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散歩の効能

私は散歩が好きだ。

表参道から祐天寺まで、恵比寿から三茶まで、外苑から渋谷まで歩いたりする。この例は私自身にも解りづらい。笑 1時間以上は歩いていても楽しい、ということだ。

ただ、いつも歩くのではない。晴れた日、もやもやした日、答えがわからなかったりまとまらない、そんな日によく歩く。

小さい頃から歩くのが大好きだったけど、大人になって気づいた。これは心のデトックスになる。

瞑想と一緒。

歩きはじめは、膨大な量の情報が頭の中をめぐる、そして頭の中の私が「わーきゃー」と意見している。もうぐっちゃぐちゃだ。

歩き進めると溜まっていた情報は落ち着いてきて、一旦頭の中の収納ぼっくすに入る。そして自分の意見が増えてくる。どうする?どうする?って。あーもう、うるさいなーなんて思っていると、視界に今まで知らなかった風景が入ってくる。たまにそこでピンとくる。関連性がなくとも急に解決する。あ、これでいいんだって。もしくは新鮮な気持ちになる。

そのままどんどん歩く。頭の中が静かになっている。「無」の状態。身体は疲れてくるけれど、気持ちがスッキリする。眼に入った映像や香った刺激が答えに導いてくれたりヒントをくれる。

ちなみに、外山滋比古さんの「こうやって、考える。」という、今までの著作から抜粋した箴言集から発想力や思考力を磨くヒントを描いた本のなかにも以下のようにあった。

歩く習慣をつける

新しい思考をするためには机に向かってはいけない。外へ出て当てどもなく歩いていると、新しいアイデアが浮かぶ。(乱読のセレンディピティより)

思考の霧をはらす

はじめのうち頭はさっぱりしていないが、20分30分と歩きつづけていると、霧がはれるように、頭を取り巻いていたモヤモヤが消えて行く。それにつれて、近い記憶が薄れて、古いことが蘇ってくる。さらに、それもどうでもよくなって、頭は空っぽのような状態になる。散歩の極致はこの空白の心理に達することである。(知的創造のヒントより)

あえて非効率を求める

ヨーロッパでは、古くから、散歩中に素晴らしいことを考え出したという例がおびただしくある。哲学者には散歩を日課とする者が、はなはだ多い。アルキメデスは入浴中に素晴らしい発見のヒントをつかんだというが、湯に浸かっていると血の巡りがよくなって、良い考えが浮ぶ。他のことをしながら、あるいは、ちょっと邪魔なことをともなっているときに、頭の働きはもっと活発になるようである。(ちょっとした勉強のコツより)


歩くことってやっぱりいいことだったんだなあ。お天気も良くなってきたので、気分転換にはお散歩が最高におすすめ。


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