第9廻「葉VS蓮 再び!」感想

原作のネタバレを含みます。

これぞシャーマンキングの真骨頂。バトル回なのにどこか優しく、温かい話。シャーマンキングのこういうところ、ホント好き。
これぞ令和に蘇った醍醐味の一つと言わんばかりに、映像の綺麗さと迫力が半端ない…。憑依合体のときよりもOSの戦いは、ピカピカ光っているので特に迫力が凄い。ホント、綺麗でした。
作画も1話の作監さんというだけあって、とても良かった。
そして、音楽がまた…壮大でめちゃめちゃ興奮した…見入った…引き込まれた…感動した…。
本当にこんな綺麗な映像&壮大な音楽&ほぼ同じ声優さんという豪華仕様でアニメ化しちゃってるんですか?幻じゃないの?怖い…(未だに、定期的に信じられなくなります)

今回は多分葉よりも蓮の方が多く喋っていたと思う。朴さんの蓮、なんだか今までで一番しっくりきた。あーーこれぞ蓮だ~と思った。
アンナとたまおの会話、原作よりもカットされたことで、2人の仲が全然険悪じゃなく、むしろアンナさんがとっても優しく見えてなんだか微笑ましかった。

無理しない、だから無理じゃない、論。
実は私、この話も、前回のベストプレイス論に引き続き、ちょっと苦手だった。無理をしなければ本当に無理じゃないの?でも無理して頑張らないと出来ないことが分かっているときはどうするの?そもそも自分にとってどこからが無理なの?そんなの悟ることできないよ…という。
今廻もまた、原作をスッキリと1話のアニメにまとめてくれたおかげで、また見えてきたものがあった。

無理しない、というのは、頑張っちゃいけない、という訳じゃなくて、「今やるべきか否か」を冷静に決めることなんだな…と気付いた。その証拠に、葉は「疲れるのでこのままでいい」と言っていたくせに、最後の一撃を受け止めるときだけはオーバーソウルに巫力を上乗せした。それは「今やるべき」と思ったからなんだろうな、と。
でもそれを冷静に見極めるのって難しいのよ…とやっぱり思うけど、でもその教えを難しい言葉ではなく「無理しない」という一言にまとめてくれるのは、心にスッと入ってきて分かり易いのかも。

そして「何が何でも勝たせてもらう」という言葉とは裏腹に、葉くんは必死に「勝ち」にすがりつくのではなく、「阿弥陀丸を信じて今やるべきことをやる」というスタンス。それを見ているとなんだか、葉くんは勝ちにこだわっているようで、こだわっていない、「無理なものは無理でもいい」とどこかで思ってるんじゃないか、という気がした。
決して諦めているということではなくて、ただ、やり尽くした結果は誰にも分からないから、今はやるべきことをやるだけ。今やるべきこととは、ひたすらに自分を信じることだ、と悟っているような。その決意の現れが「何が何でも勝たせてもらう」という言葉…いや強いなあ。
受け止めるなんて無理だ、という蓮に、無理じゃない、と返す葉くん。例え相手の方が明らかに強い絶望的な状況であっても、自分を信じることは自分の自由で、それは決して周りの人間に「無理」と決めつけられるものではない。自分で自分の力を信じるのに、理屈や理由は無くてもいいのかもしれない。
「自分は絶対に勝つ」なんて信じるのは難しいと思っていたけど、「今やるべきこと」をやった結果は天命を待つ…という風に割り切ってしまえば、どうせ結果はわからないのだから今だけは自由に自分を信じてもいいんじゃないか、と肩の荷が下りてより自分を信じやすくなるような気がした。


勝ちを信じて、今やるべきことをやる。それをやり尽くしたのであれば、極論、その結果はどうなってもいいということなんじゃないかな、と、なんだか自分に都合の良い解釈で受け止めた。その結果に葉くん、最後に負けたかどうか分からない時に全然悔しがってなくて、ただただアンナに殺されるって焦ってただけだから。「やるべきことをやり尽くした」結果であれば後悔や悔しさは無いってことなのかな~と感じた。

しかし、「阿弥陀丸を信じて今やるべきことをやる」というのね…それ、どれだけ難しいことか分かってる?それができりゃ苦労はしないさ♪と思うよ…。
人間誰しも、一生懸命になると周りが見えなくなりがち。周りの人、例えば上司、同僚、家族、友人、支えてくれる人やサポートしてくれる人の存在なんて忘れがち。そういうときでも、いかに周りへの感謝や存在を忘れずに、冷静に「自分が今やるべきことは何か」をわかっている人って、どれだけいますか?と突っ込みたくなる。いや私が未熟なだけなのか…?


ところで、牛乳3本飲んでいるからな!!のシーン爆笑したんだが…いやギャグじゃなかったんだ?真面目に返すんだ?って(笑

アイキャッチ、まさかOSver2が来るとは。作画が良くとてもカッコいい。

原作で蓮が泣いていたシーン、一時停止して見てみると、私には目元にうっすら涙のようなぼやけた色が見える…びっみょーなので何とも言えないが。
第3廻で「ナゾの死をとげた」と白竜について語るまん太も良く見たら泣いていたので、その時みたいによく見てないと気付かない涙なのでは?とも思ったが…やっぱり何とも言えない。まあ泣いているのだと思っておこう。
そのあとの画面、突然の無無明亦無でびっくりした(笑)
今回は蓮も葉も「OSに巫力を上乗せすると、持霊が鮮明に具現化される」という戦い方だったな~。まぁそうするとシャマシュや白竜やジャックのように、葉から独立して阿弥陀丸が勝手に戦う方式になっちゃうから少年漫画的にカッコよくなくて、この方針は続かないわけだが(笑

なんだか真面目に語ってしまった。

とにかく最高でした。次はちみ・ちみMORYO!!!歌うぜ!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?