゲンダイナVmax
Tier2~3 ピカチュウVmax(ピカゼク、クワガノン等の雷系も含む)、ルカメタザシアン、マルヤクデVmax、セキタンザンVmax、マッドパーティ、ミュウツー&ミュウGX系デッキ(超、炎)

相変わらず三神ザシアンの安定度と対応力が高く、環境トップ間違いなしであること、火力が高くVmaxや三神をワンパンでき、非V/GXでサイドレースに有利なズガドーンが圧倒的に強く、三神に対面性能で有利をとれ、安定感の高いムゲンダイナがこれに続くという感じでした。
仰天のボルテッカーからは、ピカチュウVmaxがこれもムゲンダイナと同様に三神に対面性能で強く、クワガノンを持つためズガドーンにも有利ということでかなり勢力を伸ばすだろうと予測されていたと思います。

実際にはもっと精巧に予測していた方も大勢いらっしゃいますが、世間一般の平均的な認識はこのくらいだったのではないでしょうか?

2.実際のCL横浜環境との差

では、実際どうだったかというと、前章で示した環境とは大きくは外していないといえるでしょう。
しかし、大きな差があるといえば「セキタンザンVmax」の評価です。
もちろん、これを正しく評価していた方は結構多くいらっしゃったのですが、低めの評価だったという人は少なくなかったと思います。
(俺は知ってたぞ、という方、すみません)

純粋に直近の自主大会等でも上位勢が三神ザシアン、ズガドーン、ムゲンダイナで染まっていて、セキタンザンが圧巻していたということは少なかったですし、ピカチュウVmaxが強いという評価が知れ渡り始めていたころだったので、注目がそっちに行っていました。
しかし、セキタンザンも実は一定数大会上位にいましたし、闘の色が強いということは皆さんも薄々感じてはいたと思います。
(実際に、ネギガナイトVはかなり評価されていた印象があります)

そして、蓋を開けてみるとセキタンザンが上位勢にかなり多く食い込んでいたというのが実態であり、あの”とーしん選手”もセキタンザンを使用していました(かなり珍しい構築ではありましたが)

理由としては
(1)ストーンエネルギー&ムキムキパットで耐久値がかなり高い。
⇒マオ&スイレン等で回せばブレイブキャリバーさえ2発耐えることもできる
⇒ズガドーンに対する要求がかなり高く、ワンパンされにくい
(2)1エネで起動し、タッグチームはふんかだんだけでツーパンできる
(3)4エネつければキョダイガンセキでザシアンVをワンパンとれる。ふんかだんを経由すればVmaxもツーパン
⇒耐久値が高いため、ほぼ2回行動可能であるため、対面性能が非常に高いポケモンでありました

このあたりの性能が高く、三神ザシアンとズガドーンと張り合える性能があり、かつムゲンダイナやピカチュウにも弱点をとれているのでネギガナイト等でVmaxをワンパンできるセキタンザン側は全体として有利を取れる位置にいたということが言えると思います。

これを受けて、セキタンザンVmaxの使用率は上がるとみて間違いないでしょう。

3.アフターCL横浜の環境を考える

では、CL横浜後、シティリーグシーズン1の環境はどうなるでしょうか。
基本的には大きくは変わらないといえますが、セキタンザンの増加が考えられます。

私はもしCL横浜に出られたとしたら、ピカチュウVmaxだったかなと思っていますが、このような状況になると少し考えを変える必要があるかと思い、いろいろと思案した結果、「アメイジング ライコウ」という選択肢を提案させていただきます。

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4.ライコウの強み

単純に考えて、盤面に120×2=240と、240点ぶんのダメカンを置いているのですから、非Vの中では破格の性能と言えます。
更に雷タイプであることから、エレキパワーにも対応していることや、仰天のボルテッカーで登場した「望遠スコープ」を使えば後ろにも150を飛ばせてしまえます。

120点で倒せる相手は、ジラーチ等のシステムポケモンなど結構多いので、前を攻撃しながらベンチのシステムポケモンを落としていくといった動きができます。
特にズガドーンであれば、120点で倒せてしまうので、1回の攻撃でバトル場とベンチのズガドーンを2枚抜きすることも可能です。

さらに、2回攻撃することを考慮すると、240点最低でも出るため、ベンチに置いてあるデデンネGXやクロバットV等も落とせます。ザシアンVをはじめとする主力級Vポケモンも240あればだいたい落とせるため、2回行動できればベンチのVorGXを倒してサイド2枚を余分に引いていくことができます。

