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身を焦がす

恋に焦がれて  鳴く蝉よりも
鳴かぬ蛍が  身を焦がす

アナタと見た 
あの日の蛍の乱舞は

決して
口には出せない
出してはいけない
身を焦がす程の
私の恋心

あの初夏の日の
あの日の蛍の乱舞は

決して
届くことない
届いてはいけない
ひとすじの涙に濡れる
私の恋心

たとえ思いが届いても
たとえ2人が思いあっても
どこへも向かえない
どこにも着地しない

それでも求める
あの蛍の恋の点滅は
苦しく焼き尽くされても
届け届けと儚く願う
私の恋心


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