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<何切る問題>聴牌(テンパイ)チャンスはどちらを捨てても同じでも将来の役を考えると答えが出てくる

こんにちはMahjong Academy Channelの新谷です。

ルールや役を覚えた後に牌効率を覚え、どれを捨てると聴牌しやすいかを考えますよね。今回は聴牌のしやすさは同じでも考えるべき要素はあるというお話です。

今回の何切る問題はこちら

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この手牌から何を切るのが正解に見えますか??まずは自分本位で考えることが麻雀では大切です。純粋にあがることだけを目指して考えましょう。そのあとで色々な考え方を持てるようになれば尚良しです。


まずは選択肢を考える

今回の手牌は2メンツ完成で雀頭を含むメンツ候補3箇所ありますのでイーシャンテンの手牌です。イーシャンテンを維持できる打牌候補は④⑥⑦23の5種類となります。この候補の中には絶対これは選ばないでしょ?と言うものも含まれていますが、普段選ばないものも考えることでなぜ選択肢に入らないかの理由付けすることができます。この癖をつけることが麻雀学習では大事なことになります。


聴牌チャンスが落ちる選択


こんな言葉を聞いたことがありますでしょうか?

「雀頭3つは受け入れがせまい(弱い)」


雀頭=対子(トイツ)から刻子(コーツ)になる受け入れは2枚しか無いためメンツ候補としては弱いブロックです。最終的に雀頭は1つあれば良いわけですから単独の雀頭を1つと塔子(ターツ)と複合している対子を1つ持っていれば十分です。今回でいうと八八が単独の雀頭候補で⑥⑦⑦か233が塔子との複合にあたります。

弱いブロックの少しだけ補足記事↓

もしも今回⑥か3を捨てて一シャンテンにしてしまうと雀頭3つの形になってしまうため受け入れが弱くなってしまいます。タンヤオを意識しすぎて、1がきたら嫌だからと3を捨てるのは損ですから気をつけましょう。
実際の受け入れ枚数は

3切りの受け入れは八⑤⑦⑧2の5種14枚
⑥切りの受け入れは八⑦124の5種14枚

3と⑥切りは同じ受け入れということになりますね。



聴牌チャンスが多いのは


上の項目で聴牌チャンスが少なくなるのは雀頭が3つになてしまう⑥と3を切った時でした。つまり聴牌チャンスが多くなる選択は④⑦2切りの時となります。
④⑦のどちらを切ったとしてもピンズの形は⑤⑧待ちになるので同じだけの受け入れとなりますので

④or⑦切りの受け入れは八⑤⑧124の6種19枚
2切りの受け入れは八⑤⑦⑧14の6種19枚

ピンズとソーズのどちらを切っても聴牌する確率は基本的に変わりません。また何をツモって聴牌したとしてもリャンメン待ちが残ります。この形を「完全イーシャンテン」と言ったりします。


同じ確率なら高い方が良い


まずピンズの選択ですが④⑦のどちらを切ったとしても待ちは⑤⑧で変わりませんのでピンズを切るのなら一盃口(イーペイコー)の可能性が残る④を切るべきです。

ですので今回の何切るは④か2の二択ということになります。

では④か2のどちらを切るべきでしょう??

④を切った場合の手牌

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2を切った場合の手牌

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1つ目のポイントはタンヤオになる可能性が高い方を残すという点です。今回は100%タンヤオになると言い切ることはできませんが、④を切ることにより八か2か4をツモった際にタンヤオが確定します。例、2をツモ↓

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⑤⑧を先にツモると14待ちになり高目タンヤオのピンフ聴牌となります。
2と八のシャンポン待ちにしないで下さいね↓

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つまり④を切ると1をツモって聴牌するか、もしくは⑤⑧をツモって聴牌し最後に1であがらない限りタンヤオになります。

しかし2から先に切ると4をツモって聴牌しない限りタンヤオは確定しません。

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八・⑤・⑧・⑦のどれをツモって聴牌しても14待ちとなるため高目であがった時だけタンヤオになる手牌になってしまいます。


2つ目のポイントは仕掛けた際に役が確定するか否かです。

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④切りの場合は八・2・4を鳴いた際に⑤⑧待ちのタンヤオが確定した状態で聴牌することができます。⑤⑧を鳴いた場合も待ちは悪いですが八・2のシャンポン待ちでタンヤオが確定している聴牌が取れますので、ドラポンが発生した場面などに「かわし手」として活用することができます。

それに対し、2を切ってしまうと

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4を鳴ければ良いですが八・⑤・⑧・⑦を鳴いた場合、片あがりの14待ちになってしまいますので容易く鳴くことはできません。つまり「かわし手」としては機能しなくなります。

※「かわし手」とは相手のあがりを潰すために早くあがることを目的とした手のこと


損しないポイント

今回、④と2のどちらを切るかのポイントは聴牌した時に損しない選択をすることです。今回の損は聴牌した時の形によっては役の無い聴牌になってしまうことがあるのでそうならない打牌選びをしましょう。

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④を切った場合

ツモ1・⑧=ピンフ確定
ツモ八・2=タンヤオ確定
ツモ⑤=ピンフ・イーペイコー確定
ツモ4=タンヤオ・ピンフ確定

どれをツモっても必ず役がある

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2を切った場合

ツモ1・⑧=ピンフ確定
ツモ⑤=ピンフ・イーペイコー確定
ツモ4=タンヤオ・ピンフ確定

ここまでは同じですが

ツモ八・⑦では役が確定せず1ではあがれない4の片あがり(タンヤオ)となってしまいます。(つまりリーチが必要となる)

打点が最高となるタンヤオ・ピンフ・一盃口が揃うあがりの可能性は④と2どちらを切ったとしてもありますが役なしになる可能性のある2切りはしないということになります。

残した牌の安全度やリーチ時の出やすさだったりを考えると切る牌が変わったりしますが、まずは得する(損しない)選択ができるようになりましょう。余裕があればメンゼンだけではなく鳴きの選択もあると良いですね!

というわけで今回の何切るは④切りが正解でした!!


皆様の麻雀ライフのお役に少しでも立てれば嬉しいです。

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