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40歳の仕事の仕方

40歳にもなると大体の仕事ができるようになっている。若い頃は自分が一番仕事ができないところからスタートして、周りに追いつこうと、なんとか自分に技術をつけようとやってきたけれど、気づけば(言葉を選ばずに言うと)自分より仕事ができない人と仕事をすることも出てきた。仕事ができないというと、思い上がっていて、どうも冷たく語弊があるようだけど、言っていることがそのまま伝わらなかったり、スピード感が違ったり。それが立場的に下だったり、自分より若かったりする分には別に良いのだけど、時々その相手は自分より年上だったり、立場的にも上なことが出てくるようになってきた。

最近、これが新たな課題だなと思う。

これまでだと「良いものをつくるために」会議でも必死で考えて惜しみなくアイデアを出してきたけれど、この歳でこの技術でそれをすると相手(上の立場でスムーズに仕事が進まない相手)を傷つけてしまうのだ。いくら良いものを作れたとしても、これは成功ではないような気がしてきた。40歳からはもっと言い方、もっていき方に気をつけなくちゃな・・そんな話を夫にすると、同い年の夫からはこんな返事が返ってきた。

「そういう人はさ、本人以外はみんなそのことをちゃんとわかってるんだよ。だから、マイカは喋らなくていい。相手に決めてもらうんだよ。」

「どういうこと?」

「たとえばさ、Aがいいと思うんですけど!って言うんじゃなくて敢えて別の選択肢を出してAとBどっちがいいと思いますかって相手に選んでもらうの」

「でももし相手がBを選んだら?そしたら他のCを出すか、他のみんなにも意見を聞くか、一旦持ち帰って考えましょう。ってその場では決めない。大丈夫、他のみんなはわかってるから上手く決まるよ」

すごいな、夫。
そんなやりとりをいつもしているのか!

相手が納得して、やる気を出してくれた方が、結果、チームとして良いものが作れる。その空気を作るのはこれまで磨いてきたものとはまた違った技術だ。

私の悪いところをこれまでは一緒に仕事をしてきた大人たちが注意してくれたけど、もうそんな注意をしてくれる人たちは年齢的にもあまりいなくなってきた。ここからは自分で気付いて、自分で改善していかなくちゃいけない。

いつもちゃんと自分のことを俯瞰して見られるように。

はだかの王様にならないように。

20代よりも30代よりもずっと謙虚に。

40歳からは働き方がなんだか変わってきている気がしてる。


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