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雨のささやき【大アルカナⅧ Strength】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

昨夜は夜遅くまで、スカイプ鑑定をしておりました。
相談者が日本国内在住ではないので、12時間の時差があると、
朝早かったり夜遅かったりする場合もあります。

遠い異国で、ほぼ日本語を話さない生活をしていると、
日本語が恋しくなるのでしょう。
とはいえ、脳内の考え方は、その在住している国の文化も浸透していますから
時々、文化的に『おや?』と思う発言をされていることに気が付きます。

「日本だったら、そうはしない」とはまでは言い切りませんが
例えば20年間海外に住んでいると、日本の常識的だと思われるニュアンスが
20年まで止まっているということが多々あります。

俯瞰的に見れは、それは当然のことなのですが
ご本人が信じてやまない「日本の常識」は「20年前の日本の常識」であるので
現実的な差異を、アドバイスするとはいえ、かなり受け入れ難い様子。

当初は、英語脳になるとマインドが変わってしまう傾向、とか?
相談者の個性かな?と思っていましたが
海外在住者の鑑定がふえると、全体的にこの傾向が見受けられました。

さらに、自己主張をしなければ生きていけない過酷な海外での暮らしに
馴染んでいるため、その20年の差異への「拒絶反応」もいちじるしく激しい。

なかなか持って『占い師』としての言葉での提案の仕方が、
研磨される鑑定となります。

占いが出来るのと、占い師として「相談者」にわかりやすく説明をするスキルが
『別物』という理由の一つとも言えます。

【大アルカナⅧ 力 強さは正しく使わなければならない】

2時間びっちり鑑定をして、「ある程度」のまとめをし、鑑定終了となりましたが
「感情的」に納得できない(消化するのに時間がかかる)相談者から、
朝起きると山ほどメールが来ていました。

Mahouを(タロット鑑定)指摘する内容ではなくて、自分の心うちを
文章化した内容です。

人は、文字にすることで、心を整える傾向があります。

とは言え、相談者にとっては「理不尽」な世の中を受け入れるのにも
時間がかかるものです。

その割には「ある日突然閃いた」とか言って、勝手に納得して乗り越えて行ったりもするのが、人間の神秘と占い師側の理不尽でもあります(笑)

今朝の都内は比較的強い雨。
雨の音に耳を澄ませます。

そして、雨に問うのです。
『どうしたら、この相談者さんが上手く生きられるのか?』

すると雨は強い雨音の中、微かな声で答えてくれました。

「雨降って地固まる」

おお?久しぶりに聞いた(思い出した)ことわざ。
そりゃそうよね。相談者に限らず、当人にとって「理不尽」な事柄って
だからと言って、どうにもならないことだから「理不尽」なのよね。

それが現実である以上、進むしかない、乗り越えるしかない。
ただそれだけ。
ただそれだけなのです。

どんなに考えても、どうにもならないことも世の中にはあって
防げたかもしれないとはいえ、それは今では過去のことであることが多い。

もし今出来ることがあったのなら、それはやらなければならない。
やらなければならないことを、やらないのだから、
たとえ理不尽だという感情があっても、何も変わらない。

自分の(正当な)主張を通そうとしても、自然界には対応しきれないこともある。

そんなことを、雨のささやきを聞きながら、考えに至りました。

自然からのアドバイスは、優しく、時に厳しく、そして潔い。
とても参考になります。

タロットMahou

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