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怖いもの

ホラー映画は苦手だ。

ホラーというか「スクリーム」でもキャーキャー言って目を伏せる。小さい頃は、怖いくせにキョンシーのテレビを観て、いざ出てくるとコタツに潜ってたものだ。

でも、私にとって本当に怖いのは、現実世界がどれかわからなくなること。

夢の中で「あゝこれは夢だな」なんて感じてるときはまだいいけど、浅い眠りで怖い夢と現実を行き来することがたまにある。眠くて眠るとまた続きが始まるとわかっていて、でもこの眠いと感じている世界も現実なのだろうかとうなされる。

一人暮らしをしていた時に、そんな感じで夜眼を覚ます。この世に他に人は居るだろうかと不安になってTwitterで誰か起きてる〜?と聞いたり、起きていそうな人にメールする。それでここではないけど同じ世界に「居る」と存在を感じると、どんなにホッとしただろう。

だから、最初薬でぼーっとしてしまう時は、なんだか逆に不安になった。自分がどんどん離れていく感じがして。本当はそんなこと全然ないのだろうけど。薬が効くたび、薬が増えるたび、不安が増していく。

昔、ドラえもんで、のび太君が植物状態になってしまって長い長い夢を見ていたっていうラストを聞いたことがある。もしかしたらだから、目覚めたら、今の自分の「我」はどこにいってしまうのだろうと。そもそもそんなの持っているのかと。

私は物事をすごく考えてしまう。どうでもいいことなんだろうけど。夢の中でもきっと色々考えてて錯覚するのかもしれない。起きたときの疲労感もすごい。

タイムワープする映画があるけど、そんなことしたらおかしくなりそうだ。自分は異常なのかもとパニックを起こすだろう。

だから、本当に怖いのは現実と非現実がわからなくなる事だと私は思っている。

というテーマなのは先日「12モンキーズ」を観たからだ。

日本語予告ではないけど。と、なんだかんだで面白かったので、まだの方は是非!

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