見出し画像

はじまり、はじまり?

ずっと、ぎくしゃくしていた君との関係に区切りをつけた(厳密には区切りをつけられた)あの日、受け入れるべき現実を受け入れることが出来ず、僕はもがいた。

そう。まだ、君が好きだったから。
ずっと、隣に居られると思っていた。根拠はないけど。
その根拠のない自信が君を失う原因になったのだけれど。
根拠のない自信は単なる過信となり、僕は君に愛想を尽かされた。

僕の中で君は最後の彼女になる予定だったんだ。
そう、つまりはそういうこと。
そんな、大切な君に愛想を尽かされた。

最後の彼女を失い、もう誰かと一緒に過ごすことはできないのかな?
と、気が動転した僕は君に尋ねた。
「共通の知り合いだったら誰と一緒に居ることが出来そうだと思う?」
かなり、とんでもない質問。どう考えても。
そんなことも正常に判断ができないぐらい、僕は精神的にまいっていた。

そんな、僕のとんでもない質問に君は答えた。
やっぱり、君はすごいや。
「性格的なタイプで言ったら、あの子じゃない?」
僕は、沈黙した。なぜなら、その子とは挨拶を交わすぐらいの関係性で
名前と顔以外全く知らない相手だったから。

ただ、
僕が単純なのか
君が巧みなのかはわからないけど、
それから僕はあの子のことを少し意識するようになった。
ろくに会話もしたことがないのに。

それから、少し接点を持つようになった。
文字通りほんの少し。0が0.02になったぐらいに。
だけど、以前より更に気になる。その子のことが。

恋しちゃったのか?僕は。

もしこれが、最後の恋ならいいな。

それでは聴いてください。

CHE.R.RY

お後がよろしいようで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?