マガジンのカバー画像

思考の整理

23
くだらない持論や一見もっともらしいエビデンスで肉づけしているものの、所詮は同じところをぐるぐるしている思考のたまり場。
運営しているクリエイター

#仕事術

理想主義くんを思い出した

米田シェフの投稿米田肇シェフの『仕事ができなかった頃の話をしよう』という投稿を読んだ。 彼が脱サラを経て料理界へ入ったことは知っていたが、元エンジニアやら最初のレストランでの指の話やらは初見だった(壮絶・・・)。 綴られる出来事のディティールや言われた台詞につい意識を持っていかれそうになるが、どん底まで落ちた時のことを淡々と書かれる今の強さ。 彼はお店を変えて自分のできることを増やし、そこからまたいろいろあっただろうが、結果今の米田シェフに至る。どん底からどうするかは自分

共通言語という昭和の甘美な思い出とハラスメント一考

ああ言えばこのハラスメント、こう言えばあのハラスメント。 ごりごり昭和のサラリーマンを歴代の上司や同僚として接してきた氷河期世代の私には、ここ数年間でのハラスメントハラスメントとも揶揄される状況が新鮮すぎる。だいたい私くらいの世代を挟んで、ごりごり昭和現役世代と、アンチ昭和まではいかないけれどそれ普通じゃないよと言える世代が存在するように見える。 昭和とはところで、ごりごり昭和のサラリーマンとはなんぞや。 オフィスの執務室でタバコを吸っていたとか、怒る部長から灰皿が飛んでく

不協和音の中に旋律を見出す

春の初めに書きかけていたこの文章が、書き始めたきっかけとは別の事象も包含していることに初夏頃気づいた。そして直近読んだ本のほぼすべてから自分が得たいと期待した、あるいは得たと感じられるものが同じ象限にあるということも。 表面上マルチタスクをごりごりやって思考も多方向へ開いていると奢っていたが、結局わたしはひとつのことしか考えられていないのだ。そんな反省を込めたメモ。 中の人々のコミュニケーション(手段や形式に関わらず)がうまくいっていない場合、往々にして組織やプロジェクトに

怒りと恐れの取り扱いについて

プレイヤーよりもマネージャーとしてのグラデーションが濃くなってきたここ2-3年のわたしの仕事状況は、相談される内容に変化をもたらした。 人との関係性、本来の性格とそのアジャスト、モチベーション、日々の過ごし方。いわゆるライフスキルに分類されるのだろうが、ざっくり言えばご機嫌なサラリーマン稼業を続けるために普段どうしているのかという相談が格段に増え、実務的なものはほぼなくなった。新しい種類の相談に答えている過程で、自分が仕事面において負の感情コントロールをほぼ会得したという実感

それが好きなわけを説明する言葉を持ち続けること

新卒の頃、某百貨店の紳士部に勤めていた。3か月間の研修時は、地下の食品から催事会場のお中元まであらゆるフロアの様々な売り場で働いた。研修期間が終わると、修学旅行以来訪れたというほぼ初めての土地の店舗の紳士部に配属となり、そこから別の店舗の立ち上げで異動した後も紳士部、辞めるまでずっと紳士部だった。 幼い頃からミリタリーやユニフォーム(制服、スポーツウェア)の機能とシルエットとテイストが混ざった加減が好きで、おそらくそれは名護の出身である母親に連れられ年1-2回訪れていた沖縄