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え?もうデビュー戦?

前回のnoteで、五十幡について以下のようなことを書いた。

まだ本格的な練習を再開したばかりで、試合に出られるのはもう少し先かもしれないけれど、期待のルーキーのデビュー戦を楽しみに待ちたい。

それから10日もしないうちに、デビュー戦である。

1番、センター、五十幡亮汰。
キャンプ2日目からトレーナー管理になり、オープン戦どころか練習試合に出ることもできなかった五十幡が、今日突然、スタメンでデビュー戦である。なんとなく代走などで途中出場して様子を見てからスタメンに入るのではないかと思っていたので度肝を抜かれた。

同時刻に試合をしていた甲子園(智辯学園vs大阪桐蔭)の方に気を取られていて、スタメンに気づいた時にはすでに打席に立っていた。

そして打った

あとから映像を見たけれど、普通の、ごく普通のヒットだった。並の選手なら単打じゃないかというような当たり。
それが2塁打になるんだから、本当に見ていてワクワクする選手だ。走っている姿はほぼ映ってなかったけれど、2塁に滑り込むスピードだけでも「速い…」と唸った。
2打席目はレフトフライに倒れ、4回裏から交代。
試合に出ていた時間は短いけれど、存在感は出せていたと思う。

一軍キャンプスタートをしたルーキー4人のうち、一軍に残り続けた伊藤は開幕ローテーション入りを掴んだ。
古川はファームの開幕戦でタイムリーヒットを放ち、今川もホームランを打った。
そしてまだ時間がかかると思われていた五十幡が実戦復帰、即ヒット。みんなより少し出遅れたけれど、いいスタートが切れたのではないかと思う。
「サニブラウンに勝った男」という異名を持つ彼のことだから、誰よりもスタートが遅くても、ゴールする時には先頭に立っているかもしれない。

このルーキーたちが揃って一軍の試合に出る日も遠い未来の話ではなさそうだ。
ともすれば、まだ「ルーキー」と言われる今シーズン中に見れる可能性だってある。
もしそれが札幌ドームだとしたら、どんな手を使ってでも仕事を休んで見に行きたいと思っている。

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3/24追記
この日の二塁打の映像を見ながら、ストップウォッチで二塁到達タイムを手動計測した。
(打った瞬間から二塁ベースに触るまでのタイムを計測)

5回測って7.52〜7.57
手動計測のためバラツキがあるが7.5秒台であることは間違いないだろう。

パリーグTVのこの動画を見ると、2年前のデータではあるが五十幡はすでにパリーグトップクラスの速さということになる。
ここに周東はランクインしてなかったので、周東のタイムを別の動画で計測してみる(五十幡のタイムを測った時と同じ条件で手動計測)と7.3秒台であったから、周東と佐野の速さは規格外だと言える。
また、適切な動画を見つけられなくて計測できなかったロッテ和田もおそらく同じくらいの速さだと思われる。
現在のパリーグでは周東、佐野、和田が頭一つ出た存在であるが、昨日の五十幡は「ケガ明け」「半年ぶりの実戦」であったからまだ万全の状態とは言えない。
もう少し実戦に慣れ、脚にも問題がなければこの三強を凌ぐスピードが出せるのではないだろうか。
どこまでタイムが縮まるのか、楽しみだ。

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