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見えない存在ってこんな存在。私が見えない存在のメッセージが聞こえるようになるまで④

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見えない存在のメッセージを伝える人を、
スピリチュアルの世界ではチャネラーと呼ばれます。


チャネラーとは、チャネリングをする人のことを指し
チャネリングとは、見えない存在が伝えたいメッセージを言葉で受け取ることを言います。



私は本当に運がいい人間でして、
チャネリングの仕事をしますと決めると、紹介によって50人くらいの方が一気にセッションに来てくださいました。
ボディーワークのときとは、全く違い本当に驚きました。


ただ、見えない存在のメッセージを仕事として伝えるようになって、私がイメージしていたこととのギャップが大きかったです。


この当時、私の見えない存在のイメージは、天使や聖母、神様。
相談者の悩みを優しく対処してくれたり、励ましてくれる存在だと思っていました。



でも、実際はと言うと、天使や聖母ではなく、
般若、不動明王、おじさん、ヤンキーぽいお姉さんなど


「お前」
「そんなものは知るか」
「自分で考えろ」


こんな言葉を容赦無く言ってくる。



当時のチャネリングの方法は、一人の見えない存在からのメッセージを伝えるというのではなく、その場その場で必要なメッセージを届ける方式。なので、一体どんな存在が来るのかは、私自身でもわからない形でした。


印象に残っているセッションは、
声色からは男性で50代くらいの見えない存在。


相談内容は、30代の女性で、
職場の上司と折り合いが悪く、仕事を辞めるかどうかについて。


クライアント
「チームのことを考えると私が辞めると大変になることがわかる。みんな上司には不満があるんですが、私は陰口が嫌いなので、上司に直接言いにいったんです。
そしたら、上司は私を思い切り攻撃するようになって。最初は言い返してましたが、攻撃がどんどん強くなっていくと、流石に精神的にキツくなってきて。。」


見えない存在
「『だから何?』って伝えろ」



『え?』


見えない存在
「いいから、『だから何?』って伝えろ」


悩んでいる人に対してこの言い方はきつくないか?
聞いている限り、上司の言い分が確かにおかしいけど。


そんなことを思っていると


見えない存在
「お前(舞子)の考えなんて聞いていない。
『だから何?』とこのまま伝えろ」


仕方なしそのまま伝えると、クライアントさんは眉をひそめる。


クライアント
「えーと、なので、仕事を辞めるべきか、このまま他部署に移してもらうか、チームを抜けるか、どうしたらいいかと思ってるんです。」


見えない存在
「『知るか』って言え」



え?ちょっと待って。
さすがにこれは言い方きついくない?

そう思った私はクライアント対して


「えーと、『それは、答えられない』って言っていますよ」


ボカして伝えると、間髪入れずに



見えない存在
「おい!俺はそんなこと言ってない!!『知るか』と言ったんだ。そのまま伝えろ」


まじか?これは言えないよっと、私。


私と見えない存在のやりとりを知らないクライアントさんは、


クライアント
「答えられないのは、自分で考えろってことですか?自分で考えた結果、どうしたらいいか分からなくなって、相談に来たんですけど」



見えない存在
「これに対しても、『知るか』って言え」



初対面の人で、前払いでお金もいただいている。
それに対してこの返答はないだろう。



こう頭をよぎると、見えない存在は間髪入れずに

見えない存在
「だから!!お前(舞子)の意見なんて聞いていない。伝えないなら、これからは一切返答しない!!」


すごい剣幕で言ってくる。


伝えるのは私だよ?
これ、言ったら絶対に怒り出すよ。。。。


見えない存在
「いいから、言えっていてるだろ!!!!」


まじで、嫌。

でも、これ以上は見えない存在のおじさん、何も言わないし、物凄い圧をかけてくるし、
クライアントさんも数十秒沈黙のこの状況に、不安そうな顔してる。


まじでこれ言うの?


