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お気に入りの番組

久々に開けたnoteで「お気に入りの番組」というお題が目に入り、たまにはそういうのも書いてみようかな、と思い立ちました。

ですが、私の家にはテレビがありません。
ラジオはアプリで聴けるようになったので、たまに聴いています。でも聴くのはほぼ決まった番組だけ。FM TOKYOの「ジェットストリーム」です。

中学生の頃からファンで、聴いています。あの頃は、あまり覚えていないけれど、多分受験勉強で夜中まで起きていたのでしょう。夜12時ちょうどにラジオから聞こえる、飛び立つ飛行機の音。静かな夜の空気に優しく低く響く機長の声。それから色々な国の音、お話。見知らぬ国へのイマジネーションを掻き立てていました。

幼稚園の頃から、将来の夢は旅人で、外の世界への憧れが強かったです。狭いところにとどまっていたくありませんでした。子供の頃から自分がいる環境にも何か居心地の悪さを感じていて、いつも外に出たくてたまりませんでした。

さて、「ジェットストリーム」を聴きながらの受験勉強の末、無事志望高校に入学できました。高校では、なぜか自分が苦手なことを克服してみようと思い立ちました。なんだかわからない居心地の悪さを克服することになるかもしれない、と思ったのかもしれません。運動苦手なのに陸上部に入ってみたり、音痴を克服しようと選択教科で音楽を選択してみたり、今までとは違ったことをしては挫折しました。

そんな中、大学は迷いましたが、旅人に役立つだろうと、英語学科に進学。大学に入ってから初めて海外へ行きました。行き先はアイルランド。それからは、バイトでお金を貯めては色んな国へ貧乏旅行しました。特にアイルランドとメキシコには1ヶ月ずつくらい、長めに滞在しました。どこの国も刺激的でしたが、共通していたのは、皆同じ人間、社会だということ。皆、同じ、この世にあるひとつの存在であるということに何かとても惹かれていきました。

大学卒業後は、海外と繋がっていたくて、貿易会社に勤めました。1年で辞めたけれど。仕事は面白かったのですが、会社勤めが自分には合いませんでした。それから再びメキシコへ行き、アートを学ぶことになりました。

アートの道も、やはり、小さい頃から絵を描いたり物を作ったりすることが好きだったし得意だったので、自然な成り行きでした。
いや、自然というより、むしろ封印を破りました。というのも、高校入学と同時に、自分の中のアート的なことは封印していたのです。けれども、結局、そちらへの興味がどうしても強くなり、その道を歩むことになりました。なぜ封印していたか。それはまた別の機会にお話しましょう。大したことではないんですけどね。

こう振り返ってみると、私がメキシコでアートを学んだのも、自然な成り行きだったように思えます。今までの歩み全てがこうなるように繋がっていたようです。昔の私が今の私を見たらびっくりするかもしれません。でも幼稚園の頃の私なら驚かないかな。

ずいぶんお題からは脱線しましたが、「ジェットストリーム」の飛行機に乗って、昔から、私の未来の進路も航行していたのかもしれません。そして、今日も、これから「ジェットストリーム」の飛行機に乗るでしょう。


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