リモートワークだからこそ、覚悟をもってプロ仕事

当社は、子連れ出勤でマフィスにお子様に預けて仕事をすることも、子育ての空き時間に自宅や自宅近所のサテライトオフィスで仕事をすることも可能なように制度を整えています。
現場で働くスタッフの子連れ出勤率は30%を超え、一方で管理部門や人材サービス部門等場所を問わない働き方ができるスタッフのリモートワーク活用率は100%。もちろん、今後ジョインしてくれる人たちにも同じ環境を用意するつもりです。
ただ、パートタイム及び管理職未満のスタッフに唯一禁止していることがあります。それは、子どもをそばに置きながら仕事をすること

私は、子どもが傍にいる環境の中で生産性が高い仕事はできないと思っています。子どもにとって、仕事をしていようが一緒に遊んでいようが、ママはママ、パパはパパです。いつだって好きな時に甘えたいに決まっています。
一方で、生産性高く仕事をするためには、ある一定時間以上集中する時間がないといけません。
「のこぎり刃現象」という言葉をご存じでしょうか?
仕事の能率の概念を図式化したもので、多くの人は、集中しているときに作業を中断すると、集中力がほぼゼロになります。ウォーミングアップ→トップスピード→中断→ウォーミングアップ→再びトップスピード、、、この繰り返しのイメージがギザギザした「のこぎりの刃」に似ているのでそのように呼ばれるそうです。
 例えば、考え事をしたり、調べものをしている最中に中断せざるを得ない状況があり、作業が降り出しに戻るという経験、誰しもあるのではないかと思います。一定時間集中する環境を確保できる場合と比較して、こういった邪魔が入ると作業効率は30%近く低下するそうです。
 子どもがいる環境では、どんなに忙しかろうがお構いなく、数分置きに中断です。子どもの成長に伴いその間隔は長くなってきますが、いくつになっても彼らは大人の思い通りに動いてはくれません。逆に、大人の都合で彼らの自由を抑えつけてはいけないと思うのです。

 そのため、労働時間を提供することで対価を得るというスタイルでお仕事をされている方々には、子どもがいる環境で仕事をすることは認めていません。逆に、結果さえ整っていればよいメンバーには細かいことはとやかく言いませんが、結果で評価を得る人たちほど、自分の執務環境をシビアに整えているように見受けられます。

 リモートで仕事をするとは、実はオフィスワークよりもある意味大変なことです。プロセスを評価されない環境で、周囲のフォローでミスを事前に食い止めてもらうチャンスもなく、落ち込んでいても声をかけてくれる同僚もおらず、言い訳無用。みられるのは、ただただ結果のクオリティとスピード感のみ。孤独です。
 在宅勤務を採用するメンバーには、パートさんも社員も業務委託の方々も同様に高度なコミュニケーション力と自己管理力、担当分野における豊富な知識を要求します。1円でもお金をもらえばそれはプロの仕事。覚悟と厳しさが必要です。逆に、そのくらいじゃないと、プライベートを大切にしながらも、これまで日本が築き上げてきた社会システムと同じ生産性は目指せないと思うのです。

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