Everything everywhere all at onceを見た。

だいぶ前にこの映画を見たから、あまり覚えていないけど書いてみる。

現代のたくさんの問題も皮肉りながら、とにかくフルスピードで駆け抜けていて、大好きだって思いながら見てた。

ニヒリズムとは一般的に、何にも価値を見出せずすべての根底に虚無が存在すること。この映画で描かれているニヒリズムとはつまり現代人の誰もが持ち合わせているハイスピードな生に対する疲れ、混沌とした感情を表すものである。

ウェイモンドの「ほかの選択肢があっても、僕はエヴリンとの人生を選ぶ」について、ダニエルズ監督は「僕らは時々、哲学的になったり、頭でっかちになったり、ややこしくしすぎたりするけど、大切なのは、いつだって、いちばん単純な考えに戻ることだ。」

時空を超えた壮大なスケールの物語が、母の娘への愛に収斂される。またウェイモンドの親切心こそが、人生を豊かにする方法であったことにエヴリンは気づく。うーん。なんかやっぱり最終的には家族愛なのか。って思った。
自分は家族愛がそれほど救いだと感じたことがないし、こんなに壮大なスケールの物語なのにそこに終着を持っていくのに少しだけがっかりしてしまった。

けど見た後は爽快!!最高!やばいみんな見てほしい!!って気持ちだったことは覚えてる。

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