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雑談中でもフェルミ推定?!ビジネスにおける「概算」の注意点とは


できるビジネスマンの定義とはなんでしょうか。
説得力のあるプレゼンができること?
いろんな案件を抱えていてもクオリティが下がらないこと?
効果がありそうな施策を提案できること?

私のなかでは「①すばやく②ロジカルに」説得力のあるお話ができること、です。

例えば、想定していなかった質問や
担当外の業務に関する質問に対して即座に納得できる答えを出せる人。

今回は「すばやさ」と「ロジカル」の両方を支える思考法【フェルミ推定】についてのお話です。

フェルミ推定とは【説得力のある概算】

エンリコフェルミ : イタリア、ローマ出身の物理学者。「概算」の達人。
原子爆弾の爆発の際、落としたティッシュペーパーの動きから爆風を計算し、
爆発のエネルギーを見積もったという逸話がある(wikipediaより引用)

・・ざっくりこれくらいだよ~っていうのを説得力をもって説明するのが
超得意な人がつくった思考法っぽい!

フェルミ推定の説明としては
入手しやすい情報をもとに概算値を推計する手法。
不確実な要素が多い中で、スピード重視・大まかに規模感を知りたいときに役に立つものですね。

フェルミ推定はビジネスシーンに限定されない:【無意識の感覚値】

概算値を推計・・・?!計算するの?!と難しく考えなくても、
日頃から無意識につかってると思います。

たとえば、行列店にならんでいる時の
「あと何分待つだろ~」「この人数だったら30分かからないんじゃない?」というやりとり。

これだって立派なフェルミ推定。
感覚的に5分程で待っている人が案内されてるから
残り人数をかけると30分!と概算してますよね。

日頃から使ってるものを少し意識するだけで
小難しそうだったものが理解できる気がしませんか?

ビジネスシーンでは注意が必要:概算と【検算】はセットで!

ビジネスにおける私の実体験でご説明しましょう。

現在わたしは人材紹介事業において、転職希望者の集客を担当しています。
メールでの転職サービスのご案内の基本的な流れはこちらです。

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それに対し、お客さんからの反応はだいたい下記のような感じです。

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・・・いただいた反応に何の対応もしていない部分がありませんか?

そう。「そのうち」の人たちです。

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【登録してくれる人と同程度いる「そのうち転職したい」人達に
定期的に連絡するフローをつくりたい!】

ここでフェルミの出番です。(数字はフェイク)

①月に2回配信を1年間継続すると24回の配信できる。
②該当者10人/1,000通の約2割が1年以内に登録してくれるのでは?

→48人/年くらいの登録がみこみ

【ここでクイズ!】さて。これを聞いた上司はなんというでしょうか。

「本当に48人も登録がくるの?」

・・・はい。撃沈です。これ以上何もこたえられません。

自信を持って「YES」と答えるためには、上記とは別の方法で概算し、【検算】することです。

検算のコツは「構造がにているもの」をみつけること!

冒頭で言ったようにフェルミ推定は概算です。
そのものの数字をズバリ当てるのは難しい・大変なのでざっくりと数字を出す。

その出し方は無数にあります。

メール施策においては「そのうち」の人に対して何も対応していなかったとしても
・アンケートで「そのうち」と答えた人は、どれくらいの人が登録してくれる?
・転職サイトに登録したがしばらく動きがなかった人のうち、どれくらいの割合が転職活動を再開する?
・競合や他の業界の転職サービスでは、どのように長期的なサポートを行なっている?

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など、「ズバリそれ」ではないけど構造が似ているものを参考にすること
がフェルミ推定のコツです。

「抽象的に見てみると構造は同じ」というものを
普段からチェックしておくことが、フェルミ推定が上達するコツ

ひいては「できるビジネスマンになる近道」なのかもしれませんね。

(筆:まいまい)


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