見出し画像

経営者の苦悩【逆位置 大アルカナⅩⅠ 正義】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

人材不足、就職困難、相容れない言葉ではありますが
2つとも現実に社会問題となっております。

各企業の体力が少なくなってきている現代。
安価の賃金で、高スキルを望むのは、経営者側の望みです。

今回は、経営者サイドの悩み。

独立企業している男性がいらっしゃいます。
独立して10年近く、日々一生懸命仕事に励んだおかげで
この数年、目まぐるしい忙しさ。
ついに従業員を雇おうと、決心をして、求人をかけました。

とはいえ、社会人を何人も雇える体力の余裕があるわけでもありません。
まずはフルパートでの交渉となりました。

資格者は自分だけで、実務経験ができればそれでいいと、何人か面談をしましたが
なかなか自分が欲する条件の応募は出ませんでした。

正直言って、面談をする時間もないくらいの忙しさ。
背に腹は変えられないと、融通が効き、正社員並みの給料にならない時間勤務での条件で、2名雇いました。

1名は実務経験者。こちらの時給は高め。
1名は未経験者、とはいえ大学出立ての若さがあります。

実務経験者に、未経験者の実務を教えてもらおうと算段をしました。

相性の問題もあるだろうと思いつつも、自分は朝から夜まで出ずっぱり。

そのうち、「休みたい」と言ってきました。
どちらが?

実務経験者です。

実務経験者に休まれてしまうと、未経験者の仕事が捗りません。

彼は頭を抱えました。
とはいえ、致し方がありません。さらになんとか時間を調整して
自分が未経験者になるべくレクチャーをして、
日中の仕事配分を組み立て直しました。

しばらく経っても、実務経験者の出勤は安定しません。
「このまま居続けてもらっても、自分の時間がなくなるだけだ」と彼は思いますが
辞めてもらうにも、色々ハードルがあるのです。

【逆位置 大アルカナⅩⅠ 裁判の女神 法律の行き届かない場所】

彼は法律関係の仕事についていました。
ある意味専門職です。体調不良で休む従業員を一方的に解雇もできない。
しかしながら、正社員でもないので、そこまで義理堅くする必要もない。
とはいえ、実務経験があるゆえに、ありとあらゆる法の目を脱ける方法や理由を、
休みがちな従業員自身も知っている。

自分の仕事を手伝って欲しくて募集したはずなのに、余計に仕事が増えている。
人件費はかかっている。しかし実務は進まない。結局自分がやっている。

そんな現実がありました。

タロットは答えました。
『正直に現実を伝え、ご理解いただくのが一番良い』

法律は存在しますが、正社員ではないこと。
何よりも、彼が募集した意向の希望と、現状の差がありすぎること。
体調不良は致し方がないとはいえ、それを受け止める体力がこちら側にないこと。
それらを、実務経験者に伝えてみたらどうか?という内容でした。

当たり前、のような話ですが
体調不良者の背景を考えると、その一言が言えない相談者でした。

タロットに背中を押され、相談者は、気持ち切り替え鑑定オフィスから
自分のオフィスへと帰っていきました。

心療内科症状が多いこの世の中。
当事者も経営者も、はたまた周囲も、難問でしかありません。
正解は一つではなく、対策も千差万別。

とは言え、全員が無理は禁物。
大切なのは、純粋なる現状把握と、伝え方、言葉の選び方。

丁寧に、心を込めて、真摯に向き合うしかない問題ですね。

タロットMahou

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?