カナダ親子留学、海外移住半年前から行った主な手続き
こんにちは、MAIです。カナダに引越してもうすぐ3ヶ月。6月から注文している車がまだ届かなかったり、日本の運転免許の書き換えが進まなかったりと、セットアップが完全に整ったとは言えませんが、日常生活はかなり落ち着いてきました。今回は私が親子でカナダに海外移住するにあたって行った主なステップについてシェアしたいと思います。
※掲載情報は2022年10月時点の情報です。ビザ関連などの情報は頻繁に変更があるため、最新情報をご確認ください。
ステップ1. (親の)留学先の学校を決める(移住6-3ヶ月前)
カナダでは、カレッジ以上の教育機関に親が学生ビザで留学すると、帯同する子どもは、無償で公立小〜高等学校に通うことができます。我が家の場合は、私の進学する大学院への申請を2022年2月に行い、2022年9月入学の合格をまずもらいました。大学院出願に必要な書類は、推薦状、エッセイ、IELTS or TOEFLスコア、大学以降の成績証明書と卒業証明書、(MBAプログラムの場合は)GMATなどです。これらの準備は2021年5月頃から始めました。
学費もカリキュラムも入学ハードルも、大学院によって異なるので、まず、ゴールを明確にすることが大切。私の場合は、子どもと過ごす時間も大切にしたかったので、学費が高くカリキュラムがハードそうなトップスクールではなく、学費がそこそこで、子どもと暮らすのに良い学区から通いやすそうな立地の大学院を選びました。
私は、もともとマレーシアに移住しようと思っていたのもあり、カナダの大学院についてのリサーチが不十分なまま、5月に入学手続きを進めましたが、オフィスの方々も親切で、結果的に今のところストレス少なく、入学後の通学を始められています(課題は多くて大変ですが、世界各国の仲間とMBAプログラムで、グローバルマネージメントやファイナンスについて学べるのはとても面白いです!)。
もっと時間があれば、いろんな学校を比較したり、実際に通っている方にコンタクトを取って、様子を聞いたりしても良いかなと思います。
ステップ2. 親子の学生ビザ(Study Permit)を申請(移住3ヶ月前)
進学先が決まり、Letter of Acceptance(LOA)を受け取ると、学生ビザ(Study Permit)の申請ができます。下記は、母子留学で、母親の留学をメインとして申請する場合のフローになります。私はエージェントを利用せずに、自身で申請しましたが、子どもの申請時に添付する書類が不明だったため、一度留学エージェントに問い合わせを行い、教えてもらった自作のExplanation Letterを添える形で申請し、無事ビザを取得できました。
※ビザ申請の概要やフローは変更が生じる可能性があるため、必ず専門機関に確認・相談の上、手続きを進めることをおすすめします。
私の場合、5月に留学先を決めて、8月には渡航したかったので、できる限り早くプロセスを進めたく、留学エージェントに相談したところ、全て書類を揃えているのであれば、自分でやった方が早いとアドバイスいただき、自分で申請しました。親切なエージェントの方にアドバイスいただけて、とても感謝しています!
結果、不足書類もなかったため、スムーズに手続きが進み、申請から約2週間でLetter of Introduction(入国時にStudy Pemitを取得するために必要なレター)を取得することができました。
自作のExplanation Letter
※これを申請時にLOA添付欄に、LOAの代わりに添付して申請。オンライン申請フローは、LOAを添付しないと次のステップに進めない仕様のため、ここでつまづき、留学エージェントに、Explanation Letterを添付すれば良いと教えてもらって自作しました。Explanation Letterのフォーマットはもらえなかったので(多分ない?)、ネットで他の例などを参考にしながら作成しました。
カナダ政府が推奨するconsent letter for children travelling abroad(こどもの海外旅行同意書)フォーマット
我が家は、夫と娘が日本に残る形だったので、この書類を公証役場に持参し、公証人の前で両親が署名し、公証を受けた上で書類を整え提出しました。※ここまでやらなくても、立会人として友人/知人の署名を得る形でも大丈夫そうです
Consent Letter for Children Traveling Abroadテンプレートはカナダ政府公式サイト内のこちらからダウンロードできます。
申請時に参考にした留学エージェントのウェブサイト
カナダ 学生ビザ申請ページ
ステップ3. 住む場所を決める(移住2ヶ月前)
学校が決まったら、次に住む場所を決めます。私の場合は、友人が住んでいたエリアが、子育て環境よく母子留学におすすめというエリアだったので、その周辺を中心に1ヶ月程度探しました。Craigslistで探してコンタクトを取り、友人に3件ほど内見してもらってその全てに申し込みました。結果、1件審査が通ったので、即座に契約を結び、渡航タイミングから入居することができました。
