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Day0:アラサーの私は、人生に迷って家出した

新卒リクルート5年目
27歳営業職
都内在住 マンション犬彼氏あり

そんな私は同棲中の家に帰るなり、
彼氏と愛犬にこう告げる

「ちょっと1ヶ月、家出します」

「はーい」

この一言から、
私の家出生活は始まることになる。

2021年3月31日、家出前日

このままでいいのかなあ。

そうつぶやいていたら、
2021年も4分の1が終わった。

気づかない間に桜が咲いて、
気づかない間に満開になって、
気づいた時にはもう散り始めていた。

毎日のようにメールボックスへ届く
職場の人たちからの退職メールには
葛藤しながらも変化しようとするアツい気持ちと
新しい未来に向かってスタートを切る強い覚悟が詰まっていて
読むたびに苦しくなった。

今にすごく不満があるわけじゃない。

ただなんとなく今がダメな気がして、
なんとなく変わらないといけない気がして、
でも焦るばかりで全く進んでいない自分が嫌いになった。

こんな気持ちになるのは、コロナの影響も大きいかもしれない。

リモートワークの生活も気づけば1年。
自宅で仕事ができ、効率化した部分がある一方、
"仕事"と"プライベート"の境目がない毎日で、
結果的に労働時間は延びた。

明確な終了時間が決められていない分、
何時まででも仕事をしてしまう自分。

飲み会や旅行も難しい環境だからこそ、
休んだところでやることもなく、
ひたすらに夜遅くまで働いて、
朝は業務開始ギリギリまで寝て。
そんな変化のないルーティーンの毎日に飽き飽きしていた。

"平凡な毎日こそ幸せだ"

そう言い聞かせてきたが、
ふと訪れる
このまままた一年が過ぎるんじゃないか
という不安は拭いきれなかった。

これは今に芽生えた感情ではなく、
どこかのタイミングから、
心の奥底では感じていた。

でも結局毎日に忙殺されて、
今日またこの日を迎えている。

きちんと期限を決めて、
強制的に時間を作らなきゃ、
私はきっと何も変わらない。

そう思った私は、
1ヶ月間限定の家出をすることにした。

ついに始まる家出生活

4月1日から1ヶ月間、蔵前にあるnuiというホステルに泊まる。
1ヶ月限定の、ホテル生活。

1ヶ月で、人生が変わるとは思っていない。

でも、自分について向き合った、考えた、
そう言える毎日を送りたい。

変化のある毎日に
自分の中の変化を見出したい。

始まりと終わりがある毎日に
果たして私は何を見つけるんだろう。

今日から、
終わりのある特別な1日が始まる。

#家出生活0日目

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