さらに、エレキパワーを1度使えば2回攻撃で270でるため、たいていのタッグチームを倒せるほか、さらにもう10点を何らかの方法で載せれば三神の280にも届きます。

さらに、仰天のボルテッカーで登場した「望遠スコープ」を持たせれば、ベンチに150を飛ばすことができます。これに何らかの方法でもう10点を載せれば、なんとデデンネGXが1回攻撃するだけでベンチで倒せてしまいます。

このようにライコウは、三神ザシアン等とのサイドレースで引けを取らないほど攻撃力が高く、低耐久のポケモンが多い相手(ズガドーン等)にはサイドレースを優位に進めていけるという点でかなり環境にも適応しているポケモンと言えます。

5.どうやってエネルギーをつけるか

ここまでライコウの強みについて書きましたが、ライコウが強いのは当たり前の話で、そもそもエネルギーが付けられないから机上の空論だと思われる方も多いと思います。
確かに、草+雷+鋼の3色のエネルギーをつけるのは簡単ではなく、雷についてはカプコケコ◇やサンダーマウンテンがあるため、なんとか加速できますが、草や鋼についてはそういうのがなく、難しいところです。
ターボパッチでつけることが思いつくと思いますが、コイン頼みなので立てれてもせいぜい1体分くらいが限度でしょう。

前項ではライコウで複数回殴る前提の話をしており、ターボパッチや雷の加速だけでライコウを2~3回行動させるのは不可能です。

そこで登場するのがこのカードです。

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ゼラオラGXです。このGXワザ、フルボルテージGXです!
なんと、基本エネルギーを5枚自分のポケモンにつけてしまうというワザ!

これを使って、後攻1ターン目にライコウにエネルギーを一気につけてしまい、2ターン目以降にライコウで攻撃していくというコンセプトです。
後攻1ターン目にエネルギーを5枚も都合よく落とせるわけがないと思われるかもしれませんが、こちらを使います。

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特性なましぼり です。
これでトラッシュにエネルギーを3枚置き、フルボルテージGXを使うことで、ライコウを1ターン目に立たせます。

このような戦略でライコウを1~2体立たせることが可能なので、並行してライコウを手貼り等で育て、合計2~3体ぶんのライコウ行動を確保するというわけです。

6.デッキレシピ

前置きが長くなりすぎてしまいましたので、そろそろレシピを紹介したいと思います。
前段で書ききれていない環境デッキそれぞれに対する戦い方や、今後増えると思われるセキタンザンへの対応等も併せて記載していきたいと思います。
ちょっとだけ紹介すると、このデッキは草エネルギーを使用できるため、セキタンザンに対して弱点で対応可能です。

※ミュウへの回答はありません。環境にほぼ居ないとの判断でライコウを使用しています。

まずは、プロトタイプのデッキを紹介します。

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基本的に後攻をとり、後1フルボルテージGXを使ってライコウを2体用意することを目的とします。
その後はひたすらライコウで攻撃しますが、ライコウは用意できても最大3体であるため、その後はクワガノンVまたはゼラオラGXを動かすことも視野に入れています。

動かし方としては、後攻1ターン目に、ゼラオラGXをバトル場に出すのを最優先とします。ゼラオラ以外でスタートした場合は前にいるその他ポケモンを入れ替えor回収ネットで下げる必要があるため、先にゼラオラGXを置くことを優先します。電磁レーダーを使えば、ゼラオラGXとデデンネGXを同時に持ってきて一気に展開させることができます。
その次にライコウを2体置くことを優先しましょう。クイックボールはライコウを呼ぶのに使うことが多いです。まれにデデンネを持ってきて展開に使います。
展開の過程でトラッシュに基本エネルギーを落としていけるのですが、エネルギーが落としたりない場合はツボツボを使ってエネルギーをトラッシュに置くります。

<デッキ枚数説明>
・デデンネGX 2、ゼラオラGX 2、ツボツボ 2
基本的に1枚ずつでよいカードですがサイド落ちすると困るため2枚ずつ。

・ライコウ 4
1ターン目に2体は並べたいため最大枚数。

・クワガノンV
ライコウだけではサイドを取られ切る前に殴り役が居なくなってしまいます。最後に120のせておいた相手にちょうでんじほうで120+190=310と出せるため、主にVmaxを処理するのに使います。
2エネでパラライズボルトを打てるため、フルボルテージGXで用意したライコウが切れた際に、手張り+ターボパッチでライコウを裏で準備しながらパラライズボルトでターンを稼ぐ等の調整もでき、器用なポケモンです。

