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夕陽を見る【大分出張④】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
あっという間に数日が過ぎ、すっかり東京リズムになってしまいました。
先週の大分時間が嘘のようです。
関東は5月のゴールデンウィークあたりが田植えの時期ですが
大分熊本地域は6月が田植えのシーズンのようでした。
水田にトラクターが入り、土を慣らしていたり、実際に田植えをしていたり、
広い水田の上におじさんがたった一人でトラクターを運転しています。
数百メートル先では、おばさんが一人で手仕事をしていました。
この人と人との距離感がものすごく広い。
大声を上げることで、意思の疎通をはかっているのだと推測できます。
東京砂漠では、隣の席の人とでもチャットやオンライン画面で話すような
この時代。
まるで荘子の胡蝶の夢のようでした。
夢の中で胡蝶(蝶のこと)としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも実は夢でみた蝶こそが本来の自分であって今の自分は蝶が見ている夢なのか、という説話である。
幻想的な風景を毎日毎日眺めていました。
九州は台風も多く山はなだらかではなく、思いの外とんがっています。
すぐ近くにそびえる山の存在で、空に浮かぶ雲たちは関東のそれよりも
凄まじく立体的に作り上げられていました。
そして日本地図をあらためて思う日の暮れる時間の遅いことと言ったら。
関東の17時くらいの夕暮れが、大分地方では19時です。
様々な要素が組み合わさり、真っ赤に染まる夕日と、その陰影を照らし出す目の前の山と雲。
美術的知識がないMahouでも、その美しさに見惚れてしまいます。
水田に映り込む夕陽のオレンジが、グッと胸を掴まれるような切なさが込み上げます。
何が切ないのでしょう?
何か失ったものが、ここにあるように思えます。
本当に?ここにあるのでしょうか?
失ったと悲劇感に一人浸っているのでしょうか?
ふと、こんな話を思い出しました。
「死期が近い父親が息子にこう言いました。
『この時計は200年以上も前のもので、お前のおじいちゃんが私にくれたものだ。これをお前にやる前に、通りにあるお店に時計を持って行ってこれをいくらで買ってくれるか聞いてきてくれないか』
行って戻ってきた彼が父親に『時計屋さんは古いからって理由で5ドル(約550円)と言ったよ』と言うと、父親は『コーヒーショップに行ってきてくれ』と言いました。行って戻ってきた彼が「父さん、5ドルだったよ」と言うと、父親は『美術館に行って時計を見せてきてくれ』と言いました。
行って戻ってきた彼は『100万ドル(約1.1億円)を提示してきたよ』と言いました。すると父親は、『正しい場所に行けばお前の価値は正しく評価されるということをお前に伝えたかったんだよ。だから自分を正しい場所に置きなさい。そしてそうでないときでも、怒ってはいけないよ』と言いました」
『自分を正しい場所に置く』
この言葉が何度も頭の中をリフレインしていきます。
念願の神宮巡りもできました。
顧問先で新しい出会いと未来を感じてきました。
いつもだったら一人では入ろうとしない温泉ですが、運転手のUEちゃんが
何やらうんちくを言い始めるので、ツられて入ってみました。
(もちろん別々よ念のため、妙な想像はUEちゃんが可哀想よ、Mahouは2万歳)
食べろ食べろと勧められたものは、食します。
しっかり3キロ太って飛行機に乗りました。
私の居場所はどこなのだろう?
答えは出ませんが、思い出したことがあります。
私の夢は『空飛ぶ占い師』
飛行機に乗って、いろいろなところへ行き、たくさんの人と出会い
笑顔で楽しくタロット占いをすることです。
今回の旅が、その一歩だと感じています。
良い旅でした。出会った皆さんに感謝です。
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タロットMahou
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