就活23年卒も6月解禁(日本経済新聞)

2023年春に入社する現在の大学2年生の就職活動について、面接を6月に解禁する現行ルールの維持すると政府は発表した。新型コロナウイルス感染症の影響から企業の雇用環境悪化の中、学生の混乱を避ける狙いがあり、その為就活ルールの見直しは25年卒以降に先送りにされた。25卒以降に関しては、「今後の経済情勢と企業の採用活動の関係を見極め、あり方を含め検討する」と発表した。また、かつて就活のルールを決めていた経団連は通年採用を目指すとしている。

これらについて、見解・考察をした。

政府が就活ルール見直しを25卒以降に見送りしたことについて、21卒で就職活動を行った学生を経験した身として賛成である。現に22卒の就活サイト登録者数は前年比よりも120%に増加している。就職氷河期になるのではないかという不安から就職活動を超早期化している傾向が読み取れる。それは22卒だけでなく23卒以降の学生も不安視していることだと思う。現在の就活ルールにのっとり、学生は自身の就職活動計画を立てる為、ただでさえ雇用環境悪化によることでなかなかうまく就職活動が行えない現在、就活ルールが変更となると学生の混乱はさらに大きいものとなると考えたからだ。


次に、経団連が通年採用を目指すという考えについてを考察した。私自身、通年採用を混ざす方針に関しては賛成である。海外では通年採用が一般的の中、日本は新卒一括採用を主流としている。経済環境・事業構造の変化に伴い通年採用の必要性は高まっている。しかし、通年採用になることで、企業間の採用競争は激化すると予想されている。企業側の採用活動にも大きな変化が求められる。メリットとして、通用採用により多様な採用が可能になることや、慎重に採用を進められるため学生とのミスマッチの防止にもなる。一方で採用担当者の負担や、採用コストの増加などがあげられる。また学生視点で考えると、選考に応募できる企業が増える、時期に縛られず時間にゆとりのある就職活動ができるなどのメリットも考えられる。反対にデメリットとしては、採用ハードルがあがる、能動的に就職活動をする必要があるなど学生の就職活動も大きく変化すると予測される。通年採用を本格的に日本が行うには、まだ難しいのではないかと思う。

政府は就活のルールを25卒までは現行のルールを維持すると発表した一方で、経団連は通年採用をめざすということを示したこの日本経済新聞のニュースをみて、今すぐに就職活動のルール変化はないにしろ、今後大きく日本の就職活動のスタイルが変化するということがわかる。これから就職活動をする学生や、採用活動をしている企業は新しい就活スタイルに向け、変化する必要があると思った。政府は、25卒以降に就活ルール見直しを先送りすることを決定したが、経団連の進める通年採用を日本が主流にしていく為には、早めに就活ルールを再度見直しする必要があるのではないかと感じた。