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じぃちゃんの話

長い休みの中で、じいちゃんの墓参りに
行かなくてはと思い、じいちゃんの
墓参りに行く予定である。

じいちゃんのことを思い出したので
紹介したいと思う。
じいちゃんの若い頃は
身長も180㎝越えで、イケメンである。
じいちゃんになっても、顔が整っていたので
モテてていたのではないか。
ちなみにばあちゃんは
美人ではない。(→失礼)
2人が何で結婚したのか、気になる。
ばあちゃんと会うことができたら
ぜひとも聞いてみたい。

私の祖父がなくなったのは約2年前。
86歳、ガンで入院し、
誤嚥性肺炎で亡くなった。
私はいつも祖父とは呼ばず、
じいちゃんと呼んでいた。
最期らへんは、耳も聞こえないので
私の声が届いていたのか不明だ。
聞こえてなくても
聞こえたふりで笑うじいちゃんの顔が
今でも思い浮かぶ。
じいちゃんが私の家族の中で

1番愛がある人であった。

母は前述した通り、メンタル疾患で
常に情緒不安定。兄は元クレイジーヤンキー。
こんな変な家族とは距離をとりたい
離れたいと思うのは自然なことで
ばあちゃんも父も、叔父も
まぁ、大抵の人は離れていった。
かくいう私も、母のメンタル疾患に
嫌気がさし、一人暮らしを始めたので
人のこと言えたもんじゃない。

そんな母や兄を見捨てなかったのが
じいちゃんだけである。
金銭的にも母を援助し、
クレイジーヤンキーの兄にも
自然に接するじいちゃんには天晴れであった。
メンタル疾患を抱えている家族が
身内にいる人には分かるかもしれないが
精神病患者本人も辛いが
周りにいる家族も辛い。
母が異常になる様子を目の当たりにするのは
まぁ、辛いし、罵詈雑言も言うし
自分まで精神病になるのではないかと
恐ろしくて、私は母と距離をとった。
だが、じいちゃんは違った。
罵詈雑言言われようが
母に八つ当たりされようが
ひたすら、母の味方であった。
鋼のメンタルである。


そんなじいちゃんは最期は苦しまず、
寝たっきり期間も短く、亡くなった。
死に方までも天晴れである。
母は唯一の味方であるじいちゃんを
失って、また情緒不安定になったが
クレイジー兄がなんとかしている
みたいでなんとかなっている。

じいちゃんは凄い人だった。
実の娘でも距離をとってしまったのに
じいちゃんは最期まで母や兄のことを
心配し、見放さず思いやっていた。
病床でも、母のことを心配していた。
本当に愛がある人だった。
じいちゃんはばあちゃんみたいに
うるさくなく、ひたすら笑みを浮かべて
ゆっくりしている人だった。
天国でもきっとゆっくりしているであろう。

自分のことで精一杯すぎて
じいちゃん孝行できなかったので
じいちゃんが心配していた母のことを
娘なりに、少しは思いやろうと思う。
本当に思いやるまで
まだ時間がかかりそうだが。。

じいちゃんのお墓は海が見える場所にある。
人気の墓地だ。生前に購入していたらしい。
私も老後はじいちゃんのように墓まで決めて
ピンピンコロリ死にたい。
天国でじいちゃんに会えた時には
話せなかったことをゆっくり話そう。
私が天国に行くのはまだ
時間がかかるから、お墓の前で
ゆっくり話そう。
じいちゃんは何て言うだろうか。
じいちゃんのお墓参りが楽しみである。
時々、会いに行くね。じいちゃん。




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