監視カメラ③
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
お札を落としたことに気がついた帽子の男性。
6階に降りずに、そのまま階下のロビーホールに向かいました。
Mahouは、先回りをして
エレベーターホール受付前の監視カメラにスイッチして
彼が降りてくるのを待ちます。
まだお札は落ちています。
このまま行けば、帽子の彼は落ちているお札に気が付きます。
ドキドキしながら
受付のおじちゃん、掃除のおばちゃん、Mahouで
監視カメラのモニターを食い入るように見ています。
すると、もう一台のエレベーターの前に立った女性が
落ちているお札に気がついて、何か言葉を発しています。
む??
3人で固唾の飲み込みます。
すると、受付のおじちゃんが、ひょこひょこ歩いてきて
落ちているお札を拾い上げます。
そして、ひょこひょこ歩きながら、受付カウンターに戻っていく。。。
その刹那!!
エレベーターの扉が開き、帽子の彼が降りていきます。
ひょこひょこ歩く受付のおじさんは、エレベーターの扉に背中を向けている状態なので、全く彼に気が付きません。
彼は、そのまま自動扉の外へと、小走りに出ていきました。
・・・・・・・・・・・・
一同無言。
おそらく帽子の彼は、お金を落としたことに気がつき
そのまま再度ATMに向かったのではないか?と予測されます。
彼が降りようとしていた6階は、有名な店舗が入居しているので
そこに向かっていたのではないか?と推察できるそうです(受付おじちゃん談)
と、言うことは、また数分後にこの受付前を通る可能性があり、
先ほど同様6階に降りて、とある入居部屋に入る所まで抑えられれば
落ちていたお金を返すことが出来ます。
『さぁ、おじちゃん、あとは頑張れ!』
そうMahouは高らかに声をかけると
受付のおじちゃんと、掃除のおばちゃんで
「あんたが言ってこいよ」「私は見てただけよ」と小競り合いが始まりました。
マウスを返し、受付カウンターから顔を上げると
気がつけばロビーにそれなりの人数が、こちらを心配げに見ていました。
もうみんなで笑うしかない瞬間。
数秒笑い合うと、名前も知らない住人たちが
それぞれの方向に移動し始めました。
これもまた豊かな時間でしょう。そう思いたい(笑)
いまだに不法投棄のチラシは貼られたまま。
その気になれば、誰が出したか確実にわかっちゃうのにね?
ゴミは正しく出しましょう。
タロットMahou
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