「もしも」が苦手

先日、東京で行われた大喜利の大会「U3 OOGIRI CHAMPIONSHIPS "答龍門"2019」に出場した。

生大喜利デビュー3年以内のプレイヤーによる大会で、2016年6月デビューの僕は今年がラストチャンスだったので、広島から遠路はるばる参加してきた。

結果的には、一回戦敗退という悔しいものだった。その時挑んだのは「紙で出来た人形とお付き合いしているそうですね。どんな思い出が印象に残ってますか?」というお題。相手よりは答えは出せたが、決定打が出せずの敗北だった。

大会から数日経過した今、なぜ勝てなかったのか探るために、これまでに苦戦したお題を振り返ってみた。

共通しているのは、「もしも」を含むことだった。自分は「もしも○○だったら」「○○にありがちなこと」というお題が苦手なことにそこで初めて気が付いた。

大喜利で出題される「もしも」のお題は
「もしも、こんな人がいたらこんな生活を送っている」
「もしも、こんな世界だったらこんなことが起こる」
「もしも、有名な物語や出来事が○○だったらこうなっていた」といったものが多い。

次に、なぜ「もしも」のお題が苦手なのか分析してみた。

すると、「お題として提示された世界の住人になることに必死で、その世界における手前のあるあるばかり言ってしまう」からではないかという結論になった。

手前のあるあるを分かりやすく説明すると、例えば「嘘をつくと腕が伸びる人にありがちなこと」というお題が、全10話の物語だったとして、1,2話あたりで出てくる、その世界観を理解させるための、飛躍していないあるあるのことだ。

怖いのは、自分が1,2話あたりの手前のあるあるを連発している横で、対戦相手に8話あたりの踏み込んだあるあるを出されることだ。そうなると、自分の回答が相手のフリになってしまう。

さらにやっかいなのは、大喜利であるにも関わらず、答えの中に笑える要素を入れ忘れることがある(これは、時として笑いより感嘆のリアクションを求めてしまう性格に原因がある)。

弱点ははっきりしたので、次に「もしも」のお題に当たったら、掘り下げることをしてみようと思う。

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