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#7 YTT33kコース解説③

急登の先にある音羽山観音寺


 ここまで来ると皆さん良い汗をかいて身体が充分温まっています。ここで更に熱くなる坂道タイムトライアルが毎回開催されます。

 きっかけは覚えていませんが、「この坂を止まらず走り切る奴は凄い!」から始まった企画だと思います。男女各一位の方には記念品をお渡ししております。登り好きの方には是非トライして頂きたいです。


音羽山観音寺

 談山神社に続いて大変歴史深いお寺です。飛鳥時代、藤原鎌足(中臣鎌足)が談山神社に祀られた際、鬼門除けの寺として建立されたとの寺伝が残ります。

 鎌足が作った観音像が祀られたとされ、奈良時代の観音信仰が盛んな時には多くの堂宇が立ち並んだそうです。平安期に大水害(音羽流れ)によって多くのお堂が崩壊した中、無事に残ったのが観音寺だと言われています。

 最近では『大和尼寺精進日記』としてNHKのEテレで連続放送されていたのを知っている方も多く、有名なお寺です。

観音寺で一休み


いざ音羽三山へ


 観音寺の裏からは、更に上りの道が続き、音羽山山頂へ登る事が出来ます。ここはお寺で整備された道により開けた斜面を登って行きます。9月は直射日光が遮る物無く、背中が炙られ暑いです。

 途中にある音羽山万葉展望台から見える景色は最高です。明日香万葉展望台に次いで、こちらからの景色も素晴らしく、記念撮影する良いポイントとなります。

音羽山万葉展望台



 音羽山山頂は852m。その後、經ヶ塚峰、熊ヶ岳と3つのピーク(音羽三山)を縦走します。

 音羽山山頂は杉で覆われ、眺望はありません。木で作られた椅子が設置され、山名板があるくらいです。

杉山に囲まれる音羽山



 次に向かう経ヶ塚山は標高889m。藤原宮跡から見上げると少し尖った格好の良い姿をしています。

 実際には山頂は平坦で、音羽山山頂より広く、仏字の刻まれた石塔が目立ちます。名前の通り、ここも談山神社の鬼門であり、経典が埋められた場所であるのが名前の所以であるとされています。

数年前は新しかった山名板も古びてきました



 熊ヶ岳に近付くにつれ、笹藪が増えます。この笹藪は10年前には筆者(187センチ)の背丈ほど有りました。通り抜け困難な為、音羽三山を通り抜ける人は少なかったと思われます。

 しかし、ここ数年で笹藪が少なくなり、通りやすくなりました。鹿の食害でしょうか、踏み跡以外も笹が枯れつつあります。

 熊ヶ岳山頂(904m)はこの山域で標高が1番高いです。テント三張り出来る程度の広さでしょうか? 

イベント中最高峰の熊ヶ岳



 熊ヶ岳の次に小ピークあります。ここには小さく小熊ヶ岳と書かれた山名板はありますが、正しい名前かどうかは分かりません。
更に進むと電波反射板があります。ここは大峠方面への尾根を間違えないように下りましょう。

 大峠は四ツ辻になっていて、大きな石碑があります。『女坂傳稱地(でんしょうち)』と書かれています。ここはYTTマムシ隊長事、マムシのやすふみさんが、YTT33kイベント当日に、女坂伝承について熱弁を奮ってくれます。 多分。

大峠にある祠と石碑



 詳しくは神武東征の話をご覧下さい。
正にこの音羽三山周辺は戦いの場でもあった伝説が残ります。

https://nihonshinwa.com/archives/826


 大峠の先は芋ヶ峠までの解説をして参ります。お楽しみに。



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