こう書くと、簡単そうですが、家探しはかなり大変でした。まず、「私は海外在住だけれど、友人にお部屋を見にいってもらうので内見させて」とシンプルな文面でコンタクトを取っても返事はなく、内見依頼のメールもかなり工夫して作成しました。具体的には、以下を盛り込んで、インターンシップの申し込みのような文面にしました。
結果、ようやく何件か返事がきて、内見することができました。それでも、申し込みが複数集まると、クレジットヒストリーもない外国人は圧倒的に不利なので、内見後直ちに書類を揃えて申し込みをして、先着順で審査してくれたオーナーの物件に無事入居することができました。
参考までに、改良後のメールを共有します(ちょっと恥ずかしいですが)。文面を改良後、返信率がかなり上がったので、外国で家探しをする際は、できる限り信頼できる人物である旨をアピールすることが大切だと実感しました。FAQはあるエージェントとメールをやりとりした際、実際に聞かれた項目です。
ステップ4. 学校に提出する書類集めや荷造り(移住3-1ヶ月前)
渡航3ヶ月前くらいから行ったのが、これらの手続きです。日本の小学校には、留学先確定のタイミングで早めに伝え、慣れない英語での成績証明書発行業務などに、時間をかけて対応いただけるよう配慮しました(英文の成績証明書フォーマットが在籍する公立小学校になかったので、こちらから参考フォーマットを提示しました)。
発行に2週間程度時間がかかる書類も多いので、ワクチン接種証明書や英文の予防接種接種証明書も、渡航3ヶ月前くらいと早めに申請を行いました。
渡航前に準備が必要な証明書・手続き
海外子女教育振興財団への出国前の教科書手続きは、こちらから行いました。
バンクーバー補習授業校の情報収集も行いました。
荷造りは、バタバタと1ヶ月前からはじめました。持っていけるものに限りがあるため、家具は現地のIKEAで出発直前にオンライン注文し、到着後に受け取れる日時を指定しました。2022年8月時点では、国際郵便に加えて、ヤマトの国際宅急便も小包以上のサイズは日本→カナダに送れなかったのですが、2022年10月時点、国際郵便は、航空便・船便ともに依然として小包以上は送れないものの、ヤマトは、国際宅急便をカナダ宛に送れるようになっているみたいです。
私が渡航した2022年8月時点では、船便も航空便も国際郵便・ヤマトともに荷物が送れなかったので、別送は諦めて、持っていける荷物のみで渡航しました。飛行機に預入荷物として預けられる最大サイズの段ボールをAmazonで購入して、段ボール6つとスーツケース大1つに預入荷物を詰めて、スーツケース小2つを機内持ち込み荷物としました。
追加の預入れ荷物もUSD200程度かかるので(航空会社により異なる)、航空便が送れるようであれば、別送便を活用した方が良いと思います。2022年の便利な時代に、別送便なしで、手荷物だけで子どもと海外移住することになるとは思わなかったので、とてもびっくりしました。
このように持っていける荷物の量に制限があったため、ほとんど食品や調味料などを持って来れずにカナダ生活をスタートしました。もし、もう少しスペースに余裕があれば、美味しい梅干しや調味料、液体の出汁や、しっとり系のふりかけ、シャケほぐしの瓶詰めなども入れたかったなあと、今でも遠い目をしています(バンクーバーには日系のスーパーもあるので、基本的な調味料は価格は2.5倍程度しますが、現地調達可能です)。
以上が、カナダ移住するにあたって行った主な実務プロセスです。私は事務手続きや細かな書類作業・梱包などが、とっても苦手なので、本当に心理的に苦しいプロセスでした。駐在だとこの辺りを企業にサポートしてもらえるので、自力で海外移住する大変さをあらためて認識する経験でした。
到着後も、ショートメッセージのやり取りが運送会社とうまくできず、IKEAの荷物を1週間受け取れなかったりと(1週間床で寝袋で寝ました)、しばらく大変でしたが、最初のセットアップが落ち着くと、かなり快適に生活できるようになりました。
今でもときどき息子と、移住当初のカオスを振り返り、何もなかったけど、ベッドも布団もソファーも自分達で作って(IKEAで買って10時間かけて自分達で組み立てました)、快適なお家になったね〜と、今の幸せを噛みしめていますw
我が家の場合は、5月にマレーシア→カナダ留学に切り替えての準備だったため、バタバタしましたが、もっと時間をかけて移住準備を進め、信頼できるエージェントを見つけ、適切にサポートを受ければ、もっとスムーズなオンボーディングだったのでは?と思います(信頼できる方を見つけるのも大変かと思いますが)。私の経験がこれから海外でチャレンジを始める方の参考となると嬉しいです!
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