そう思いながら、今後の予想される展開前に、
心臓はバクバク、脇汗はものすごく出てくる。
でも、これ以上の沈黙は、もう無理だ。


仕方なく『知るか』と伝えると、
当然のように、クライアントさんの目つきが変わる。



その後も2、3、クライアントさんが質問の仕方を変えながら、意見を求めるも


「だから、知るかっていてるだろ」
「お前が何を言ってるか分からない」
「自分で考えろ」


こんな辛辣なメッセージしか返してこない。


どんどん怒りのボルテージが上がってきているのが、
クライアントの目と言葉の圧で感じてくる。


見えない存在も存在で、
私が言い方を変えると、すごい剣幕で怒鳴るし、これ以上メッセージはやらないと言ってくるので、仕方なしにそのまま伝える。


そして、ついにクライアントさんの怒りが大爆発。



「私だってみんなが気づかないところでちゃんとやってたし、言いたくないことも言って、やりたくないこともやって!!!やりたかったわけじゃないんだから!!!!」


終わった。。
私はそう思いました。


そしたら、


見えない存在
「そうだ。本当はこうやって怒りたかったんだろ?
 なぜそれを素直に言わない?」


見えない存在
「相手がクライアントだから、仕事だからと、怒りを出してはいけないと自分を押さえつけなくていい。
チームや職場を気遣って言わないように我慢していたのも分かる。お前のチームに対する優しさだな。
それも大事だけど、怒りをため込むな。自分のことも大事にしろ。自分よりも周りを優先しがちなのは、お前の癖だぞ。」


さっきとは打って変わって、口調も柔らかく、長文で優しく話してくる。



どうやら見えない存在は、わざとクライアントさんを怒らせて、自分の心の中にあった不満や怒りの本音を、この場で出させようとしていた様子。



見えない存在
「それがわかった上で、お前はどうしたい?チームや仕事のためではなく、自分の素直な気持ちとしてだ。」


クライアントさんは泣き出し、ポロポロ、自分の本音を出していく。


相当、苦しかったこと。
一人で我慢していたこと。
本音を言えずにため込んでいたこと。


ここでようやく、クライアントさんが抱えていた重さが、私でも分かるようになりました。


そうやって、自分を縛り付けていた心の紐が緩んでくると、
クライアントさんの表情がどんどん柔らかくなり、来た時とは別人のように
優しい表情をしてくる。



クライアント
「ほんと、途中で帰ろうかと思いましたけど、自分だけでは(本音を出すこと)できなかったです。ありがとうございました」

そう言って、クライアントさんは帰って行きました。



私が言葉尻を変えたりしたら、きっとクライアントさんは自分の本音を我慢して押さえつけたままでいたと思います。
だからこそ、「そのまま伝えろ」っと見えない存在は何度も言い続けたんだなっと気づきました。



1年後にこのクライアントさんと話す機会があったのですが、「本当にセッション中はキツかったけど、あれから不思議と上司とも折り合いがついて、結局残ることにしました。好きなんですよね、この仕事。」と笑顔で話されていました。


見えない存在のメッセージは、私の固定観念(失礼な言い方をしてはいけない、怒らせてはいけないとか)は入れずにそのまま伝えるのが、チャネラーの仕事なんだなっと。


その場だけでなく、根本的に人を元気にさせたり、クライアントの求めている本当に行きたい方向を示すためには、受け取ったエネルギーをそのまま伝える必要があるんだな、と。


そんなことを思ったチャネラーデビュー当時でした。



これだけ言うとめでたしめでたしですが、仲介役をやる私にとってはヒヤヒヤもの。


この時出てきた、見えない存在からは
「よくやった」そう一言だけ言って、どこかに行ってしまい、私に対する手厚いフォローはなし(笑)


今回はたまたまうまく行ったけど、これはクレームが来てもおかしくないレベル。下手したらいつか刺さされるよ。。
もう絶対嫌。



そう思ったのも束の間。
こんなセッションが、容赦無く、これから何件も続いていくのです(涙)



でも、毎回フィードバックはものすごくよく(リピートされることも多かった)ので、見えない存在のメッセージはそのまま伝えるのがいいんだと腑に落ちていきました。



これが今の私のチャネリング手法の原型。
固定観念を入れず、口調も言葉を変えずに「そのまま伝える」になりました。



でも、もう当時のようなヒヤヒヤセッションをやるのは嫌です(笑)


⑤に続く。。

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