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Chromebook選び

まだ購入していないのでただの机上論にすぎないが、Chromebook購入に興味があるので、選び方のポイントと思われるところを自分向けにメモしておきたい。

1.なぜChromebookか

現在、スマートフォンとデスクトップPCとiPad(無印、第七世代)を利用している。
このうちiPadの主な用途は、ウェブサイト閲覧、動画サイト利用、メール、文章作成、簡単な表計算(Googleスプレッドシート程度)、ビデオ会議、といった程度。デバイス性能が必要な用途はビデオ会議くらいしかなく、それも仕事で使うわけではないのでそれほどの品質は必要ではない。ストレージもあまり使わない。また、Windowsである必要も全然ない。
であれば、低スペックの構成でも快適に利用できるとの触れ込みであるChromebookでも要件を満たすのではないかと考えた次第。

なぜiPadで済ませないのかというと、画面タッチでの文書作成は不便すぎるし、別売りキーボードを使った時の操作感に慣れなかったためである。画面部分としっかりつながっていて剛性感のあるつくりでないと、あちこち持ち出して好きな姿勢でタイピングすることができない。
・・・とすれば、それに耐えうるようなよいキーボードを買えば足りるのだろうか???(この企画が終わってしまう)

ちなみに、ビデオ会議はLINEとZoomを使っているほか、オンライン英会話で利用することがある。レアジョブ英会話はモバイルデバイスではアプリからのみの受講となっているが、開発者ブログにはChromebookでも利用可能との記述がある。
https://rarejob-tech-dept.hatenablog.com/entry/2020/12/18/190000

産経オンライン英会話をiPad(Safari)で試してみたが、音声やカメラは問題ないものの、画面レイアウトが調節できず、テキスト表示が強制的に縦細長になってしまい見づらかった。Chromeでも同様であった。Chrome OS版のChromeだとまた違うかもしれない。
Chromebookの話に戻ると、Zoom、LINEは利用できるようであるが、LINEは音声通話やビデオ通話は不可(ブラウザ版の場合)のようである。

というわけで、安く用途を済ませる、という前提で、Chromebookで低廉なものを中心に検討したい(ある程度値段出すなら汎用性の高いWindows PCを買うので・・・)。具体的に言うと4万円以下。

2.ディスプレイ

画面サイズはおおよその本体サイズを規定してしまうので、用途や使用シーンを決めれば、適切な画面サイズも決まってくる。
私の場合、主に家庭内の卓上やひざ上でキーボードが打てる範囲のサイズを想定している。となると、14インチ以上だと重すぎてひざ上で長時間打てないように思う。また、10インチ以下だと画面はともかくキーボード幅が狭すぎて快適に文書作成ができないのではと思う。
というわけで、11~13インチの製品を探すことにしたい。

なお、液晶タイプとしてTN、VA、IPSとあるようだが、長時間見ることを考えるとぜひIPSを選びたい。個人的な使用感の範囲では、長時間動画を見たりする場合にはやはり違いを感じるし、TNだと目が疲れる。IPSだと高くなってしまうが・・・
液晶パネルの違いについて、技術的なことはこちらなど。
https://www.dospara.co.jp/5info/cts_str_parts_tn-lcd

3.ポインティングデバイス

(1) タッチパネル(ディスプレイタッチ)
 必要かどうかかなり悩ましいが、ラップトップパソコンとしてだけでなくタブレットとしても使いたい場合には必須になる。寝ながら見るときなどはV字に畳んで立てたい(キーボードにほこりがたまりにくそう)ので、タブレットとしても使える前提で探したい=いわゆるコンバーチブルタイプ。となると、タッチパネルであることは必須になる。格安のChromebookだとタッチパネル非搭載のものも多い(安いと評判のASUS C223NAとか)。

