2022.6.10(金)。最強の開運日を選んでやってきた娘との出会いの記録。
2022.6.10(金)
朝日がすごく美しく、気持ちの良い快晴の日。
一粒万倍日と天赦日が重なる「最強の開運日」
間違いなく自分でこの日を選んできた娘。
あぁ、この日のために、この子は陣痛を一回止めたんだなと納得した。
きーちゃん、
ここまで辿り着いてくれて、ありがとう。
よくがんばったね。
どうぞこれからよろしくね。
少し長くなるけれど、
当日のこと・気持ちをそのまま記録しておきたくて、ここに記します。
【 娘との出会いの旅のスタート。 】
朝4時にトイレへ。
寝つこうとすると、「パンっ!」と音がして、直後に羊水がでてきた。
「あっ、破水だ!」
長男の時も破水が先だったため同じ感覚だったので、すぐわかった。
事務所で息子と寝ていた夫に電話して、
夫が免許を持っていないため、近所のはっぴーの家の代表 首藤くんにも連絡。
羊水が結構出たので、少し焦りながらも病院へ向かう準備。
(お母さん、あの時、言い方きつくてごめんね!)
すぐに車が来て、病院へ。本当にありがとう。
3人で会話しながらの病院に着くまでの道のり。
6日前に1度目の入院をしていたため、予行練習になったねと笑いながら。
道中で、胎動も感じられて少しホッとした。
20分ほどで病院に到着し、私は検査室へ。
羊水が結構出たので不安になりながらも、心音確認。また一安心。
この時、まだ陣痛は弱め。子宮口も2センチ。
病室に移動し、本陣痛に進む前に環境を整える。
アロマ、音楽、ストローつきの水、ウィダインゼリー。
買ってきてもらった納豆巻きも食べた。
ふと窓の外を見ると空が明るくなっていた。
正面には空とガソリンスタンド。
右には、マンションと学校。下には線路、電車、道路、車。
左には、山と田んぼ。目の前に広がる世界がこの地球の縮図に見えた。
大袈裟かもしれないけれど、この日常の風景にとてもとても感動した。
さらに、まだ陣痛が強くないので余裕があったので携帯を見ていると、送ってくれた首藤くんの投稿が。
スイッチ・オン。
ここまでの日々を見守ってきてくれたご近所さんたち・まちの人たち、
仕事や活動の仲間たちや家族の顔が走馬灯のように駆け巡ってきた。
気づいたら涙が溢れていて、
「きーちゃんは、みんなのこどもだね」と大号泣していた。
「産む前からこんなに泣く妊婦はなかなかいない!」と言いながら、夫はカメラを回してくれていた。
一方、息子は….
犬の散歩。綺麗な朝日をバックに。
そして、そのまま、
裏に住む若者カップルの家に行き、保育園までの時間を過ごしていた様子。
日々の積み重ねの重要性とこの関係のありがたさを、改めて感じられた。
出会いの旅は、そんなスタートを切った。
【 陣痛の間の対話と、髭剃り。 】
その後、なかなか本陣痛まで進まなかったけれど、この時間がとっても豊かだった。
まだ弱めの陣痛時に、私は習った呼吸法を(驚くべき効果で、陣痛が半分まで弱められる魔法だった!)、夫は予習していたマッサージを練習。
2回目ということもあり、チームワークはバッチリ。
「痛い!」と手を振り払って怒ったらごめんね!と先に謝っておいた(笑)
少しずつ強くなる陣痛の合間に、これまでのこと・今の気持ち・これからのことを対話する。何度も泣きそうになりながら。
【 お腹にいても、個性を発揮してきた我が子。 】
9:00の検診。まだ子宮口は3センチ。
破水を先にしたこともあり、感染症のリスクもあるため促進剤で陣痛のお手伝いをすることに。
ここで娘は早速、個性を発揮してきた。
起きているタイミングで促進剤を打ちたい助産師さん。
一方、寝ている娘。
体制を変えても、お腹を揺らされても起きず、振動で起こす機械まで出てきた。それでも起きないので「もうお薬、入れます!」と言われ、促進剤を打つ。
「あぁ、俺に似てるな。」とボソッとつぶやく夫。
少しずつ陣痛が強まり、10時ごろに本陣痛に。
「ととと、かかと、きーちゃんと。みんなで頑張ろうね」とお腹に声を掛ける。いよいよ会えると思うと、嬉しくてたまらなかった。
前回は未知の世界すぎて痛みに対抗してしまっていたけれど、今回はまるごと受け止めたいと思っていたので、こうして声をかけられてよかった。
【 いよいよ対面の時。 】
いい陣痛がきて、あっという間に子宮口が6センチに。
前回のお産では4〜5センチの間が2時間もかかってしんどかったので、もうここまで進んだの!と喜びと驚き。
経産婦なのでこのタイミングで陣痛室へ移動。
多分、13時ごろ…? さすがに時計を見る余裕はなかった。
分娩台に乗り、痛みで呼吸法がなかなかうまくできず…
助産師さんにどうしたらよいか冷静に聞きながら、
「がんばれー。きーちゃん、がんばれー」と声をかけた。
右向きに横になって2回ほど痛みに耐えた瞬間、一気にきた。
降りてきてくれたのがわかった。
「子宮口全開です!」という助産師さんの声を聞き、なんて親孝行な娘なのかと関心した。
一番痛いだろうところをすっ飛ばしてくれて、ゴール目前。
左にカメラをまわしながら、大号泣しながら、手を握ってくれる夫。
正面には冷静にガイドしてくれる助産師さん。
右にいた助産師さんの手も握りながら、「順調に進んでますか?」「うまく呼吸できてますか?」と陣痛の合間に助産師さんに確認。
「きーちゃん、がんばれー」と言いながらいきんでいると、夫はもちろん、そこにいる助産師さんたちも「きーちゃん、がんばれー」とチーム一丸となって応援してくれた。
嬉しかった。あの光景は鮮明に覚えているし、きっと一生忘れない。
「頭出てきてるよ!がんばれ!」という夫の声。
「えええ、もう頭出た!」とサイズが大きかった長男との違いを感じていると、「頭触りますか?」と助産師さんに。手を伸ばすも痛みがきてしまい、多分触れなかったけれど…。
そして、最後のいきみ。
産まれた。
泣いてくれた。
2022年6月10日(金)
13時37分
3,192g / 49.2cm
元気な元気な女の子に、ようやく会えた。
「ようこそ」ときーちゃんへ。
「ありがとう」と夫へ。
「ありがとうございました」と助産師さんと先生へ。
こうして、私たちはこの世界の大冒険の扉を開けた。