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一緒に本を読みながら

沢山のことを同時に進めて、カレンダーの空白がどんどん埋まっていくときこそ、何もしないで一人で休む時間を大切にするようにしている。

1つ1つは興味があったり、取り組んでいて充実感があったり、その過程で学びも多い。何かに取り組む際に、猛烈な反対にあったりすることがない環境で生きていることは本当にありがたいことだと思う。

夏休みに入った学校が増えてきて、課題などで本を読んでいる子が何人かいるので、同時並行で一緒に読む。林真理子さんの『本を読む女』と、C・ブロンテの『ジェーン・エア』を同時に読みながら、

改めて、女性の自分が、今のところは、圧倒的に理不尽な社会的な縛りに苦しむことが基本的にはないこと(もちろん、それはどういう環境や生き方を選択するかによっても程度は変わってくるのだろうけど)のありがたさを感じた。

不快な思いをすることがゼロではなかったとしても、それでも自分がやってみたいと思ったことができる可能性が高い環境にいることが、そんなに難しいことではなくなっている世界。

一方で、そうであるからこその葛藤や、健康を含む不可抗力的な要素によって何かしら「できない」状態に陥った時、極端に自分を責めて自信を失うことになったり、孤独を感じたり、全てを挙げるのは難しいけど、当時とは異なった形での苦しみは存在する。

それは簡単には比較できるものではないのだと思う。

結局のところ、相応の時間をかけて、やってみる。その過程で上手くいかないことも、もっとこうしたいなと思うことももちろん出てくるけど、その都度考えて、できる限り、希望の形に近づける。そうやって大切なことに自分のエネルギーをかけていくことで、実現できることは沢山ある。ただ、色々な要素が重なって、そういう前向きな姿勢を継続できない状態に陥ることもある、という事実は、自分の経験からも分かる。

だからこそ、まずは自分自身ができる限り元気でいること、そのために身体を休めることには、とても気を遣う。バランスが悪いのを自覚しているから、生活が偏ってくると見直しをする。結局のところ、いつも100%は無理だけど、関わってくれる人たちや子供たちに、前向きな影響を与え続けられるような状態を保つことは、今自分が最低限続けるべき努力なんだろうな、と。文章を読み進めながら、そんなことを考えていた。

物語は、すごく自然な形で思考を動かしてくれる。その力は本当に圧倒的。


最後まで読んでいただいてとっても嬉しいです。ありがとうございます♡