・カプコケコ◇
ライコウはもちろん、主にクワガノンにエネルギーを供給するのに使います。

・フィオネ
ボスの指令が入っていないため、前のポケモンをベンチに下げるのに使います。望遠スコープがついている場合はベンチで攻撃するほうが打点が高い場合があるため、フィオネを使って打点を上げる動きもできます。

・クイックボール 4、電磁レーダー 2、ネットボール 1
ボール系7枚。かなり少ないと思います。枠の都合でいろいろ削らざるを得ませんでした。
ネットボールはツボツボサーチだけでなく、山札から草エネルギーを抜いてきてライコウに付けるのにも使えるため、かなり使い勝手の良い1枚。ツボツボを2回呼ぶことはないので1枚だけ入っています。

・ダートじてんしゃ 4
後1ターンに特化しているため、必要なカードです。エネルギーを落としながらドローを進められるのも相性が良い。

・ターボパッチ 4
ライコウ3体目を用意するのに不可欠なため最大枚数採用。クワガノンVにも適用できます。

・ポケモンいれかえ 3、回収ネット 1
後1ターンでフルボルテージを打つためにはこれくらい必要です。あと2枠位確保したいのが本音です。
もとはいれかえ4でしたが、1枚を回収ネットに変更しました。ツボツボスタートした際に強いのと、ベンチを開ける効果も強いからです。
デデンネやクワガノンを下げられないので1枚だけに留めました。

・エレキパワー 4
採用しないわけにはいきません。

・望遠スコープ 2
ライコウを採用するに至った決め手です。
ベンチに150飛ばすことができるため、デデンネGXを1回で落としに行くことができます。

・戒めの祠 2
望遠スコープと合わせてデデンネGXをベンチで落とせるカード。三神に対しても微妙に足りない10点を稼いでくれます。
20点載ってくれればオドリドリGXも倒せます。

・サンダーマウンテン
流石に採用しないわけにはいかない。

・博士の研究 4、マリィ 3
最初は8枚にしてましたが、泣く泣く1枚削っています。
フル展開するためにも必要。これ以上削ると安定度が落ちます。

・スピード雷エネルギー 2
デッキの性能上、基本雷が多いほうがいいのですが、さすがに強いため採用。少しでも展開を進めたいからです。

・基本雷 4、基本草 3、基本鋼 3
雷は本当は5枚ほしいですが、泣く泣く削っています。フルボルテージの成功率を上げるために、ツボツボで安易に抜かないようにしましょう。
ツボツボでエネルギーを抜くときは、山に草と鋼が1枚ずつ、トラッシュに2枚ずつを目安にします。
フルボルテージでつけるのは草と鋼を優先して雷は後回しにします。サンダーマウンテンで対応できるからです。

7.環境デッキとの戦い方

(1)三神ザシアン
お互いに準備GXを打ち合ってからの勝負となります。

後攻1:フルボルテージGX
先行1:オルタージェネシスGX

で始まり、後攻2でアメイジングシュート、ここで三神にエレキパワーを使って150載せておきたいところです。アメイジングシュート(ベンチ)はザシアンに打ちます。
先行3でアルティメットレイを打ちつつライコウorデデンネGXを倒してきますので、
後攻3で三神とザシアンをアメイジングシュートで倒してサイドを5枚取ります。
先行4でゼラオラGXを呼ばれながら2体目のザシアンVにブレイブキャリバーを使われると負けますが、後攻4ターン目があれば、何かしら倒して勝ちです。ライコウ3体目が居ればベンチ狙撃して勝ちですし、いなくてもエレキパワーを使えばクワガノンでもザシアンVを倒せます。

三神側は3ターン目、4ターン目に連続してボスの指令を使う必要があります。この負け筋を消すため、しまめぐりのあかしを採用してゼラオラに付けておくことで、4ターン目に負けるということを避ける構築もしていたことがあったのですが、上振れした三神への対策を講じるより、きっちりマリィ等を使ってボス連打させないようにすれば及第点かと判断して抜きました(そもそも1枚採用では引けない可能性もあり)。
回しながら必要そうだと思えばしまめぐりのあかしを採用しても良いと思います。

