見出し画像

不倫 ~許されないとされる恋愛~

ごきげんよう。 いとう るか です。
今回は、倫理に反するとされる『不倫』について
なかちゃんと対話しながら
客観的に考えてみたいと思います。
ご不快な方は 読み進めるのはお控え下さい。


許す/許さない

な)よく “許されない恋” とかって言うじゃん?その“許す”って誰が?って思うのよね
る)誰の許可がいるのか…ということ?
な)そもそも、誰かの許可がないと人を好きになっちゃいけないわけじゃないっしょ
る)そうね。“立場にもよる” ということかと
な)確かにね…被害を被る人とか尊厳を傷付けられる人がいるから、許す許さないって話になるんだよな
る)そうね。なかちゃんは誰かに許しを得る必要はないと思っているの?
な)人を好きになること “自体” はね。
「申請中なんで今はまだ好きじゃありません、許可が下りたら好きになりますんで~」とかないじゃん
る)…そうね。じゃあ 人を好きになること自体は自由だと思っているようだけど、それ以外はどんなふうに思っているの?
な)好きになった “あとの行動” がポイント
る)行動次第で『問題』が起こると?
な)そう。そしてその行動が『止められないのが問題』。これこそが人生の課題だけど…
る)誰かを好きになることは 止められないものね
な)止められないよ。前回 るか から話してもらったけど、「好き」って気持ちは“芽生える”ものだから。自然と芽吹く種をどうやって止めるのさ?大事なのは『どう育てるか』じゃないのかね?
る)好きになった気持ちをどう育てていくか…
な)そう!だから関係者でもないのに「許せない!」なんて言う人がいるけど、どの目線なのか理解ができん!不倫に関しては『許す/許さない』の議論を外野がするもんじゃないと思う
る)配偶者や子供といった家族は、そう思うのも無理はないけど
な)そーよ。実際に不利益を被るのは家族なんだから…だから、カンケーない人は「あ~、社会的に許されない“とされる”恋愛をしたんだな〜」くらいのスタンスで俯瞰して見とく。ジャッジは無用!
る)客観的に冷静にその事実を眺める
な)
その“眺める”くらいでちょうどいい。そして「自分だったらどうする?」って考えるいい機会をもらったと思って、自己理解を深めるきっかけにすればいいだけさ。

男性性と女性性

な)人間って理性だけでできてるわけじゃないから、だからこうして『不倫』の歴史が繰り返されてるわけでしょ?昔っからず〜っとなくならないのは 永遠の課題だから。こんな便利な言葉を見つけちゃったから、最近はちょっと“ヒメゴト感”は薄れたけど、多くの人はそれがいけないことだと知りつつやめられないわけじゃない。これこそが、人間の人間たる所以。むしろ正常だと思うわけ。
る)永遠の課題であり、必然でもある
な)そ〜そ~ もう受け入れちゃった方が楽よね〜
「だって人間だもの」って…
る)さっきなかちゃんは、好きになったあとの問題行動を『止められないのが問題』と言っていたけど、止めるためにはどうすればいいと思う?
な)一番は、やっぱり想像力かな
る)感情ではなく『思考』の部分ね
な)そう。動物的な『本能』が優位になると『思考』は外れるよね。特に“男性性”の強い人は、男女関係なく外れやすいかも。子孫を残すために多くの異性と交渉するのは 何も人間に限ったことじゃないじゃん?
る)じゃあ逆に“女性性”の強い人は?
な)「好き」っていう『感情』を優先させるから、こちらも『思考』は外れるよね。条件よりも気持ちで動いちゃうから、相手が「好き」って言ってくれたら既婚者でもその気持ちを信じてしまう。もちろん気持ちは大切だけど、不倫に関しては思考を優先しないと、問題行動に繋がりやすいと思うな。加えて、その時々で男性性が優位になったり、女性性が優位になったりするからややこしい。まさに暴走ってヤツね。前回のイコライザーで言うと、パラメーターはぐっちゃぐちゃになってるのに、不倫関係の二人だけが盛り上がって共鳴し合っちゃってるイメージ。ま、バレた瞬間に「えらいことだ…」って気づくのかもしれないけど…でも脳はバカだから、本能や感情になんて勝てないか~
る)そうなると『思考』を優位にするには?
な)やっぱ 想像力 !
る)盛りあがっている時には難しいかもしれないね…
な)だから無くならない…そもそも『思考』を優位にできる人、例えば、冷静な状況把握力と問題回避能力の高い人は不倫関係に陥らない。それと、家族を大切にしていて、家庭が満たされている人は『止められる』だろうね。感情が安定してるから。問題行動によって被るリスクの大きさと、家族の傷付く顔とを想像した時「目の前にいるこの人はどうよ?」って冷静に見られるかどうか…それこそが『止められる』鍵になると思うな。ま、そんな思考優位の人でさえも狂わせるのが、不倫という『媚薬』なのかもしれないけど。だって人間だから!

