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祈りの場所【大アルカナ0 愚者】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

【29歳 男子 彼女なし】

お話が大体終わって、帰り支度をしている合間に、ふとMahouが聞きました。
『明日は何をして過ごすの?』

そうすると彼は
「明日は江ノ島に行く予定です」と言います。

『え?江ノ島?一人で?』とさらに聞くと
「一人で行きます」とのこと。

日曜日の江ノ島は、そこそこ観光地で、まだまだ暑いだろうと推測するMahouは
『何しに行くの?』と、どストレートに聞いてみました。

「2ヶ月前にふらっと一人で行った時に、いいことありますように、と
江島神社に祈ったから、そのお礼参りに。」と言います。

『え?いい事あったの?』とさらに聞くと(グイグイ聞きます)

「高校の友人にも久しぶりに会えたし、大学の友人にも久しぶりに会えたし
とても楽しい時間を過ごせたから、そのお礼に。」

【大アルカナ0 愚者 純粋な前向きさ】

なんと?純粋なお礼参りなのでしょう?

いいことありますように、と願ったそのリターンが
久しぶりに会えた同級生との再会で、「良いこと」と思えるその素直な心。

そして、『たったそれだけで』「お礼を言いに江ノ島神社に行こう!」と
思えるその行動力。

聞いているこちらが『感無量』でございます。
はい、我が息子の話です。

親が親なので、生きているだけで十分だと思うMahouでございます。
いい子ではありますが、まだまだ未熟でもございます。

とはいえ、江島神社に行こうという、その理由を聞いて、
Mahouの荒んだ心が、一気に浄化されました。

数日、緊張感高まる仕事をしていて、用事があったのでその帰りに息子と合流し
夕食を一緒にしてきたのです。

30にもなる息子ですから、話が弾むわけもなく、ドライに業務連絡な会話が多いのですが、帰りがけにこの話を聞いた途端、疲れが吹っ飛びました。

ある意味Mahouより信心深いです。
出不精のMahouは見習う必要があります。

小学生の頃から、江島神社には連れて行っていました。
親友家族と思い出に、江ノ島に一泊したこともあります。

知らないうちに、息子は息子で、江ノ島の地に縁を感じ、
重なる参拝に、個人的に江島神社と縁を結んでいたのかもしれません。

どうやら、Mahouに言わずに、心に何かあると、
フラッと1人で参拝している様子。

とても、とても素晴らしいことです。

生きていると、色々嫌ない事があります。
心の拠り所として、神社参拝はとても良いと思っています。

Mahouも母子家庭真っ最中の時は、お金もないのに電車に乗って浅草寺まで
よく行っていました。

辛くて辛くて、でも現実はどうにもならなくて
奇跡を願うほど、夢も見れなくて、ただただ、祈ることしかできなくて
朝から浅草寺に行き小一時間瞑想なんて優雅なモノではなく、手を合わせて
目を瞑って、祈っていました。

人は、そういう場所が必要なのだと、自分の人生の中で気がつき、
その場所を持てる人は、生き延びられる人なのだと思います。

Mahouに連れ回されてしまっていた息子が、知らないうちに
彼なりのそういった祈りの場所を持てていたのだと言う事実を知れたのは
とても嬉しい話でした。

息子に限らず、Mahouの影響で神社参拝をしてくださっている方は
たくさんいらっしゃると思います。
どうぞその縁を大切に、あなたがあなたでいられるご縁です。
そんな場所があれば、どんな試練も必ず乗り越えられます。

息子と別れてバスに飛び乗ると、なかなかバスが進みません。
ふと道路に目をやると、地域のお神輿が先を進んでいました。

そうか、今日はお神輿の日だ。

地域の神様が練り歩く日です。
息子の話から、目の前の煌めくお神輿の姿。
目に見えない神様との縁を再確認します。

良い1日として終えられます。
みなさん。いつもありがとう。

タロットMahou

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