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ケレケレってどういう場所?~未完成を楽しむ人だけが分かる”10-3=13”という方程式~

こんにちは。
住みびらきのお家 ケレケレです。

ケレケレをもうすぐ2年と半年が経ちます。

まだ2年半も経ってないのか、という想い…と
やっとコンセプトが固まり始めたな、長かった…という想い
2つあります。

今日は、後者の
2年半かけて見えてきたコンセプトの話をしようと思います。

ケレケレが始まる前の写真。2年半前。コンセプトも家も何もなかった時代。

”ケレケレ”という場所とは?

2023年上半期は、いろいろ考えさせられること、学ぶことが多い期間となりました。
改めて「ケレケレがどういう場所なのか、どういう場所にしていきたいのか」
住人からヒントをもらい、夫婦で話し合いに話し合いを重ねた2023年6月。

その結果、住みびらきのお家ケレケレという場所は”場・状態”であることを認識。
Beの肩書きみたいな感じですね。

Doの肩書きとBeの肩書き。ケレケレはこのDoを実現していくための土台(Be)なのだということがわかってきたのです。

まずは、ケレケレという場がどんな場なのか。
私たちが出した答えはこちら。

”未完成を楽しめる人"たちが
様々なものをケレケレ(=シェア)して
認めあい、刺激しあい、応援しあえる場

わかるようで、わからない言い回しだと思います。
いろんな想いがこもっているので以下、解説していきます。

整っていない、いわゆる未完成を楽しんでくれているケレケレに集う人々

”未完成を楽しめる人"とは?10-3=13の方程式。

以前、こういうことがありました。

ホームステイに来た、ある人が言いました。
「コミュニティーとしては10点満点だけど、家の設備や清潔さが−3点。
だから、10-3=7点。お金をかけて−3を0にして、10点満点にすべきだよ」

それに対してケレケレ住人が言いました。
「ここは-3を楽しむ家なの。10-3=13という考えなのよ!」

私はこの場にいなかったのですが、なんとおもしろい考えなんだろうと(笑)
この10-3=13の考え、理解できるでしょうか?

例えば、とにかく寒い古民家ライフ。
普通の人は「寒いから改装して断熱してよー」というところですが
ケレケレ住人は「焚き火したら寒さが楽しくなるよね!」となります。
寒いけどね!笑

この家に来る人たちのほとんどは、一見するとマイナスに感じられる部分も個性や特徴だとして楽しめる、つまり10-3=13が理解できる、受け入れられる人。

これらの会話やこの方程式に気づかせてくれた住人のおかげで、まとまりきらなかった「ケレケレに来てほしいのはどんな人か?」が明確になりました。
この場を借りて言います。
本当にありがとう。

様々なことをケレケレ(=シェア)とは? 

みんなで畑でご飯

ここでは”様々なもの”という一括りにしていますが、
具体的には
・空間
・食事
・作業
などのことを指します。

時にはケレケレという空間に一緒にいることによって
時には食卓を一緒に囲むことによって
時には農作業やDIYをすることによって
その時間をケレケレ(シェア)するなかで、他愛もない会話が生まれ、お互いのことを知っていきます。

これは意図していたものではありませんでした。
ケレケレ夫婦が当たり前に言っていた「ご飯食べてく?」「ちょっと手伝って」が仲良くなるきっかけづくりをしていたなと。
目に見えづらいもの(空間、食事、作業)をケレケレ(シェア)すること。
この家にはとっても大切なことなんです。

季節の手仕事。梅しごとを縁側でみんなで。

認めあい。刺激しあい。応援しあう場。

会話から始まる”認めあい”と”刺激しあう”空間
空間、食事、作業などをケレケレする中で生まれる会話。

自然と交わす会話から、ひととなり、歩んできた経験や価値観をじっくりと知っていきます。
おもしろいなって思うのが、知っていく中でお互いに”存在を肯定する”空間を作ること。
「なぜそういう空間ができるのか」は解明の余地ありですが(笑)、この家に集まる人は「その人がその人らしくいること」を喜ぶ。それを”認めあい”という言葉で表現しました。

認め合った後は、不思議や不思議。
ケレケレが”刺激しあう場”となります。
例えば、海外経験が豊富な人はいろんな国・文化のことを教えてくれ、行ったことのない国でも興味を持ったり、行きたい気持ちにさせてくれますよね。

”刺激しあい”は徐々に
「自分はどんな経験がしたいのか?どんな生き方がしたいのか?」
など、自分に問う”きっかけ”を作ってくれます
そして、それが”挑戦”につながります。

様々な形で挑戦を”応援しあう場”

ケレケレに関わる人は何か挑戦したい人が多い。
その理由は2つ。
一つは先ほども述べたように、認めあった後、互いに刺激しあっているから。

もう一つは、ケレケレがチャレンジしたい人にとって”安心できる場”であり、”一歩踏みだす場”だから。
安心できる場とは、話を聞いてくれ、背中を押してくれる「見守り型タイプ」の人が作り出してくれる。
一歩踏みだす場は、一緒に考え、行動してくれる「参加型タイプ」の人がつくる場。

”挑戦する場”ではなく、”応援する場”へのこだわり
ケレケレには挑戦する人が多い。
でも、挑戦を強要したくない
挑戦してもいいし、しなくてもいい。
(ややこしいけど、挑戦しないことも挑戦ですしね)
ただ、何かするときは全力で応援する場でありたい。
だから、応援する”場”としての役割を大切にしていきたいと思っています。

場所のコンセプトから次は事業へ…

”未完成を楽しめる人"たちが
様々なものをケレケレ(=シェア)して
認めあい、刺激しあい、応援しあえる場

これは”住みびらきのお家 ケレケレがどういう家なのか”を表しています。
ケレケレという家は、環境・状態。
その状態に共感する人が集まり、私たち夫婦は事業を展開しています。

この考えがシェアハウス、貸し農園などの事業に派生していき、サービスや商品にお金を払ってもらっています。

これから”場”という土台の中で、”事業コンセプト(誰に・何を・どのように)”を深掘りしていきます。
やっと事業の深掘りに入ります。長かった…(笑)

まずは、事業の柱であるシェアハウス。
考えを掘り出していく作業って難しいしエネルギー使うけど、しっかり固めて、また新しいケレケレを作っていくぞー!

ということで、乞うご期待ー!

サポートありがとうございます。ケレケレのお家の改装費に使わせて頂きます。いつかケレケレのお家に遊びにきてくださいね!