不倫発覚後のケア ~家族/本人~

る)発覚後のケアについてはどう思う?
な)まず一番は、配偶者とその家族だね。配偶者が弁護士に間に入ってもらいたいと望むなら、各都道府県の法テラスや弁護士会に相談する。こころのケアが必要なら、心療内科などでカウンセリングを受ける。特に、多感な時期の子供がそのことを知ってしまった場合は、なおさら慎重に対応しないと…
る)子供には何の罪もないものね
な)一生忘れられないキズになって残っちゃう…親の責任は重いね
る)配偶者も、信じていた人に裏切られるのだからとても傷付くだろうね
な)信じられなくなっちゃうよね。最近ではサレ妻とかサレ夫とか言うようだけど、不倫を “された側” は感情的になりやすいし、衝動的に離婚を突き付けたりと、なかなか正しい判断はできないじゃん?自分が不利にならないように専門家や第三者に間に入ってもらう方が、解決への近道になるかもしれない。粛々と対応できるようになるには 相当時間かかるだろうけどね…やっちまった側の信頼回復って、できるのかね?
る)それまでの信頼関係もあるし
な)出た 信頼関係!ま、どっちにしてもイバラの道じゃ…
る)それと、当事者に対して必要なケアは?
な)そうだった。やっちまった側ね。とりあえず『根本的な問題の有無』を確認しなくちゃいけないな。
る)根本的な問題を抱えていたから、問題行動である『不倫』に走ったのではないか?ということの確認ね
な)そゆこと。純粋に「好き」になったのか、それともそれ以外の背景があったのかを見極めるために、自分自身を見つめ直す時間が必要だと思う
る)たとえばどんな背景?
な)単純に人のものが欲しいだけで、奪ったらミッション終了さようならとか、満たされない何かを埋める目的で行動したとか、その人の『こころの問題』が背景にある場合
る)それは、恋愛感情以前の その人自身の問題だものね
な)うん。純粋に「好き」という感情だけじゃないなら、どんな目的があってそういう関係を求めたのかを見つめないと、自分も傷つけるし相手とその家族までも不幸にする。同じことを繰り返すかもしれん
る)恋愛だと思っていたけど、そうではなかった
な)恋愛とは関係ないヤツね。例えば『依存』『執着』『愛着の欠如』っていう…
る)幼少期からのトラウマとか?
な)インナーチャイルドの癒やしが必要なのかもしれないからね…いい機会だから、自分を知るチャンスに変えられたら、きっともっといい人生を送れると思うな~

勝手に少子化対策(案)

な)不倫してる人はたくさんいるのに、少子化は止められない!
る)不倫を減らすことができれば、少子化は止まる?
な)ひとつの手段としてね。単純な快楽としてそうしている人もいるだろうけど、好きな人の子供を『産みたい・育てたい』と思ってもそれができない状況もあると思ってるわけ。大事なのはそのためにどんな環境が必要かってことだけど…
る)産めるようになるためには、どんな環境が必要?
な)前にも話した『結婚3年契約更新制』ね。夫婦がお互いを異性として意識できる期間は3年前後とも言われてるからそんなに長くない。無意識の存在になった人と子供を作ろうとすると義務になる。「好き」って感情よりも「そろそろ兄弟を作らなきゃ」とかって思考が優位になると、疑問が沸くよね。「なんでこの人と結婚したんだっけ?」ってさ。思考も良し悪しってこと。ま、昭和の男子は「結婚なんてそんなもんだ」って言うだろうけど、そう言いながら外で不倫してきたんだから。“嫡出子”と“非嫡出子”って分類まで作って、子供に優劣付けてきたじゃん?自分の不貞は棚に上げてさ~
る)昭和の婚姻制度を見直せば、子供を産みやすくなる?
な)見直す時期に来てると思ってんだ。だって、結婚=一生ってイメージじゃん?企業でいうと正社員みたいな。昭和はそうやって女を家に縛り付けた時代だったかもしれないけど、もう時代は変わってるから。国も女性の起業や投資を推奨してるのに、結婚に関しては終身雇用のまま。だから結婚なんてしたくないのさ。自由度がないから。だからまず結婚の縛りを3年っていう定期にして緩くする。更新するか否かは配偶者と協議すればいい。子供がいても国が高校卒業までの教育費を保障すれば離婚してもまた子供を産みたいと思える。少なくとも両親の喧嘩を目にする期間は短くなるから健全じゃね?
る)子供にとって、両親の不仲はこころのキズになりかねないものね
な)そう。精神的DVになる前に守る事が出来る。親も、他に好きな人がいれば不倫にならないタイミングでその人と子供を作ればいい。3年ならゴールが見えるから我慢もできるし妊娠の調整もできるでしょ?もっと女性に主導権を持たせないと、このままだと日本終わるよ。
る)女性に主導権を握らせるかしら?今の政治家の方が…
な)昭和のオジサマが国会を牛耳っているからなぁ…男が女を軽視する根本に、きっと恐れがあるんよ。だから主導権も与えないし、女性に有利な法律はなかなか通らない。難しいだろなこれは。
る)女性を大切にすることで、LGBTQの方々の救済にも繋げたいね
な)ほんと。子供はみんなで育てればいい。誰の子とかどんな子とか関係なくね…

まとめと次回

今回 なかちゃんは こんなことを思いました。

  • 他人の不倫話を 自己理解のきっかけにする

  • 他人の不倫話に ジャッジは不要

  • 思考を優位にできないのが 不倫という媚薬

  • 心の問題の有無が 不倫の原因の場合もある

  • 女性に有利な婚姻制度が少子化対策になる…かも

次回は、なかちゃんの造語
『よっぽど婚』について書いてみたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?