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球春到来……したけれど

キャンプが始まった。今年からファイターズのキャンプはアリゾナから名護に戻ってきた。アリゾナだった時代と違って時差がない!!それだけで同じ時間を選手と過ごしてると錯覚できる(地理的には北海道と沖縄なので「同じ土地で」とは言えない)

しかし時差がないのも良し悪しで、平日は全然リアルタイムで見られない。眠い目をこすりながら「投内連携ずっと見てられるわ〜」なんて言ってた頃が懐かしい。
でも時差があったとしても、去年みたいに睡眠時間を削って中継を見てはいなかったと思う。

だって推しがいなくなってしまったから。

去年10月にルーキー時代からずっと応援していた選手が戦力外通告を受け、トライアウトを受けたものの12月に引退を決めたことを聞いた。
それ以来、ファイターズに対する熱量がグッと下がってしまっているような気がする。
北海道に住んでいるから、新聞で、テレビで、SNSで自然にファイターズのニュースは目に入ってくる。でも積極的にニュースを探すことはなくなってしまった。
見切れる推しを探すために血眼でキャンプ中継を見ることもなくなった。
練習メニューでその日の練習内容をチェックすることもなくなった。
練習メニューにはスタッフさんのちょっとした遊び心が出ることがある。今年も小さく「めんそーれ」と書いてあったらしい。そんな遊びを探すこともなくなってしまった。

1人の選手の存在でこんなに自分の気持ちが変化するなんて、思ってもみなかった。

いや、嘘だ。知ってた。中学生の頃からファンだったヤクルトの土橋選手が2006年に引退してから野球を見る熱意が薄れ、ヤクルトどころか地元のファイターズの試合すら見なくなった。
それから10年、私のファン歴にはブランクが生まれ、断捨離の流行に乗って野球関係の古い雑誌も処分した(今になって超絶後悔している)。
また野球への興味がなくなってしまうんだろうか。

去年の今ごろはルーキーたちの顔も名前もしっかり覚えていた。甲子園で活躍した4人---輝星くん、ジェームス(野村くん)、まんちゅう(万波くん)、柿木くん。その他に武田久さんの教え子の生田目くん、道産子福田くん、64の「かわいい」の系譜を受け継いだゆあくん(田宮)、初の育成のえびちゃん(海老原)。

それが今年はどうだ。
①同い年・左腕ドラ1という共通点を持つ堀くんをライバル視する河野くん
②柿木くんにそっくり。天然の立野くん
③唯一の高校生で守備に定評のある上野くん
④独特な投球フォームの鈴木くん
⑤難病を患っていた望月くん
⑥広島出身で有原・堀くんと組んでみたい梅林くん
⑦名前は「しょうと」だけど外野手の片岡くん
育①輝星と書いて「ほくと」と読む宮田くん
育②チーム徳之島で近ちゃんに似た樋口くん
育③ドラフトの時にめっちゃ大喜びしてて応援したくなった長谷川くん
……あれ?ちゃんと覚えてるな。ドラフト順位まできっちり覚えてる(鈴木くん望月くんの順位は自信なかったけど合ってた)。

そう思うと、心配することはないのかも。
シーズン始まったらまたユニフォームを着て札幌ドームでビールを飲む日々がやってくる。たぶん。きっと。絶対に。

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