人生には個人差があります
よくテレビ通販の商品効果をうたうシーンで、画面のはじっこに必ず出ている文言のあれ。
効果には個人差があります。
そんなの分かってるよ!と突っ込む自分と、とはいえそんなこと言われちゃったら何を信用してこれを買えばいいのよっていう自分とのはざまで、なかなか取り付く島もない残酷な日本語だなあと思う。せめて
効果に個人差はあれど、多かれ少なかれ必ず効きます
くらい言ってほしいと思う。個人差は認めるけど、その下限が「効果なし」だとさすがにやるせない。まあ画面の真ん中のほうでは「効く~!」みたいなこといってんだから、察せよってことなんだろうけどさ。
いずれにしてもこの言葉、置き換えてみると人生の諸行無常を一手に引き受ける言葉だなとつくづく思う。置き換えて遊んでみるとますますわかるけど、
顔には個人差があります
身長には個人差があります
寿命には個人差があります
男運には個人差があります
人望には個人差があります
根性には個人差があります
…
まあ、そうなんですよね。ホント。だから、「おい個人差なくせよこらあ!」とかいうスタンス自体間違っている。個人差を受け止めて、自分が楽しく生きられる個人差を後乗せで作っていこうと、無理やりポジティブにまたこの言葉を見直すわけです。つらいことがあったらこのフォーマットに落とし込んで、一度その事実を直視して、そこからどう立ち向かえるか。そんなスタンスこそ、今の自分に足りていないに違いない、うんうん。どうせ人生にはもともと個人差があります、から。
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