(2) タッチパッド(トラックパッド)
 昔、契約書とかを長時間見比べる仕事をしていたときはPCも大画面のものを使っており、そのPCはキーボード面も広いものだったのだが、それでもタッチパッドはほぼ常時無効にして使っていた。マウスか、PCがThinkpadだったのでトラックポイント(いわゆるポインティングスティック、キーボード面の中心にあっていじるとカーソルが動くやつ 通称赤ポチ)しか使わなかった。タッチパッドを有効にしているとタイピングしているときに勝手にカーソルが動いたり、クリックしたりするのでうっとうしかった。
 ディスプレイがタッチパネルであれば不要だが、タッチパネルでない商品を検討せざるを得ない場合にはやむを得ずタッチパッド搭載品を選ぶしかない(でないとマウス必須になり、ひざ上で使えないため)。

(3) ポインティングスティック
 前述したので一応検討するが、搭載されているChromebookがLenovoの10万超えの製品しかない(ThinkPad C13 Yoga Chromebook)。この製品は相応のスペックに見えるものの、10万出すならWindows PCを買うかな・・・
 個人的にこの機能は好みであるが選択肢がないので考慮外。

4. CPU

 前述のとおり高価なPCは考慮外なので、ある程度妥協する必要がある。Chromebookでは低性能のCPUでもそこそこ快適に使えるという触れ込みなので期待したいところ。ここでは廉価なCeleronな同等くらいのCPU搭載モデルを前提に考えるとして、Webで軽く探した程度だが比較を試みたい。
 参考にしたサイトはこ↓こ↓
https://chromebooker.net/series/chromebook-benchmarks/
https://btopc-minikan.com/note-cpu-hikaku.html
https://www.cpubenchmark.net/cpu_list.php
https://pcfreebook.com/article/smartfone-cpu-list.html
 適当に探したところだと、廉価ChromebookでのCPUバリュエーションとしては以下のような感じだった。
 ・Celeron N3350:Apollo Lake)/1.1GHz/2コア →ここで挙げたほかのCPUよりだいぶ低いスコア
 ・Celeron N4020:Gemini Lake Refresh)/1.1GHz/2コア →5205Uよりはスコアが一回り上回る
 ・Celeron N4000:Gemini Lake)/1.1GHz/2コア →N4020や5205Uよりも少々下回る感じ
 ・Celeron 5205U:Comet Lake)/1.1GHz/2コア →N4020よりちょいと下
 ・Celeron N4120:4コア →別格。サイトによってはPentium silver N5030よりスコアが上。コア数は正義ということか。
 ・MediaTek MT8183:8コア(4 x ARM Cortex-A73 2.0GHz 、4 x ARM Cortex-A53 2.0GHz) →Fire HD搭載のSoC?として有名のようだ。AndroidとしてのスコアではHelio P60Tと同等くらい?で、ラップトップ用スコアとしてはN4000くらいだが8コアかつAndroid用SoCであることを考えると数字以上の性能があるのでは。
 ・MediaTek M8183C:8コアではあるようだが、Celeronより低性能と指摘するサイトいくつかあり
 ・MediaTek Helio P60T(これは搭載PCが10.1インチのLenovo Ideapad Duetしかない・・・):8コアでMT8183と同等くらいのスコア。Snapdragon665くらいの性能のようで、ミドルレンジといったところか。
 ・Pentium silver N5030:Gemini Lake Refresh)/1.1GHz/4コア →Coreシリーズの古いモデルよりもスコアがよい。2コアCeleronよりだいぶに高性能。

というわけで、選べるならIntel系CPUの4コアのやつがよさそう。高負荷作業でなければ十分というサイトもいくつか見るが、PCはおおむね数年間使うことを考えると、その数年間で「最低限」として求められるスペックも上がっているだろうと思われるので、一回りよいスペックのものを選んでおいて損はないだろう。
参考:Windowsのシステム使用要件の履歴
https://glennbouchard.com/ja/450-sejarah-persyaratan-spesifikasi-sistem-windows.html

