想いが繋がっていく

あの日から
彼から連絡が頻繁に来るようになっていた。
お互いすぐに会って話せる距離ではなく
電話で会話を重ねる度に
心が打ち解けていく感覚が出てきて
少々戸惑う。

ダメダメ
相手は既婚者であり仕事が絡んでいる。

ただ、意外にも話が合い価値観も似ていて
性質だけが違う。

誰も理解できない
自分のパートナーも理解できない
私の心の内が彼は理解する。

あっという間に長電話になっていた。

世の中の闇を知って生きづらいことや
波瀾万丈だった人生で傷ついた心に
欲しかった言葉をくれる。

そして彼は言った。

「離婚はできないけど
将来一緒に海を眺めながら一緒に過ごして
笑っていたい。」

ん？

は？

え？！

付き合ってもいないのに
急に言い出したその言葉を
どう受け入れたら良いかもわからず
私は怖くなる。

それを受け入れてしまったら
私の今の現実も壊れてしまうけど

将来、彼とそんな時間を過ごす
イメージが脳裏に浮かんでしまい
複雑な感情を処理できないまま

彼からの連絡を待つようになっていた。

更に彼は言う。

「俺、抱きたいと思う。
あの日、見た時からかわいくて。」

は？

は？！

は〜？！

ばかじゃないの？！

そして、送ってきた歌の歌詞に
涙が止まらなかった。