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医者になれば良かったか?

父は手術をドタキャンして寝たきりになった。
顔色手足の状態、食欲、呼吸の音…これは心理的なものと判断した。

少し厳し目に言ったがお前に何がわかる的な。
じゃあ医者に行こう、そう言っても拒む。

そうか!ならば私一人で行こう!
父は非常に嫌がった。
それでも私は私の意見を曲げなかった。
甘く見ないでくれ!アタシはアンタの娘だよ。
強情なのは遺伝だよ。

結果として非常に良かった。
初めにこの先生に会わなかったことを後悔した。

父の長年の主治医であるその方は私より少し若いか?非常に早口で頭のキレる印象。
頭の回転が普通の人より速いので父には理解できないところもたくさんありそうだと思った。

私も聞くことをノートに整理し番号をつけ書いて行ったがメモを取るのに必死だった。

👨‍⚕️あのね!心理的な発作である可能性は高い。
今までも心理発作かもね。
だから心療内科は手段として悪くない、ただ相性があるのとお父さんのキャラクターもある。
リハビリと言って病院紹介してもやりますかね

〜〜〜〜〜

やはり長年診て下さっている先生はすごい。
そうなんですよ~!!!!

私の同意すら遮るように限られた時間の中で資料やレントゲン写真まで取り出して説明の速いこと速いこと!的確なこと!

そして私の意見と同じだった。

帰って父を座らせ状態は悪くないこと、心理的な面が大きいこと。キャラクターが病を呼んでしまっていること。
先生の名を語ってきっちり話した。
最後に

いい?辛いからと言って寝たきりになってもうダメなんだと動かなければ症状は今よりもっと悪くなる。
家にいたら一番良くない外に出なさい。
そのアドバイスを聞くキャラクターですかね?と先生は言ってた。
そう父に言うと不満げに
「聞くよ…」と言い、ちょっとイタズラがバレた子どものような顔をした。

以前肺炎も私がいち早く見つけた。
名医なんじゃない?私😀

やれやれ。
町医者よりも何となく大きい病院の方が上みたいな感じがしてしまうが数値で話されても結果として悪くなってしまうこともある。

父の持病の数値は悪い。
ただ、主治医いわく
「今に始まったことじゃないし安定してるなら別に平気」
見立てが全然違う。
命拾いしたよ。

ずっとパジャマで起き上がることもしなかった父は。生気の戻った顔でベッドにきっちり座っていた。

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