28歳で保育士を辞めて海外挑戦した話-ep10-
2ヶ月目
順調に進んでいた1ヶ月目。
このまま上手く進んでいくと思っていた2ヶ月目であったが、実際は違った。
1ヶ月を過ぎたあたりから、やってもやっても成長を感じられない魔のゾーンに入ってしまったのだ。単語も全然入ってこない、聞こえていたはずの先生の英語も聞き取れなくなったり、そして極めつけには会話もままならない状態に。
「昨日までできていたのに・・・」という苛立ちと焦りがどんどん負の連鎖となって繋がっていき、英語学習に対してのモチベーションも日に日に低くなっていた。
それは2度目のマンスリーテストにも影響し、前回のテストと比べ伸びが小さかった。
ただ、成績が少なからず伸びていたことがこの時の私にとって大きな救いだった。
そこから、また気持ちを持ち直す為に一度今の状況を整理した。
そこで、私なりに気づいた点が「詰め込み過ぎ」だったのではないかということ。
毎日8コマ、そして20:00〜22:00までの単語テストと自習をしていたが、身体的に負担が大きくなっていることに気づいた。毎日大量のインプットをして脳が疲れ切っているにも関わらず睡眠が少なすぎる・・・と。また、睡眠不足によってイライラしやすかったり落ち込んだりと感情の起伏も激しくなっていたんだと今ならすぐにわかる。
でもこの時は「やらないといけないんだ!」という思いで無我夢中に進んでいたこともあり気がつくまでに時間がかかってしまった。
ここで私は大きな決断をする。
ここまでの2ヶ月はスパルタコースだったが、最後の1ヶ月はセミスパルタコースに変更することにした。
これは少し余裕を持って生活、勉強をしたいという思いとは別に、私の通うJICにはワーキングホリデーコースがあり卒業後ニュージーランドにワーホリを控えている私にとって必要であると感じたからだ。
結果、この決断は大正解だった。
この決断があったからこそ最後の1ヶ月でたくさんのかけがえのない思い出を作ることができ、笑顔で卒業することができた。