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まぁるい抱っこで、育児の幸福度が150%UPした話③

とにかく泣かずに寝てほしいという思いで参加した、まぁるい抱っこの講座でしたが、抱っこ以前の接し方の部分で先生に指摘されまくりでした。

いよいよ抱っこの練習。
いつもの抱き方を見てもらいます。


なお先生「まず、赤ちゃんは自分の身長の3倍くらいの高さの位置で抱っこされています。大人に例えると身長の3倍は丁度マンションの2〜3階くらいの高さなんだけど、そんな場所でユッサユサ揺らされたら怖くて喋れなくない?だから、赤ちゃんは揺らしたりトントンしたら泣き止むんだけど、それは泣き止んだんじゃなくて実は黙らせているんだよ。」

先生「あのね、泣き止ませようと思わなくていいよ。言いたいことがあるのに、黙らさせられると超腹立つでしょ?赤ちゃんも同じだよ。一人の人間なんです。」

「泣き止ませようと思わなくていい」という言葉は私の中でかなり衝撃的でした。軽い頭痛がするくらいw

でも確かに揺らすのをやめたら、また泣くんですよね。それは泣いている原因が取り除かれてないからなんだそうです。

なお先生「泣き方の違いを観察してその要求通りに対応すれば赤ちゃんは泣き止むよ。この泣き方はオムツやね。」
と的確に指示。その通りにすると、ひかぽんは本当に泣き止みました。。(先生はエスパーですか…?)

そしていよいよ、まぁるい抱っこの魔法を目の当たりにすることに!
もう一人の参加していた赤ちゃんが眠たくなり、フニャフニャ泣き始めたのですが、お母さんのまぁるい抱っこでは泣き止まなかったので、先生がまぁるい抱っこした瞬間、泣き方が甘い声に変わったんです。そして、3歩踏み出すと、嘘みたいにピタっと赤ちゃんが泣き止みました。

そのお母さんと先生の違いは、姿勢。
すごく高い場所にいるのに、その土台が不安定だったら心から安心できないから泣き止まないし不安で寝れない、そして反るのはお母さんの体が歪んでいるから、その反対にバランスをとるために反っているのだと教えてもらいました。また、本当に落ちないか確かめるためでもあるそうです。
そんなことを説明してくれている間に、赤ちゃんは寝てしまいました…!(先生は催眠術師ですか…?)

なお先生の言葉は一つ一つに筋が通っていって納得されられます。何もかもが衝撃だった私は、ひかぽんがグズグズ言ってるのを無視して、話に聞き入ってしまいました。
先生はその様子を逃さず「抱っこしてあげてね」と言ってくれたのですが、時すでに遅し。何をしても泣き止まないギャン泣きフィーバー状態に!!!
正直いつもなら、どうせおっぱいやろ。と言って、乳首をくわえさせようとするところですが、ついさっき寝起きからの授乳&オムツ変えをしたばかり…。ということは、泣いている理由はたった一つ。
私がグズグズを無視して話に聞き入ってしまったこと。

実は、受講した日は初めての2人っきりのお出かけだったこともあり、私の不安が伝わっていたのか機嫌が良くなかったのです。それなのに無視されて、ひかぽんのギャン泣きは止まりませんでした。

泣き止ませようと思わなくていいという言葉をすぐさま実践する時がきました。

ここで私がひとつ注意しようと思ったのは、無視されたことで、悲しい?怒ってる?母親を責めてる?っていうのを見極めること。
この月齢の赤ちゃんは親を責めて泣いてる訳ではないと先生が言っていましたので、私は悲しいのか怒ってるのかを聞いてみようと思いました。
まずは2人きりの場所で静かに向き合ってと言われたので、外で2人きりになって思いっきり泣かせました。何度も泣き止みそうになっては思い出し…の繰り返しでしたが、徐々に落ち着きを取り戻していきました。これで怒りが静まったと感じました。
あまりに泣きすぎて唇が乾いていたので、おっぱいをあげましたが、感情を引きずっているので、飲みながらおっぱいを話してワンワン泣いてはまた飲んでを繰り返してましたが、ここは悲しみを引きずっているんだろうなと思いました。そんな風に1時間ほど向き合うことで、ひかぽんはようやく落ち着きました。


実は、こんなに泣いている我が子を見たのは初めてでした。
先生の助言がなければ、なんで泣いているのか分からないままおっぱいをくわえさせて泣き止ませていたと思います。しかし、仮定を立てて論理的に1つ1つ対話して解消していけば泣き止んだのです。私は、トンネルの出口が見えたような気がしました。

先生「ひかぽんは、めっっちゃくちゃ分かりやすく感情を主張するタイプ。これからは、五感で育児をしてほしい。」

私も子どもの頃「お母さんは何でわかってくれないの?イヤだと言ってるのに何で直してくれないの?めっちゃ腹立つ。いたずらしちゃえ!」と思っていた気持ちを思い出しました。
私はして欲しくないのに、自分がしてやりたいという気持ちを優先され、腹が立ったことも現在になっても数知れずあります。自分の子どもには、なるべく同じ思いをさせたくない…。と思いました。

最後に、先生に「この子はどんな性格ですか?」この言葉を言われた時、私はドキっとしました。
「絵本が好き。すごく観察する。多分私より繊細。」
3ヶ月で私はこの3つを答えるのがやっとでした。でも、もっと対話すれば見えてなかったモノが見えてくるはず!と思うと、家に帰るのが楽しみになりました。

3秒で泣き止み3秒で寝る抱っこを学びにきたはずなのに、抱っこ以前の育児の向き合い方から叩き直されて面を食らいましたが、講座の最後の方には早く家に帰ってひかぽんともっと向き合いたい!という気持ちになることができました。

そして、講座の終わりの方で、疲れ切ったひかぽんが寝そうになっていたので、先生にスリングをしてもらうことになったのですが…

まぁるい抱っこ編④に続く