体調不良につき読書
腹痛…朝の4時からトイレとベッドを往復…疲れた。何かしないとマズイと好きなブロガーさんオススメのこれを読む⤵️
うん。20年前の私なら胸熱になったのかもしれない。その気持ちが哀しい。
面白いんだろうと思う。
ひねくれまくった今の私には綺麗過ぎる家庭と出来過ぎた少年が胸糞悪い。
そこにも色々絡めてあり塾講師のご家族の話なども。その家庭それぞれの問題点。
まぁ…現実はそんな美しい話には終わらないんだよ…と言う感覚しか持てなかった。
ん〜…何とも言えない…美しい世界。
それがこの受験というものの問題点をまるでなかったもののようにする。
あぁ、これはブルーピリオドの世界観だ。
そこには混ざって濁った色合いなんて一つもない。
絵本みたいな。
小、中学生とその可能性を真っ直ぐに信じることのできる教育者にはいいかもしれない。
現に本を読まない私が一気に読んだわけだから面白いに違いない。
これを面白い!と目を輝かせる人は性格の良い人だと思う。そこが…羨ましい。
ドンヨリ…
でも読む前よりは前向きな登場人物に元気をもらった…ような気もする。
読んで良かった本ではある。
ただ、私の心がひねくれてしまっているだけ…。かも?
価値観の相違とも言うかも。
〜~~~~~~
朝ゴミ出しをする。
見ると少し雑草が生えている。
素手で引っこ抜くと爪に土が入った。
家の前はすぐに終了したが隣の家は少し草が多く生えている。
隣の家には年老いたご夫婦が住んでいた。
あまり好きなタイプでもなく付き合いもなかった。
反対隣りのおばあちゃんとは気があって私がついでにとおばあちゃんちの草むしりをしていると通りかかったご夫婦が
「アレアレ〜?そこはあなたの家ですかぁ〜?それとも御親戚ですかぁ〜?」
と嫌味を言った。
ついでだからね。そう曖昧に笑って答えた。
おばあちゃんは
「病気をして腕が上がらないようになってから草むしりができなくなった。気になっているのだけど」
そう私にこぼしたから手伝っていただけなのに。
そんな御夫婦も旦那さんが亡くなり奥さんが一人暮らしが長くなった。
「子供さん元気?見ないけど。親は子供のことは褒めてやらないと駄目ね」
余計なことをいう奥さんがやはり好きになれなかった。
奥さん入院したんだって。
もう戻ってこれないらしい。
そう聞いたのはたぶん1年前か?
草は伸び放題になっている。
その玄関に外付けで大きな錠前が付いた。
奥さんに何かあったのだなと感じたが誰もその話をする人はなく空き家になった。
たぶん私がしている事は違法なんだろう。
だけど蜂が巣を作ったり放火されても困るから、と。草むしりをし庭木を少し切る。
玄関を覆っていた木は小さくおさまる。
私の家でもあなたのご親戚でもないけどね…
心の中で毎回呟く。
奥さんが住んでいた時よりたぶんずっときれいだ。
最後は体調が悪くて動くことができなかったんだろう。
旦那さんが亡くなってお葬式の日の夜、心配になって熱い甘酒を持って行った。
初めて奥さんは心を開いたような口調で
「温かくて美味しいねぇ」
としみじみ私に言った。
よせば良いのに
『何かあったら声かけてよ。隣なんだから』
そんな風につい口から出てしまった。
でも結局付き合いはしなかった。
そんな事を思い出しながらポチポチ枝を切る。
奥さんはもうたぶんこの世にはいないのだろう。
そんな気がする。
ほんの少しだけ
「あなたの家ですかぁ〜?」と背後から嫌味な声をかけられるのを待っている自分もいる。
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