ヒロシをヒロシたらしめる者

炭水化物を控えて脂肪分多めで１日2000キロカロリーくらいを目安にと主治医から言われ、つまめるナッツ🥜やら肉中心の食事やらチーズ🍕ジャーキーあれこれ考えて来た。

当の父はどこ吹く風。買ってきたものには目もくれず文句を言いながら好きなものを好きなだけ食べ食欲がないとボヤいている。（普通に3食食べている。昨日は大盛りカレーをペロリ）

これは昔からだが朝はパンなのかご飯なのかうどんなのかわからない。
そんなもの「私が用意したものを食え」と言えばいいのにと昔から思うがご飯を用意すればそれを横目にパンを焼き始める。

今朝はパンは飽きたからこれからはご飯にしたいだのパンは喉に詰まるかもしれないからなどと言っている。

母が隣で牛乳に浸して食べたら？と提案するが聞いていない。

じゃあ、ご飯にするね、と母。
今まで食事をほとんど作らなかった母。
甲斐甲斐しく世話を焼く。

今朝は私が作った。（母のリクエストに応えて）
卵焼き
肉もやし炒め
ハムサラダ
カボチャの煮たの（昨日の残り）

どう考えてもご飯のメニューじゃないか。
（しかも朝からこんなにいるか？）
でもパンになった。
父は何やら怪訝な顔をして何も手を付けず不味そうにパンだけを口にする。

おかずには一切手を付けず
不機嫌そうにモソモソ何か言う

「これ、加工肉？」ハムを指差す。

🐸そうだよ

👴加工肉ってすっごく悪いらしいよ。それから砂糖も。もうこれからは砂糖一切口にしない！

🐸…😮‍💨（またYouTubeの請売りだ）

手術も考えている人が何を言ってるか…今はとにかく何でも食べて、なんなら2000キロカロリーを脂肪分多めで摂るにはどうしたら良いか。
先日の主治医の話を取り入れるべきではないのか？
心で渦巻くが言わない。

👨…極端だねぇ😀
モモが面白そうに言う。
母が
👵「じゃあ、今日の夜はご飯炊いてししゃもにしようかねぇ」

私が夕べ作ったカレーの残りもハンバーグのストックも餃子の冷凍もある。

父は嫌そうな顔をして
👴「ししゃも嫌だ。煮魚にしてくれ」
👵「ハイハイ、上手にできるかわからないけどやってみますよ」

🤨煮魚！？
砂糖たっくさん使うじゃないか。

結局父はパンだけかじって朝ごはんを終え作ったものには一切手を付けなかった。

お母さん大変だね、と労うも母は少しウキウキしている。数ヶ月前に認知症疑惑を父によってかけられた人ではないみたいにキラキラしている。
父の為に甲斐甲斐しく食事を作りボヤく父に付き合い、…あぁ、そうだった。

母は弱っている人が好き。
祖母の介護の時も弱っている人のお世話をする自分に酔っている感じのところがあるなぁと思っていた。（それだってやらないよりは偉いのだが）

大学時代鬱を患った私にも特別優しかった。
立ち直れなくなるくらいに。
わかっている。もちろんそれが母の優しさでもある。
ただ母の生き甲斐でもあるようにも感じる。
頼られたりするのが大好きなのだ。

今まで父とはずっと仲が悪く父が家事のほとんどをやって来た。
父が弱ってから母は頑張っている。
もう、生き生きと頑張っている。
もちろん、良いことだ。

それが父のヒロシ度を上げてしまったのかもしれない。
俺に構え！俺に優しくしろ！

食事もいらないと言うなら以前のように放っておけば自分で何とかするだろう。
それを甲斐甲斐しく作ってベッドまで運んでやる。
（それで量が少ないだのマズイだの言われ放題）
父が散歩に行くと言えば母はそんなに無理をすることはないと言い、暑いから（雨が降るから、疲れるから、具合が悪くなるから）やめろと言い

そりゃあ。

寝てる方が楽だしお母さんが優しい

となるじゃないか！
母はお世話したい人なのだろう。
父は自由人だから今まではお世話なんか必要なかった。
父が弱り母は念願のお世話が出来て幸せなのかもしれない。弱った父は甘えも手伝ってお世話されるのが嬉しい。
人間の気持ちって複雜だな。

あぁ…これ、共依存のパターンじゃないか。

やはり…私は巻き込まれないようにしよう。😮‍💨