昔やってたバイトの話②(精肉店編)

久しぶりの投稿という訳で、不定期にやるって言ってた昔やっていたバイト編その②
時期は恐らく19歳~20歳にかけて位だったと思う(途中で成人式に行った覚えがあるので)
ここでのバイトは自分の後の人生に大きな影響を与えたと思う。

肉屋の朝は早い

このバイトだけどシフトとかはなく固定のパートタイマーだったので基本朝は5時起きとかで起きて職場に向かう。
仕事開始は多分6時半とか7時くらい。
終業時間は契約だと16時までだったけど、その時間であがれたのは多分在籍期間で1~2回だったと思う。
早くても大体18時、年末の忙しい時とか22時を過ぎていた事もあった。
とにかく体力的にはしんどくて、家に帰って椅子に座って机につっぷしたまま何十分も身動き一つ取れなかったり、通勤中のバスで寝過ごして、車庫を経由した後逆路線で家の近くに来た時に目覚めたなんて事もあった。
デパ地下に売り場があった事もあって、お日様を見てないなぁなんて日も多々あった気がする。

悪い事ばかりでもなかった

これだけ聞くとバイトを辞めた原因は単純に仕事への不満と思われそうだけど、そんな事は無かった。
一緒に働く人は(口は悪いけど)気は良い人が多く、休日に一緒に遊びに行ったりするくらい仲は良かった。
体力的にはしんどかったけど、勉強になる事も多かったし、デパートという事で休憩時に色んな人に会えるのも結構楽しかった。
(店長の提案でレジ係のお姉さん達との合コンとかもやったなぁ、、それぞれの店舗で固まって座ったお陰で全然交流無かったけど 笑)

働くという事

ここからは少し真面目な話になるがちょうどその頃精肉業界では「狂牛病」(牛がかかる病気)や産地偽装による事件が多発しており食への不安に関心が高い時期だった。
私の働いていた店は海外産の牛肉を国産として出しており(箱にUSAってかいてあったからそうだと思う)、それが常態化していた。
社員の方にその事について聞いたこともあるから恐らく意図的にやってたんだと思う。(加工しているのが国内だから的な話は恐らく通じないと思う)

ある日お店の常連だったご婦人が冗談半分で、品出し中の私にこう言った。
「(ニュースとかで色々言われてるけど)お兄ちゃんの所は大丈夫よね?」
いや、大丈夫じゃないのは知ってるんだ、ゴメンと思いながら
「ははは…そうですね」としか言えなかった。
他の人からすれば何でもない事だったかもしれないけど、自分にとっては衝撃だった。
「お客さんに対して自信を持ってOKを出せない仕事は辞めよう」
その後すぐにそのお店を辞める事にした。

その後もそのお店では事件が続き(ここでは流石に書けないレベルのモノも含めて)、私が辞めてから半年から1年でそのお店は無くなった。
お店というかグループ自体が倒産した。
一応言っておくと、割とその業界ではトップシェアのグループだったらしい。
どんなに力を持っても、初心を忘れて利益に走っちゃダメだなという事、お客さんに対しては誠実であろうと学んだ忘れられないバイトだった。

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