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恩返しみたいなお祭りが終わった話

そこにある思いは、ありがとうと恩返し

7月20日から24日までに開催された、別府短編映画祭と線路シタの夜市が終了しました。このイベントは、別府に育ったひとたちの恩返しの結晶みたいなお祭りでした。

別府短編映画祭の舞台は、昭和24年から続く別府唯一の映画館、別府ブルーバード劇場は現在92歳の岡村照が現役館長を務める映画館。

そして高架下の夜市は1966年にできた商店街で、別府市民の台所として長年親しまれてきたべっぷ駅市場です。老朽化に伴ってリニューアルが決まり、工事が始まる前、現在の姿での最後のイベントとなるのがこの高架下の夜市です。

私が一緒に短編映画制作実行委員の仲間のみっちーは、私が移住してきてからずっとお世話になっているお兄さんみたいな存在の人。「高架下の夜市」を仕切るみっちーは別府の飲食店の仲間たちに声をかけ、吉本の芸人さんたちや歌手の瑛人さんのライブなどを企画しました。

別府生まれの方にとって、この商店街は自分を育ててくれた場所だし、出店する飲食店の皆さんはいつもこの場所で仕入れをする人たち。地元の人たちにとってすごく大事な場所での最後のイベントを盛り上げるでっっかい恩返しのようなイベントでした。 

だからこそ、別府市民の皆様がすごく楽しそうにこの祭。お祭りを楽しんでくださったのはすごーく嬉しかった!

別府ブルーバード劇場で初の短編映画祭
テーマはみんなで楽しむ!

初日は短編映画プロジェクト『惡党と物書き』『大怪獣ブゴン』『縁石 ふちいし』の三作品を一挙に上映

21日の
「惡党と物書き」「つむぐ」「再演」の3本だてでは、キャストと監督あわせて11名という最多舞台挨拶

計10名の舞台挨拶は圧巻だったし
ワチャワチャ楽しかったです

目黒シネマさんで撮影された『THEATER』のプレミア上映は、コロナ禍の辛かった頃を思い出してみんなでホロリ


そして、その日の夜、お手伝いしてくださった映画ライターのよしひろまさみちさん、大分怪獣クラブの皆様と、翌日の「ローラ」上映用にひろきくんが3日かけて作ったスクリーンの運搬をしようと思ったら、、

うそやーん!!

まさかの上が突っかかって出せず!!笑 の大ハプニング

解体してもっかい組み立てて、なんとか翌日の上映には間に合いました

最高だった映画「ローラ」映写室から

最高の上映でした。ネタバレになるからなんも言えませんが、この上映のためにわざわざ別府までお越しいただいた寺山偏陸さん、本当にありがとうございました。この刺激の全てが胸に突き刺さりました。

その後はご本人がとにっかく素敵すぎた
「世界でいちばん素晴らしい俺」

剛力彩芽さんと山森正志監督 

ブルーバード劇場にとっては家族のような存在の齊藤 工監督のデビュー作でもある『バランサー』、『縁石 ふちいし』の撮影監督である清水康彦監督の『HOME FIGHT』『でぃすたんす』の上映

清水康彦監督と齊藤工監督

最終日は

朝から「大怪獣ブゴン」の上映!! ブゴンが3階の会場は入るのがたいへんなので、2階で上映したのですがおかげさまで満員御礼!!!

始まる前に田口清隆監督が「怪獣映画は子供のための映画だから、子供達みんな前においで!」って声をかけてくれてなんか胸がめちゃ熱くなって泣きそうになっちゃった。これからも子供達に向けてたくさん上映していきたいなぁって思ってます😊

楽しそうだったちびっ子たちと我らがブゴン!

吉本興業の芸人さんが作った100本映画という短編集の中から、NON STYLE石田彰さんが作った「兄の手紙」、南海キャンディーズのしずちゃんが作った「まどか」、チュートリアルの徳井義実さんが作った「nijiko」の3作品を舞台挨拶付きで上映しました。

芸人さんって、カット割や間の作り方とか、人物造形がものすごく上手なのでどんな映画なんだろうかとワクワクしてたら、ほんとに3人とも全く違う作風で面白かったなー

めっちゃ恥ずかしい!と20代の頃の作品に動揺してた石田さん
子供たちへのワークショップもありがとうございました!
しずちゃんの「まどか」はまさかのめちゃホラー!


いっつも優しい徳井さんの「nijiko」はサイコー

そしてそして、映画祭の最後を飾ってくれたのは別府ブルーバード劇場ファミリーの一員である
ドリアン・ロロブリジーダさんが初主演!!!!を務めた「ストレンジ」優しくてあったかくて超素敵な映画でした🎬 

ドリアンさんまたきてねー!

あと今回、初めて一般の方からの短編映画を公募したんですが、それも全部個性的で本当に面白かったです!! またこんな上映会もいいなあーって思いました。

観客の皆様と監督が育ててくれる映画館でいられますように

「映画館は映画のゆりかご」という言葉を、照ちゃんはよくわたしたちに言ってくれます。わたしが8年前に別府にやってきて、出会い、それからずっとお手伝いさせていただいている別府ブルーバード劇場は、私にとって本当に大切な場所です。

 これまで映画ライターしかやってなかった私にとって、イベントをやったり、映画祭をやるなんて、本当に初めてのことだったし、ましてや映画に関わったことなんてまるでなかった仲間たちと一緒にいきなり短編映画に挑戦することになるなんて夢にも思っていませんでした。

 そりゃ数え切れないくらい失敗もしてきたし、できない自分に悔し泣きをしたこともあります。でも、照さんや、照さんの娘のみきさんから「失敗くらい誰でもするわ。そうやって育ててもらいなさい」って言ってもらえたことが失敗だらけの私の救いになってる言葉です。

 イベントやるたびに、「ここはこうした方がいいと思う」ってはっきり意見を言ってくれるお客様や、「こういうときはこうして欲しいです」ってアドバイスをくださる事務所さん、俳優さん、監督さん、皆様に育ててもらった8年間だなぁって心から思います。言いづらいかもしれないお叱りの言葉も言ってもらえることが何より嬉しく、ありがたいです!

 今回は普段のお仕事からお世話になってる吉本興業さんにも、コンセプトに賛同いただいて、夜市では子供達向けのワークショップや、飲食店、映画祭では短編映画の上映ができました。開催にあたってまだまだ未熟な私たちをサポートしていただいて、本当に感謝しかないです!

 相変わらずのポンコツぶりで、やらかしては叱られてばかりでしたが、めちゃくちゃ落ち込んで、めちゃくちゃ反省して、今後に向けて改善する努力を進めていきます

 みっちー、吉野さんはじめ大分怪獣クラブ皆様、ボランティアでわざわざ東京から駆けつけてくれたよしひろまさみちねーさん、そして大工仕事汗だくで頑張ってくれたひろきくん、夜市担当の皆様、そして別府ブルーバードの皆様、本当にお疲れ様でした!!!!

別府はいい街ですね🫶🏻♨️





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