#26 オオダイガハラサンショウウオに会う
2024-7-29暇時間
私は仕事の都合上、週の半分は吉野郡十津川村で過ごしています。紀伊山地の深い場所で、人間より動物が圧倒的に多い環境です。
今年の夏は熱波で暑く、都会とも引けを取らぬ猛暑が続き、最近はコロナ感染者が多く発生し、仕事にも影響が出ています。
この日は数人のキャンセルにより午後3時頃から3時間程度の時間が空きました。夜は友人と飲み約束をしており、カロリー消費を兼ねてトレーニングに出かける事としました。
先日よりYTT33kコースに出かけたりと、休みは極力山へ足を運んでいます。呼吸器系は相変わらず弱いものの、何とか動けるので身体が少々絞られて来ました。
小辺路果無越え
今回行ったのは『小辺路果無峠往復コース』10キロで1000メートルの獲得標高で家から近く、世界遺産の道がトレーニングコースなんてのも素敵です。かつては2時間弱で往復していましたが、今回は2時間40分でした。かなり遅いですが、これが今の精一杯です。
オオダイガハラサンショウウオ
トレイルを歩く時は常に生き物や植物を気にしながら歩いています。キノコがあれば写真を撮って調べてみたり、鳥を観察したり、足元の虫など様々な情報が入ります。
時々希少な物に出会う事もあります。このオオダイガハラサンショウウオは、紀伊半島の山間部のみに生息する固有種です。三重県、奈良県、和歌山県で見られ、県の天然記念物として保護対象です。最初に発見された場所が大台ヶ原だったのでこの名前が付けられたそうです。
蛇に追いかけられて逃げ惑うこのサンショウウオでしたが、雨も降らず乾いた登山道に突然出て来たので驚きでした。蛇はアオダイショウの幼蛇でしょうか?自分の直径より相当大きな物に狙いを定めた様です。
珍しい物だったので蛇を追いやり、観音堂で汲んだ水をかけて潤してあげました。果無峠までの途中でしたのでそのまま峠まで登り切り、折り返して元の場所まで下って来ました。
道の脇でガサゴソ。。何と、先程の蛇がサンショウウオにかぶりついているではありませんか。蛇の執念たる物、凄まじいと思い、自然の摂理でこのまま放置しようと思ったものの、一度助けたので情が湧き、再度助ける事にしました。
蛇を棒で押さえつけると堪らず放したので、そのまま棒で遠くに飛ばしました。蛇には恨まれるかと思いつつ、しばらくサンショウウオを眺めて再び水をかけて下山しました。
大きな個体になると20センチ程に成長するオオダイガハラサンショウウオ。いつかその位のサイズに会ってみたいと思いました。
写真を中心にコース紹介
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