じょっぴんかる

 今や誰も使わないのではないかと思うけど、北海道には「じょっぴんかる」という方言がある。「鍵をかける」という意味だ。

 ところで、みんなの家、じょっぴんかる?

 今わたしは札幌に一人暮らしで、在宅中も鍵はかけてる。札幌っていったらキングオブホッカイドウってくらいの都会な訳で、そうすると人が多い分物騒だって思うんだよね。正直わたしは鍵をかけてたって怖い。

 でもさ、実家は北海道でも田舎のほうで、在宅中には鍵をかけないわけよ。なんともユルい。確かに外に出てもそんな人も歩いてないような田舎だからわかるんだけどね…。

 そういえば、地元にいたころ、家の鍵を持たされたことなんてなかったな。自分が家に戻るころには母が必ずいたし(専業主婦)、お客さんなんてもはやチャイムも鳴らさずいきなり入ってくるもんね(笑)

 田舎は防犯意識低いのかね?

 いきなり変な人入ってきたらどうするんだろうね?気をつけたほうがいいよ。

 そう言えば、防犯意識について、妹がこんなことを言ってたことがあった。

「姉ちゃん、うちの父さんの名前も電話番号も実家の住所も、ネット調べたら出てくるんだけど。怖いよね」と言う。

 いわゆる、SNSだのネットショッピングのサービスだの、そういうところから個人情報の流出が相次ぎ、問題になったころのことだった。ちなみにわたしは、どんなに注意しても個人情報は100%漏れないなんてことはないと思ってるんだけど、この「父の名前と電話番号と家の住所」ということに関しては、そんなのちょっと前までは普通にわかったよね?って思ってしまった。

 電話帳に載ってたよね。名前も住所も電話番号も。

 ハローページっていう個人の電話番号が載ってる電話帳には個人名も住所も一緒に載ってた。それを見てきた世代だから、ネット上に誰かの氏名住所電話番号があってもおかしくないじゃないかって思ってしまった。

 防犯意識も世代間の差があるもんだなあ、と妹の問いかけで気づいた。わたしも個人情報防衛については「古い世代」ってことになるのかな。

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