(2)ズガドーン
アメイジングシュートでズガドーンを2体同時に落とせるので、技を使い始められれば相当有利と思います。
オドリドリを祠ダメージ込みで倒せることができれば相手はかなりきついはずです。
なお、レシリザもツーパンできるうえ、ベンチにいても120+150で倒せるのでレシリザが見えたらガンガン殴りに行きましょう。

(3)ムゲンダイナVmax
ライコウが3回行動できれば、ムゲンダイナVmaxと、ベンチの非Vポケモンを3回倒して勝ちです。
フルボルテージGXの返しにゼラオラが倒されると思うので、アメイジングシュートで裏を倒しに行ってください。
ただ、一度殴ったムゲンダイナVmaxがベンチに下がっていった場合は追撃していくほうが良いです。その場合はムゲンダイナVmaxを2体倒すプランになる場合もあると思いますが、クワガノンVも活用していく必要があります。

具体例:
後1:フルボルテージGX
先2:ドレッドエンドでゼラオラ倒す(サイド6-4)
後2:アメイジングシュートでムゲンダイナVmax殴る・ベンチ何か倒す(サイド5-4)
先3:ムゲンダイナVmax下がって2体目のムゲンダイナVmaxでライコウ倒す。(サイド5-3)
後3:2体目のライコウでムゲンダイナVmaxをバトル場・ベンチで狙撃(サイド5-3)
先4:ドレッドエンドでライコウ倒す(サイド5-2)
後4:3体目のライコウでベンチのムゲンダイナを倒す(サイド3-2)
先5:ドレッドエンドでライコウ倒す(サイド3-1)
後5:クワガノン等で前のムゲンダイナを倒す(サイド0-1)

後4と後5は入れ替わっても成り立ちます。相手のボスの指令を考慮していないように見えますが、相手からすると盤面からライコウを消し去ることが最優先なのでバトル場にライコウがいる以上、ボスの指令を打つメリットがありません。
ただし、先5ターンでボスの指令を使われると負けてしまう恐れがあります。

(4)セキタンザンVmax
プロトタイプのデッキでは正直しんどいと思います。
耐久ラインが380(ムキムキパット)あるのに加え、ストーンエネルギーが2枚つくと、アメイジングシュートが80点になります。
ストーンエネルギーが何枚付くかで打点計算が変わるので、想定が難しい相手なのですが、とにかくエネルギーのついているセキタンザンに打点を集中しておきながら、アメイジングシュートでマグカルゴやデデンネ等を殴ってサイドを3枚とります。
その後、草ポケモンを無理やり起動してセキタンザンを倒すルートを構築する必要があります。

8.対セキタンザン用改良

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5体並べば、150点×2=300点出せます。ストーンエネルギーが1枚付いていても、アメイジングシュート100+280で380点を出せるのでセキタンザンを倒すことができます。
草はネットボールでサーチしてきてつけるか、ターボパッチで貼りましょう。無色部分はカプコケコ◇のせんじんのまいでつければ隙がありません。

これらを踏まえて、セレビィ採用型のレシピの例がこれです。

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セレビィを採用するにあたり、特定のセキタンザンを呼ぶ必要があるシチュエーションがあることから、ボスの指令を採用しています。アメイジングシュートで任意の場所を狙えるため、ボスの指令は不要との判断でプロトタイプでは抜いていましたが、クワガノンおよびセレビィで特定のポケモンを殴らないといけない局面がやはり出てきましたので、1枚は必要と判断しました。
ボスの指令を採用するにあたり、ワタシラガVを採用して、博士やデデンネで落としても使用できるように改良しています。

枠をねん出するために、ダート自転車を減らし、ポケギア2枚に変更しています。ダート自転車は4枚入れないと意味がないと思うのでポケギアにしていますが、ダート自転車のままでもよいと思います。

セキタンザンがあまり環境にいないという判断ができるならセレビィは外しても良いと思います。

ターボパッチのようなコインに頼るカードを採用していることもあり、安定性や再現性の点でやや安定感に欠くことは否めませんが、可能な限り偶発性を減らしたつもりです。アメイジングシュートはベンチに大ダメージを狙撃できるいう点で協力であり、特に祠+スコープでデデンネGXをワンパン狙撃できる点がかなり強いです。
デデンネの採用率は少し落ち気味とはいえ、まだ採用しているデッキは少なくないため、まだまだ活躍できると思います。

皆さんもよいライコウライフをお送りください!

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