見出し画像

嫌いにならないで!<リャンカン形>

リャンメン待ちが嫌いな人はいないと思いますが(もしかしたらいる??)リャンカン形が嫌い!と言う方はそれなりにいらっしゃると思います。リャンカン形の欠点として、テンパイまでリャンカン部分が完成せずに残ってしまうと最終的にカンチャン待ちが残ってしまう。その点がリャンカン嫌いにつながっていると思います。今回はリャンカンの魅力と欠点を紹介します。

リャンカン形は受け入れが多い

リャンカン

リャンカンとはふたつ(リャン)のカンチャン(カン)という意味の言葉で、受け入れ枚数は4枚+4枚の合計8枚あります。これはリャンメン待ちと同じだけ受け入れがあるということになるので優秀であると言えます。特にピンフ形のシュンツを作りたい時に適しており、早く揃えるための要のような役割を果たします。

欠点は、最後まで完成せずに残ると

リャンカンの欠点はあくまでもカンチャンであるところ。そこが埋まらないとカンチャン待ちが残ります。

画像2

カンチャン待ちがそこまで悪いとは言いませんが、今回の問題は役がない点です。ドラがあればカンチャン待ちでもリーチの決心がつきますが、ドラのない愚形待ち(悪い待ちのこと)はリーチしにくいものです。

リーチの際はモロひっかけ(通称モロひ)

リャンカンが残ってしまった場合(単純にリャンメンとリャンカンのイーシャンテンの形なら2回に1回はカンチャンが残る)リーチするか悩むと思いますが、思い切ってリーチをしましょう。その際はスジひっかけとなる待ちにするべきで

画像3

上の画像のようにスジ待ちになるようにしましょう。リーチ宣言牌のスジで待つリーチの事をモロひっかけと言います。それなりに麻雀を嗜んでいる方にはお馴染みのアレです。

モロひっかけは汚い?

モロひっかけは「汚い」「せこい」「ずるい」と昔はずいぶんな言われようでした。雀荘の中には「当店のスタッフはモロひっかけいたしません」を謳い文句にしている店まであったほどです。僕も18歳から20歳まで雀荘で働いた経験がありますのでわかりますが、お客様の中にはスタッフのモロひっかけに振り込むと怒って帰る人までいたほどです。(その店はモロひっかけ禁止ではない)

そんな嫌われ者のモロひっかけですが、嫌われる原因は、誰かが言い始めた「スジは安全」を鵜呑みにし、それを逆手に取るひっかけ待ちに放銃した人がそんなのは汚いと言い出したからなのです。

スジの安全性

そもそもスジはリャンメン待ちに当たらないだけであり、麻雀のアガリ形の半分程度は愚形と言われる形の悪い待ちですので、相手がリャンメン待ちであると仮定する「スジは安全」は完璧な安全ではないのです。(多少当たりにくい程度)
スジの中には当たる可能性の低いスジと可能性の高いスジがあります。ここでは細かい説明はしませんが、リャンカン形が残るパターンは頻繁に出てきますので「モロひっかけ」の形があるリーチ宣言牌のスジは危険なスジと覚えておきましょう。

6切ってのリーチに3で振り込んだら「汚い」ではなく「あるよねー」と返しましょう。麻雀に精通しているなと振り込んだのに一目置かれますよ!

最後に

リャンカン形を話す上で「モロひっかけ」の話は欠かせない話ですので説明させて頂きました。スジをまだ理解されていない方には難しい内容になってしまったと思いますが、待ちが悪くてもリーチしてよし!と思ってください。

次回はリャンカンの欠点・中級以上編をお送りいたします。

<サポートのお願い> 麻雀教室講師としての教室及び執筆活動、競技麻雀の参加遠征費等のサポートをお願いしております。ご賛同頂ける方はお願い致します。 個人/グループレッスンの依頼も受け付けております。まずはメールにてご相談ください。ponwasamahjong@gmail.com