ラジオ

たまには文学小説のことを書きたいのだけれど、最近はご無沙汰だし読み終わってすぐの興奮状態で記したいので、また今度にしよう。また、小説が読めるようになったら。

今、バックにラジオが流れている。

これはユニコーンの新曲だ。

東京に来てからテレビがない、もしくは観ないことが多くあってラジオを聴くことが常である。ラジオは時事ニュースがなかなか把握しにくいという欠点があるものの、「ながら」作業ができるし、自分では触れないような音楽や情報に出会う機会が多く凄く好きだ。フェスやライブの情報、イベントの情報をいち早く知ることができる。

中学生の頃からラジオを聴いていた。

父が「魔女の宅急便」のキキが持っているようなラジオを使っていた。父はもっぱら夏には野球中継を聴いていた。いまは誰もいない福島のあの風通しがいい2階の廊下で、ビールを飲みながら新聞を開いて。(わたしと姉がテレビを占領していたからだ。)今もラジオの野球中継が耳に入ると、当時を思い出してギューっとなる。

夜はわたしは自分の部屋で深夜ラジオを聴いていた。あまり起きていると怒られるのでボリュームを下げて、こっそり向こうの世界との繋がりを楽しんでいた。でも学校に行ってもラジオの話をする事はなかった。私だけの秘密みたいな感じで。

高校を卒業して東京に上京してからもラジオを聴いた。そこでわたしは色んな発見をして世界が広がった。前にも書いたNakamuraEmiちゃん、源さん、ハマさん、知らない音楽や魅力的な人に出会える。ラジオで話す彼等は限りなく自然に身近に感じる。(勿論脚本があるのは知ってるけど)

会社の帰り道、イヤホンから聞こえる人の話し声にホッとしたり、早番の出勤や休みの日の掃除のテンションを上げてくれたり、昔の父の思い出をふと感じたり、自転車でアルバイトに向かう時など、どんなシーンにもラジオはひとりのわたしにそっと寄り添う。去年、新幹線に乗っている時、凄く気分が落ちていたのにラジコでバナナマンのラジオを聴いていたら面白くて笑ってしまった。一人だったから、必死に笑いをこらえて震えていた。気付いたら落ち込んでいた気持ちがどこかにいってしまっていた。あの時、本当にあったかくなった、心が。

そう言えば、ブルーハーツの解散もラジオで急に解散発言してた!笑

これからどんなに便利になっても、ずっとラジオを聴いて過ごすだろう。

私の大事な相棒。





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