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2020年わたしのアップデート

母親アップデートコミュニティ(HUC)に出会ったのは2019年8月。

「母親のシェアライフ」というイベントを見つけ、主催していた母親アップデートコミュニティの名前を見て、なつみっくすさんにFacebookでメッセージを送った所からスタート。

これからの母親は十人十色。色んな方がいてほしい。そしてそれぞれが選んだ母親の在り方全て正解。私にとっての母親アップデートコミュニティはそれを感じさせてくれる場所。「誰も否定しない」という考え方があるのでそれが居心地のよい証かなと。

今年こそコミュニティーで何か1つ必ず参加すると目標をもっていたのに、ああ…もう12月が終わるやないか!と思い母親アップデートコミュニティーのページを見ると"2020年わたしのアップデート”をテーマにnoteを書きアドベントカレンダーで繋いでいこうという内容が!これだ!と思い参加表明!実はnoteの投稿、これが初めての記事です。第一回!優しく見守ってください。

母親アップデートコミュニティ公式のアドベントカレンダー「私のアップデート2020」(https://note.com/huc/n/n85dc54d9c383)の記事です

さて、#わたしのアップデート、2020年1年を振り返るとわたしのテーマは「大事な人を大切にする事」。

このテーマの大きな存在である私の父について書きたいと思います。

父は2020年1月に他界しました。冒頭からこんな感じですみません。でも、大事なのでしっかり向き合いたいと思います。

父が息を引き取ったのは1月30日。28日夜に母から「パパの呼吸が変わった…早く来たほうが良いかも…」と連絡があり、その日の夜の新幹線で東京から三重へ。

29日は本当に父とゆかりのある方が色々な方がひっきりなしに来ていただき、父はもう話すことはできませんでしたが、ずっと涙を流していました。嬉しかったのか辛かったのかは分かりませんが、これが私が人生で初めて見た父の涙です。

来客が終わり、ホッと一息ついたように30日に日付が変わった後すぐ息を引き取りました。

毎年1月はお正月や娘や自分の誕生日がありとても愉快な月ですが、今年の1月は涙が止まりませんでした。

父は典型的な昭和男。父がいると存在感があり安定感と緊張感がある空気に、そして「黙って俺についてこい!」スタイル、お出かけは基本スーツ着用、派手な女性が好き、煙草が好き、曲がったことが大嫌い。例えば新幹線で大声で電話している人がいたら、どんな人であろうと「おい、うるさい、切れ」って言いに行く…そんな父です。

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※小学校の時の写真がでてきて、父らしい写真。いつもサングラスもしてましたね。

父は自営業で、松阪牛に関わる仲介業を営んでいました。祖父が事業を立ち上げ、父が2代目。会社規模はとても小さいですが、松阪牛を育てる牧場さんのお役に立つために動いている会社です。

実は、私は父大好き!みたいな娘ではなく、父とは程よい距離感を保っていた娘だと思います。地元三重から東京に出ると言った時も、「気をつけてな〜」だけ。心配とかしやんのかい!と何度思ったか。社会人になり、父が東京に来る時、「一緒にご飯たべよう!」と言うと、「いや、大丈夫」としっかり断る(笑)

そんな父と娘の関係です。

でも、私に子供が産まれてからは、「一緒にご飯食べよう」と言うと「いいよ」と返ってくるように。孫の力は絶大です。

孫と接している父の姿はとても印象的で、冒頭でお伝えした昭和男の姿ではなく、優しいおじぃちゃん。根が優しいのだと思います。

ささいな出来事ですが、私が小さい時、父が見たいテレビ以外見せてくれた事がなかったのに(ちなみに大きくなっても見せてくれませんでした)、1度だけ長女4歳が、父が入院している病院に1人で泊まりたいと言い。結局母と長女が父の側で泊まったのですが、父と長女4歳がプリキュアを一緒にみている写真が母から送られてきました。私が知らない父がいるんだと感じました。この写真はなんだかとても好きな1枚です。

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さて、話を父の葬儀に移します。

葬儀の段取りを進めるにあたり、1つの出来事がありました。

「故人様の思い出動画をつくって葬儀場で流すことができますが、いかがでしょう?30万円です。」

え…30万円?高すぎる。

でも、どうやら葬儀で動画が流せるみたいです。父の事を知らない誰かがお涙頂戴の動画を作るのなら、私が作りたいと思い、父の今までの軌跡を伝える動画を作りました。
https://drive.google.com/file/d/1pOqf2rE6eH6RL7kKdrn6LHaocJRlpfUO/view?usp=sharing

忙しさもあってか、不思議と動画を作っている間はそんなに悲しみに浸る事なく黙々と作ることができます。父のことは好きだったけど、意外と冷静だなと自分でも思っていました。

動画作成の最後、動画の中で使う曲は父の好きな曲を流そうと母と話ていた所、世良公則&ツイストの「燃えろいい女」しか出てこず(ご存じないですよね…)

さすがに動画に合わないとなり、母が好きなスピッツの「優しいあの子」がいいなといってはめてみたら…もう動画とバッチリすぎて、母と大号泣。

その動画を改めて見て、私は父の事大好きだったんだと気づきました。

意外と、大事な人の大切さって当たり前になりすぎて気づかないものだと思います。

葬儀の場で動画を流した所、皆さんから父らしさが伝わる動画だったと言葉をいただきました。

「家族想いな一面があったんだね。」という動画の感想だけでなく、来ていただいた方が思う父について沢山お話を聞けました。「お父さんはね、とてもカッコよかったんですよ。」とか「寡黙だったけど、すごい存在感があってね~」「以前こういうことがあったんだよ」など。

動画を作ったことで、何の面識もない父と仕事でご一緒していた方から私が知らなかった父の一面をお伺いする事ができました。これは私が動画を作っていなければ、話そうとも思わなかったかもしれません。

そして、今でも母や父の友人はその動画をよく見ているそう。これはとっても嬉しいです。今でもあの動画良かったと言われるよと母が話してくれました。

それは、自分の中の父の存在の大きさに気づけたこと、それをアウトプットできたこと。そして大事な人を大切にする事に本当の意味で気づけたのが2020年わたしのアップデート。

大切にするとは、もちろん丁寧に接したり、その人の気持ちを考えたりとかあると思いますが、やっぱり自分の気持ちを伝える事がとても大事です。今年は沢山「有難う」「大好きだよ」「感謝してる」「助かりました」など、私と関わった方には、出来る限りの感謝を伝えました。

そういう気持ちを思い出させてくれた父に本当に感謝です。この気持ちは忘れずに2021年も進んでいきたいと思いこのテーマを書きました。

つたない文章を読んでいただき有難うございます。

次はAlisaSanadaさんです!みなさんのアップデート記事引き続き楽しみにしています!


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