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渡邊璃生 芸能界引退

こういった文章は初めて綴るが
この気持ちを残しておきたいと思い現在に至る

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2021年5月20日
渡邊璃生が芸能界を引退した

世間では
名優・田村正和
漫画家・三浦建太郎
がお亡くなりになった事や

新垣結衣と星野源の結婚など
ここ数日、大きな芸能ニュースが巻き起こっている

しかし、ぼくにとっては
1番大きな芸能界の事件は

渡邊璃生の引退

これに尽きる

正直、芸能界引退発表してから
そのことが頭から離れなくて仕事が手につかない、だとか
毎晩彼女の顔を思い浮かべて枕を濡らした、といったことは
全くない

芸能界引退のその瞬間でさえ
ぼくは終電を逃し、会社の最寄駅の喫煙所で煙草をふかしてるだけだった
なんてことはない、ぼくの日常ではよくあることだ

しかし、この言いようのない感情だけは日常から乖離している



ぼくが渡邊璃生を初めて認識したのは
2015年6月19日
仲の良い友人に誘われて行った
川崎CLUB CITTA'でのベイビーレイズJAPANのワンマンライブだ

それまで、アイドルというものに
大した興味もなかったが、ハマった

何が自分の琴線にそこまで激しく触れたのかも今となっては思い出せない
自然と惹かれていた

翌日には公式のYouTube動画を見漁り
結成当初から知っていたような錯覚まで起こした。
それからというもの、あれよあれよという間にのめり込み
すっかり1人のオタクが出来上がっていた

ベイビーレイズJAPANという存在は間違いなくぼくの何かを変えた

それから、ベビレを通じて沢山の人と出会った
すると、必ずと言っても言われるのが「誰推しなの?」という質問だ

戸惑った

それまで、アイドルどころかオタク文化というものに理由もなく若干の嫌悪感を抱いてたぼくは"推し"という存在を知らない
当然、知識としては知っている、が"推す"という感覚が分からない
ぼくはベイビーレイズJAPANが好きだ、それは確信を持って言えたが
推しを答えることは非常に困難だった。
「まさか、こいつら全員"推しメン"が決まっているのか!?」と驚愕さえした

しかし、そんな悩みも
特に大きな事件もなく解決した

幾度となく投げかけられた質問には
自然と「りおトン」と口から出るようになっていた

これまた理由が明確にあるわけでもない
いつから、とかそういったものもない

いつのまにか渡邊璃生は推しメンという掛け替えのない存在になっていた

それからの日々は充実していたように思う
今まで家でレンタルのDVDで映画を見て過ごすのが関の山だった貧乏学生が
女の子を追っかけていろんな場所を旅したり
住んでる場所も、歳も違う仲間と酒を飲んだり語ったりした
ベビレが居なければ渡邊璃生が居なければ、足を踏み入れることがなかった土地だって山ほどある

ぼくは社会人になり、途端にベビレと接する機会も減った
しかし、少ない時間をなんとか縫って観るベビレのライブは最高に楽しかった

そんな日々を過ごしてる内に
ベイビーレイズJAPANは解散した

まあ、そんなこともあるだろう
紅白歌合戦に毎年出てる大物アーティストだって
時間が経てば解散や休止くらいするだろう
ましてや、女性アイドルともなればその寿命が短いのは
宇宙開闢以来揺らがぬ自然の理と言っても過言ではない

理解はしていたが当然悲しかったし、いっぱい泣いた

それでも日常というのは平等にやってくるわけで
ベイビーレイズJAPANが解散した後も
普通に仕事して、普通に飯食って、普通に寝る
そんな毎日を送っていた
メンバーはそれぞれ自分の道を歩んだ
メンバーだけじゃない、ぼくや周りの人間だってそうだった

ぼくの人生にとって最大級の不幸な出来事も
日常の渦に飲まれればその程度のものだった

そうしてるうちに
ぼくの推しメンの渡邊璃生は
自分の道の大きな分岐点に立ち、選択し
芸能界を離れた

冒頭にも書いたように
だからと言ってなにが起きた訳でもない

寝て起きたらまた
騒がしい毎日が始まるんだろう

ぼくはもう知ってしまっている
どんなに悲しいことが起こっても
日常は必ずやってくることを
ベイビーレイズJAPANが解散した、あの日から

こんなエゴ丸出しの激クサ長文書いてる暇があるなら
早く寝て明日の仕事に備えた方がよっぽど有意義だ
頭では理解できている、が
頭でどんなにわかっても、体で納得できぬこと
がこの世にはある、今がまさにそれだ

初めて観た川崎のツアーファイナル
名前を呼んでもらって嬉しかった特典会
何言ってるんだか分からなかった生電話
不安な気持ちを押し殺して行った解散ライブ

数えればキリがないほどの思い出たちが
渡邊璃生の顔と一緒に浮かびあがる

そんな大切な思い出たちを築いてくれていた
渡邊璃生には、もう会えない

当然この世のどこかでは彼女は生きてるんだろうし
街で偶然見かけることだって無いとは言い切れない
声を掛けたら振り返ってくれるかもしれない
でも、それはぼくたちが勝手に縋って寄り添って良い渡邊璃生ではない
普通の女の子の1人なんだ
ぼくたちの知っている「渡邊璃生」はもうこの世からいなくなってしまった

ベビレが解散した時とは
全く違った感情がぼくの中に流れて止まない
彼女の姿を見れることが日常の中から消滅した
その実感がぼくを蝕んでいるのだろう

明日も間違いなく日常はやってくる
それでも「渡邊璃生」がいない
明日はきっと
誰もしらない特別な明日だ

りおトン
貴方に出会えてぼくは本当に幸せです
沢山の景色、思い出、素敵な仲間も
貴方が居なければぼくは手に入れることはなかったでしょう

今までありがとう
これからの貴方の人生が沢山の幸せで溢れること心より願っています


大好きです。

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