見出し画像

行った・見た・貰った ガブリエル・シャネル展 於・三菱一号館美術館(2022年8月19日)

 おはようございます。びっくりです。
 今から遡ること139年前の1883年、8月19日。のちのココ・シャネルことガブリエル・シャネルがこの世に生を受けました。今日はそんな記念の日ということもあり、東京駅(丸の内側)から徒歩5分ほどにある三菱一号館美術館で行われている「ガブリエル・シャネル展」を見てきました。

通り道になった東京駅。だんだん秋っぽくなってきた青空が気持ちいいです

 今回の展示は、2020年にパリで初めて開催されたシャネルの仕事に焦点を当てた国際巡回展の回顧展だそうです。シャネルの公式ホームページにある紹介文はこちら。

2020年にパリで初めて開催された「Gabrielle Chanel. Fasion Manifesto」展を再構成した国際巡回展が、この度、東京で開催されます。ガブリエル シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展を日本で開催するのは、30年以上ぶりのこと。本展は、ガリエラ宮パリ市立モード美術館およびパリ・ミュゼとのパートナーシップとシャネルによる特別協賛のもと、三菱一号館美術館にて開催されます。
シャネル公式HP, 「三菱一号館美術館 GABRIELLE CHANEL MANIFEST DE MODE」, アクセス日:2022年8月19日

 本当は今日どこにも行く予定はなく、家で作業するつもりだったのですが、Twitterで「8月19日はココ・シャネルの誕生日!先着1万名にシャネルの5番がプレゼントされます」という趣旨のツイートを見て「行くしかあるまい」と思い立ち、衝動に引きずられるままに見てきました(該当ツイートを探しましたが、見つかりませんでした。もしかしたら私の幻覚だったのかもしれない……。ずいぶん優秀な幻覚だ……)。(趣旨の書いてあるページはこちら
 というのは半ば嘘で、うわさには聞く「シャネルの5番」というのはどんな香りか気になったので、貰えるものなら貰いたいな……。という邪(戦略に乗るという意味では正しいのかもしれない)な心でホイホイと釣られて行ってしまいました。そんなこともある。

 展示は3階から1階に向けて降りていく構成になっており、全部で10のパートに分けられています。キャプションの文字数が約300文字以上と、少し長め・文字小さめですが、キャプションが書かれている展示物自体がそれほど多くありません。そのため、早い人で1時間もあればサクッと見て回れるくらいの展示だな、という所感です。
 キャプションについて:作品情報は9割日/仏、1割仏のみ。解説は日のみ。各パート冒頭の壁に印字してある解説は日/仏という感じでした。日/英の2か国語はよく見かけますが、日/仏の2か国語は初めて見たので新鮮でした(大元がフランス資本なのでそれはそう)。
 今回の展示、衣服に興味がある・シャネルというブランドが好き・香水貰いたいという方には大変お勧めです(もちろん、純粋に展示を見て回るのが好きという方にも)。訪れていた層は主に20代~70代の女性(あまりこの書き方は好きではないのですが便宜上…)でしたが、男性もちらほらいらっしゃいました。シャネルのブラックドレスをイメージしてオールブラックコーデでしっかり決めてきている方や、シャネルの2.55バッグを持っていらしている方などもいました。テーマに合わせて服装変えるの、いいな……。ライブ会場やお芝居の場でよく見かけてはいましたが、展示を見に行った時に分かりやすく服装をモチーフに寄せるのはあまり見たことがなかった(私が気にしていなかっただけかもしれない)ので、来場者側としても心がワクワクしました。あまり人のことをじろじろ見るのはよくないですが、ちらっと視界に入った方がそういう格好だとニコ…とマスクの下で笑顔が出ます(許して)。
 公式HPに「ガブリエル シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展」とある通り、「ココ・シャネルの人生」というよりかは、「ココ・シャネルが手掛けた仕事」を時代順に追っていく構成になっています。華やかな色彩の作品と、シンプル・シック・モードな作品を緩急をつけて展示しており、個人的にかなり見ごたえのある展示でした。

 帰り際にスタッフさんからシャネルの小さなバッグを受け取り、ミュージアムショップで図録をしっかり購入して帰りました。

かわいらしい(これだけでチケット代払った甲斐があったかもしれない)

 今日は香水配布の初日、また、夏休みということもあり、金曜日の昼としては来館者が多く感じられました。展示室自体はそれほど大きくなく(感覚的には東京都庭園美術館くらいのサイズ感です)、かつ上から下まで黒い壁紙が貼られているため、かなり暗いです。そのため、人が増えると少し見づらいと感じる方もいるかもしれません。そんな方は、週の中日や、または休日でも午前の少し遅い時間~お昼時など、ちょうど空いた時間を狙うことをお勧めします。カフェタイムは腹ごしらえをし終わった方々が一気にいらっしゃるタイミングなので、避けた方が吉でしょう。展示をしっかり見てから、空いているカフェで図録をめくりながらゆっくりお茶を飲むのもいい過ごし方ではないでしょうか。

音声ガイド 

音声ガイドは、三菱一号館美術館の公式アプリを通じて入手することができます。館内は電波が少し弱いので、事前にアプリのダウンロードをお勧めします(ダウンロードページ)。
 今回の制作元はおなじみの(株)アコースティガイド・ジャパンさん。トーハクの「ポンペイ展」(東京では終了)、都美の「GREATS 美の巨人たち」(東京では終了)、森アーツセンターギャラリーの「特別展 アリス」(開催中)などの制作もされています。

後日談

冊子型になっている(香水のテスターによくある)
開くとこんな感じ(Tシャツがめくれていることは気にしないでください)

 家に帰ってから(さてさてシャネルの5番はどんなものかな……)とウキウキして手首に香水を吹き付けるわたし(本当は3プッシュほど空中に撒いてその下を通るのが良いそう)。
 🐹「ォン…ええ匂いやん……」
 多分おばあちゃんの匂いがこれな気がする。でも自分でつけますか?って言われたら多分つけないと思う。超絶香水初心者の私が知っていて気に入った香水はビュリーの香水(ルーブルコレクション)とAqua de parmaのcoloniaです(こうしてオタクは勝手に自分語りをして去るのであった)。

個人的なお気に入り
13 ドレス
展示品の番号がわかりやすい。
クリスチャン・ベナールのデッサン5作
壁に名言や印象的なセリフが書いてあるので見てみるといいかも。
66
<ジュエリーセット礼賛>の壁に書いてあった「宝石は嫉妬心を掻き立てるものではなく、せいぜい驚かせるためのもの。ただの飾りや楽しむものであるべきよ」というココ・シャネルの言葉が展示品と強く結びついている感じがして強く記憶に残っている
私のメモ帳

 意外とこうやって記録を残すことが楽しいということ(そしてツイートにするよりもnoteの方が楽であること)がわかったので、ちょくちょく気が向いたらこうやってまとめて投稿しようかな…。とふんわり思っています。少なくとも京都の分はどれだけ遅れても書き上げるつもりなので、のんびりお待ちください……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?