夢という呪縛からの解放


私の人生は失敗の連続だ
だが、失敗とは挑戦した数とも言える

数ある失敗のうち私の大きな失敗
人生の分岐点について今回は話そうと思う

小学生の頃から私は何かに取り憑かれるように
心の中にあるモノが存在していた

私以外の人もみなもっているものなのだろうか
そのあるモノがずっとのしかかっていて
随分と息苦しい時間を生きてきたように思う

その呪縛から解き離れたのは、つい最近のことだ

呪縛…それはシンプルにいうと「夢」だ

私にとっての夢は「教師」だった

その頃から…
私の心に小さな夢が宿っていった

それは歳を重ねるごとに大きくなっていき、
そればかりが大きくなって
現実の自分がついていけないくらいに成長していた

大きくなりすぎている夢に違和感を抱えながらも、
手放すことができなかった私は
意を決して社会人7年目にして教壇に立った

実際は、なんというか
一言では決して語れない

とにかく苦しい時間だった
今まで憧れていた夢というやつは
私の心をこんなにも苦しめるのかと思った

がむしゃらに働き続けたが、
心も身体も限界を迎えた私はあっけなく教師の職を辞めた

小さい時から育ててきた夢に蹴りをつけるのに8ヶ月間を要した

簡単に割り切ることも捨てることもできなかった
何より整理する時間が必要だった

だが、全ては時間が解決してくれた

夢というものは厄介なものだ
必要なものだが、時として現実を遠ざける

それでも挑戦したことに後悔はしていない
今はあの失敗のおかげで少し器用に生きれるようになったと思う
そして自分がどんな人間なのかも少しずつわかってきた

何よりも大切な人と自分の健康が何よりも大切であるという
1番大事な人間の尊厳に気づけた

失敗は成長の証だ
失敗を悪とせず
失敗から何を得たかを考え歩み続けていきたい


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