5.メモリ、ストレージ

 メモリ(RAM)は現行の廉価モデルではほぼ横並びで4GBとなっており選びようがない。ただ、どこかで地雷扱いされていたメモリ2GBというモデルは、今新品で買える選択肢の中ではほぼ見かけなくなっていると思う。
 ストレージも32GBが多い印象で、ほぼeMMCとなっており、高速なSSDのモデルは見ない。Chrome OSではあまりストレージを使わないとの説もあるが、ストレージ不足に悩みを抱えるWeb記事もそれなりに見つかるので、予算と相談で多ければありがたいと思う。もっとも現状使用しているiPad(Gen7)は32GBで困っていないので、32GBあれば十分ではないか、との想定で考えてみたい(ちなみにWindows 10 64bitだと32GBではアップデートですぐ埋まってしまうらしい)。
 なお一部機種ではSDカードスロットを独立で備えており、USBを塞がずに常時ストレージとして利用できるので、もしあれば有力なポイントになる。

6.筐体ヒンジ

 キーボード取り外し可能なデタッチャブルタイプの製品は、ノートPCのように135度くらい開いて使う場合にはディスプレイ部分が単独で自立せず、背面のキックスタンドで保持される製品が多いようだ。
 この場合、見やすい角度を変えられない(特に視野角が狭いTN液晶の場合などで顕著)のと、タブレット的に置いて使う際にキーボードの取り回しに困る(ハの字型、いわゆるテントタイプで置くことができない)というデメリットがある。使わないときにキーボードがないと画面を閉じられないというのも、必要ない場合まで常にキーボードを持ち歩かなくてはならない、外した時のキーボード置き場に困るのでは、という点も心配している。
 通常のノートPCと同様に動くクラムシェルタイプの場合は、完全にノートPCとして扱うことになり、タブレットのような使い方を捨てることになる。
 ヒンジが自立して保持され、360度回転させられるコンバーチブルタイプがイメージする使い方に一番マッチしていると感じており、この方向で探すことにする。

7.セキュリティ

 毎回Googleアカウントのパスワード入力が必要になる機種、画面ロック解除時にPINを使える機種、起動時にもPINを使える機種があるらしい。
 また高級モデルでは指紋認証も対応しているが、画面ロック解除のみ(これはiPadやAndroidスマートフォンも同じ)、対応の最安モデルがHPのChromebook x360 14cで8万円前後~。指紋認証はとても欲しいが残念ながら考慮外。

8.具体的なモデル(2021.4時点)

結論としてはこれかなあ・・・
 HP Chromebook x360 12b
https://jp.ext.hp.com/notebooks/personal/chromebook_x360_12b/
 執筆時点で1年半前のモデルであるが、12インチタッチパネルIPS、Pentium silver、コンバーチブル、ストレージ64GB、SDカードスロット、タッチパッドと必要なものはほぼそろっているように見え、Amazonでは5万円以下・・・
 指紋認証がないくらいがマイナス点だろうか。

近いモデルとしては以下
 Lenovo IdeaPad Flex550i
https://www.lenovo.com/jp/ja/notebooks/ideapad/flex-5-series/IdeaPad-F5-CB-13CML-05/p/88IPFC51448
 キーボードがJIS配列、Wi-fi6対応なのはよいが、CPUがCerelon 5205Uで、しかもHPの上記モデルよりやや高い。

 Acer Chromebook Spin 311
https://acerjapan.com/notebook/chromebook/spin311/
 CPUがM8183Cとちょっと非力な点を我慢すればほかは同等のスペックに見える。画面サイズは11.6インチ。
 旧モデル?のSpin512はCPUが4コアのCeleron N4100なのがよいが、ストレージが半分の32GB。SDカードスロットがあるからまあよいか?

 しかし十分そうなモデルを探すと結局4万円前後になってしまう。いま持っているiPadが現役であることを考えるとお金の無駄のような気がしてならない・・・製品そのものの利用価値からすれば十分お値打ちだとは思うが。